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2017.05.16 オルター通信1491号
子宮頸がん死亡はスクリーニングでは減らない

子宮頸がん死亡はスクリーニングでは減らない
最善の予防方法は栄養と睡眠の確保につきる
浜 六郎 【「薬のチェック」№71 Vol.17 May.2017より転載】

《要旨》
・HPVワクチンを中止してもスクリーニングで防止できる、との議論をしばしば聞きます。しかし、スクリーニングの効果の根拠とされる英国の調査を詳細に検討した結果、根拠にはならないことがわかりました。

・また、スクリーニングをした場合としなかった場合とを比較した試験は、子宮頸がん死亡率が日本の4~12倍と高頻度のインドで実施した試験があるだけです。細胞診でスクリーニングした結果は統計学的に有意ではありませんでした。他のスクリーニング方法では、有意差のある調査と差のない調査が混在しています。統計学的に有意な場合でも、日本の死亡率に
当てはめると、有意ではなくなります。仮に、有効だとしても、子宮頸がんによる死亡を1人減らすためには、最低2.4~15億円が必要になります。

・日本での子宮頸がん死亡率は、脂質摂取量の増加に伴って顕著に減少してきています。思春期の女性の度を超えたダイエットは、子宮頸がんだけでなく、女性の健康に極めて危険であり、脂質とタンパク質の摂取不良にならないようにすること、睡眠剤に頼らずに十分な睡眠時間を確保することが、あらゆる病気の予防に重要です。

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