2017年12月12日に栗田穣崇取締役を運営責任者とする新体制で、新たなスタートを切ったドワンゴの動画サービス「niconico」。同年11月28日に開催した新バージョン「く」(クレッシェンド)の発表会では、「完全解決する」と言っていた画質や読み込みの高速化が十分に改善されていないことを受け、ユーザーからは「新機能より基本機能の改善を優先すべき」と批判が相次いだ。
運営とユーザーの温度差が浮き彫りになった形で、川上量生会長(当時、現取締役CTO)はこれを謝罪、niconicoの運営責任者を退任した。発表会後は栗田取締役がTwitterでユーザーと交流。意見交換を目的とする生放送で「対話重視の運営を目指す」と改めて表明した。
「く」の発表会が炎上した理由、川上取締役は今何をしているのか、今後のniconicoの方向性などを、新トップの栗田取締役にITmedia NEWSが独占インタビュー。
栗田取締役は、NTTドコモ在籍時代に「iモード」を立ち上げ、絵文字を生み出した人物でもある。97年の設立時からドワンゴをよく知り、「ニコニコ動画」の古参ユーザーでもある栗田取締役が今のniconicoへの思いを語った。
2017年11月28日:新バージョン「く」の発表会を開催、批判が殺到
12月11日:PC版ニコニコ動画で1080p動画のテスト運用
12月12日:栗田取締役が「謝罪生放送」。niconico運営責任者が川上取締役→栗田取締役へ
12月21日:川上氏が会長職を退任し取締役CTOに。新技術の開発に注力
12月26日:ユーザーからの要望は1万件超。1月25日の生放送で改善方針を報告
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