文在寅(ムン・ジェイン)政権の国防部長官がUAEを訪れ、当時結んだ軍事協力条項に手を付けようとしたことから、波風が立った。恐らくは国防部の積弊清算委員会で非公開の協定を発見し、「またネタをつかんだ」と考えたのだろう。そして、UAEとの軍事協力を「自動介入」「傭兵」などと非難している。国会の同意なく1人たりとも派兵できない国で自動介入など全く不可能だ。UAEは韓国だけでなく、多くの国と軍事協力関係を結んでいる。
新政権の関係者は何かを建設したわけではなく、外野で騒いでいた人たちだ。何も持たない最貧国がごく少数の先進国による専有物である原発市場に参入できたことも、彼らには成り行きでそうなったように見えるはずだ。UAEが韓国に北東アジアでの拠点原油貯蔵施設を建て、自国内の油田開発権をみとめたこと、軍事支援協定で韓国製武器を大量に購入したことも全て何の努力もなしに実現したものだと考えるはずだ。この機会に激しい国際競争の現実の中で国家経営とは何かを考えてもらいたいと切に願う。