DeNA筒香「球界の変わらない体質」にモノ申す

子供の「野球離れ」は大人が作り出した必然だ

少年にバッティングを教える筒香嘉智選手(筆者撮影)  
1月14日、大阪府堺市で少年野球チーム「堺ビッグボーイズ」の小学生の部「Team Agresivo(アグレシーボ)」の体験会が開かれた。幼稚園児、小学校低学年の子供計73人が参加したこのイベントに、同チームのスーパーバイザーに就任している横浜DeNAベイスターズのスター選手、筒香嘉智も参加。子供たちの指導をアシストした。
寒風吹きすさぶ中、筒香は2回行われた体験会にフル参加。子供たちの指導をアシストしたほか、ソフトボールを使って豪快な打撃を披露した。
イベント終了後には、報道陣に対し、野球の現状と改革への意気込みを語った。現役のプロ野球選手が、ここまで踏み込んだ発言をするのは極めて珍しい。その際の筒香嘉智のメッセージをお届けする。

日本野球界の3つの問題点

「今から僕が、お話させていただくことは、野球界、子供たちのために、僕が日ごろから疑問に思っていることです。野球人口が凄く減っていると言われます。原因はいろいろ挙げられています。少子化も原因だと言われていますが、それよりも速いスピードで野球人口が減っているのが現状です。

その対策として、各地で野球教室や体験会を開かれているのを見聞きしていますが、野球人口がなぜ減っているのかをもっと掘り下げて、野球関係者も考えないといけないと思います。世の中が凄いスピードで変化している中で、野球界は昔と変わっていません。かなり多くのものが昔のままです。

子供たちのためにと考えてみた時に最初に気がつくのが『勝利至上主義』です。

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僕も小さいころに野球を始めましたが、野球を始めた瞬間から『勝たなあかん』と言われました。

そして、『こうやって投げるんや』『こうやって打つんや』『こうやって走るんや』『こうやってプレーするんや』と言われてきました。

皆さんの時代もそうだったと思いますが、『勝たなあかんよ』『勝たないと意味がない』と言われ続けてきたんです。

僕は堺ビッグボーイズで中学からお世話になり、ここまでやってきましたが、今の少年野球を見ると、『楽しいはずの野球なのに、子供たちは楽しそうに野球をやっていない』と思うことがすごく多いです。

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  • 野球人fb2f1d05ceff
    問題を提起する野球選手が少ない中で、この筒香選手のコメントはかなり貴重です。野球界の将来を真剣に考えているからこそだと思います。
    up12
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    2018/1/16 08:21
  • NO NAME485f878ba0f3
    学校教育とスポーツが結びつけられていることが問題の根源。
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    2018/1/16 08:38
  • NO NAME5fa2acaf6f00
    一番の問題はサポーター(野球愛好者)と指導者、そして選手自身の考え方にある。

    >体ができているプロ野球選手たちでさえリーグ戦を行っているのに

    例えばオリンピックって言ってみればトーナメントでしょ?そしてそこに出場する選手自体がオリンピック優勝、出場にすごく価値を見抱いてるよね。そして周りも称賛する。
    誰が最強とかのノリでは無く、幸運も含めてのゲーム感覚で自分の成績も見つめられたらだいぶ違ってくると思うなあ。まあ無理だと思うけど。
    up1
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    2018/1/16 08:46
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