【ソフィア松倉佑輔】安倍晋三首相は15日午前(日本時間15日午後)、2月9日に開幕する韓国・平昌冬季五輪への出席について「国会日程をみながら検討したい」と述べた。そのうえで、慰安婦問題を巡る2015年の日韓合意に関し、「韓国側が一方的にさらなる措置を求めていることはまったく受け入れることはできない。約束を実行することを求め続けたい」と述べた。訪問先のブルガリアで同行記者団に語った。
首相は「一日も早い(来年度)予算の成立こそが最大の経済対策で、しっかりと対応しなければならない」と国会優先を強調しつつ、五輪出席を「よく考えていきたい」とも述べた。
記者団が、9月に予定される自民党総裁選での野田聖子総務相の立候補について尋ねたのに対し、首相は「閣内にあろうがなかろうが『われこそは』と(思う人は)手を挙げていただければいい」と述べた。自身の対応は「緑が深くなってきたころに考え始めなければならない」と明言しなかった。
国会が憲法改正案を発議した後、国民投票を19年参院選と同時に実施するかどうかは「投票日についても(国会の)憲法審査会で議論すると考えている」と述べ、国会の判断に委ねる考えを示した。
19年5月の新天皇即位に伴う改元については「発表の形態も含め、平成の元号を定めた手順を踏まえたい。いつ発表するかは国民生活への影響も考慮しながら考えたい」と語った。