「ブランド人になるには、かっこよくあらねばならない。そのためには、かっこ悪いことを切り捨てていく必要がある」
最新の思想が知りたくて、できれば2017-2018年に発売された本を読んでいるものの、昨夜読んだトム・ピーターズの『ブランド人になれ!』は2000年発売。だいぶ古いとは思ったけれどLINEの田端さんがオススメしていたので購入。中身は十分、2018年でも通用するものでした。
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個人の時代に、個人がブランドを打ち立てるということ
それにしてもアメリカは進んでいますね、2000年の時点ですでにサラリーマンが定年まで勤めるライフスタイルは崩壊し、『ホワイトカラー革命』が起こり個人の時代が来ることを読み解いています。
2000年に『ブランド人になれ!』を読んでいたら意味がわからなかっただろうけれど、今なら十分わかります。もう会社に頼って好きでもない仕事をダラダラする時代ではないということを。個を打ち立てて行かなければ生き抜いていけないということを。そして、それがとてもワクワクするということも書かれています。
ブランディングとはかっこ悪いことを切り捨てていくこと
個人の生き方についてリサーチしてみると、ブランディングという言葉に行き当たります。しかしブランディング、ブランディングっていいますけど、何をしたらいいのか・・・そう思っていました。Twitterでお役立ち情報を配信すること?インスタで生活レベルの高さを自慢すること?メディアに出て収入をドヤすること?ぜんぜん違うような気がします。
トム・ピーターズによると、それは「かっこよくなること。そのためにかっこ悪いことを切り捨てていくこと」だそうです。なるほど、かっこよくなるにはまずかっこ悪いことを切り捨てなければならないと。文章もそうですね、余計な文は削って削って、洗練されてきますから。
私のかっこ悪いことは何か、うーん、本を読みながら寝落ちすることもしばしばで、本が少し傷むこととか?リセールバリューも下がるし、だらしないし、よくないですね。あと私は家事が苦手なので家事を切り捨てていますね。全部、外注です。
プロジェクトのポートフォリオこそ、自分のすべて
ブランドとは自分そのものである、よってプロジェクトのポートフォリオこそ、自分の行ってきた人生のすべてである、といったふうなことが書かれており、私もポートフォリオを整理しようと思いました。そして、「署名入りのプロジェクトにこだわること」も2000年の時点で示唆されています。別にWebライター向けの本じゃないんですけどね。すごいです。
そして顧客に尽くすことも書かれています。徹底的に顧客へ尽くすことがブランド価値向上にどうつながるのでしょうか。愛を持って顧客の尻を叩き、顧客をリードしていくこと。さらには何かに徹底して突き抜けること。一芸がなくてはブランドとはいえません。
個人をブランド化する、といっても難しいことではなく、鍛冶職人と同じだということです。中世のギルドにおける鍛冶職人は、卓越した腕を持ち、価値観のあう仲間と交流し、常に腕を磨き、そして自分の評価をつねに気にして客観視している。そう例えられたら、たしかに今の個人ブランドと鍛冶職人は似ていますね。わかりやすいです。
『ブランド人になれ!』これは結構な良著です。LINEの田端さんがおすすめしてる本、これからもチェックしていこうと思いました。
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