野鳥が好きで、たまにレアな野鳥を見かけたら撮影したりじっと見入ったり、あと野鳥に関する本をたまに読んだりします。
図書館で「鳥ってすごい!」っていう新書借りてきました。
樋口広芳著 ヤマケイ新書。
「ヤマケイ新書」ってのは「山と渓谷社」が発行してる新書だというのを初めて知りました。
その本の最初のほうでシロハラアマツバメが200日間一度も着陸せずに飛び続けたことがGPSで記録されたって話が紹介されてました。
すごいなあー。
鳥を調べてる学者が「この鳥もしかして一生ほとんど無着陸で飛びっぱなしなんじゃないの?」と唱える野鳥はかなり昔から存在してたようですが、それを確かめるすべは昔はありませんでした。
でも今はその野鳥を一度とっ捕まえて超小型GPSをくっつけて離せば記録できるのでそういうのも観測できるようになったと。
それで分かったのがシロハラアマツバメというヨーロッパとアフリカを移動してる野鳥が200日間ずーっと飛びっぱなしだったのだそうです。
食事も睡眠もずっと空中。
「どうやって飛びながら寝てるの?」というのはまだ分かっていません。
アマツバメ科 Wikipediaより
仮説として、イルカは片目(脳の左右片方)だけ眠って片目は起きているという「半球睡眠」ができますが、それと同じようなことができるのではいか、あるいは数秒だけ眠るようなことを繰り返しているのではないか、というのがあるそうです。
今後超小型GPSがさらに進化して心電図とか脳波とかも計測できるようになれば分かるかもしれません。
他の本ではセグロアジサシっていう野鳥も一生のうちほとんどを空中で過ごしてるって読んだ記憶があります。
あとはオオソリハシシギって鳥は8日間で12000kmを飛び続けて移動したそうです。
こういう鳥たちは本当にどういう仕組みで飛びながら睡眠を取っているのか謎過ぎます。
いつか人類はそういう謎も解明するのでしょうか。
そういえば現在ヤングジャンプ長期休載中のテラフォーマーズの登場人物、“人類の到達点”ことジョセフ・G・ニュートンも体の一部だけを睡眠状態にすることができるそうです。
人類はまだまだ未到達です。
そしてテラフォーマーズは連載再開するんでしょうか?