マリータ(FE)

登録日 :2014/6/13(金) 21:17:40
更新日 : 2016/09/14 Wed 23:39:48
所要時間 :約 4 分で読めます




マリータはファイアーエムブレム トラキア776に登場するキャラクターである。


クラスはソードファイター。クラスチェンジ後はソードマスター。
本作における、FE伝統の「黒髪美少女剣士」ポジションで、真面目かつ勝気。
フィアナ村の村長エーヴェルの義理の娘だが、元々は東方のイザーク王国において、かつての内戦で国を追われた豪族・リボーの王子ガルザスの娘。
ちなみに実の母は彼女を産んですぐに亡くなっている。
父ガルザスと、「聖戦の系譜」に登場したイザーク王子シャナンは従兄弟同士であるため、
彼女自身もシャナンやラクチェスカサハとは親戚筋ということになる。

祖国を出た後、しばらくは父と共に旅をしていたが、ガルザスがほんの少しだけ目を離した隙に、奴隷商人によって連れ去られてしまう。
そこを通りかかったエーヴェルに助けられ、父親がすぐに見つからなかった事もあり、彼女の養女として共にフィアナ村へとやって来た。

こういった経緯から養母エーヴェルのことは、公式攻略本に「崇拝に近い」と書かれるほど尊敬している。

村の若者たちや、同じく流れ着いてきたリーフナンナといった仲間たちと過ごしていたが、
グラン歴776年にそこを帝国軍が急襲してくる。
この時点では剣士として未熟な彼女では為すすべもなく、ナンナと共に帝国軍のレイドリックに捕らえられ、
更には持ち主を狂戦士化する「闇の剣」に意識を支配されて母に剣を向けてしまう。

しかし、エーヴェルが自身の石化と引き換えに稼いだ時間と、偶然レイドリックの傭兵になってその場に居合わせたガルザスに救われ、
帝国司祭サイアスに預けられてその場を脱出。
ダキアの森で療養していた時、進軍してきたリーフ軍と合流し、それ以降は母を救うため、帝国を倒すために、解放軍の一員となった。

このようにかなりハードな人生を歩んでいる彼女だが、それにめげる事もなく、強くなりたいという目標に向かって一心に努力する、真面目な良い娘である。
ただし真面目すぎるのかやや天然気味な一面もあり、道中で出会ったシャナム(シャナン王子そっくりの偽者)を本物とあっさり信じ込んでしまった。
ちなみにこのイベントを発生させると、

マリータ「流星剣を教えてください!!」
シャナム「技に心を乗せるのだ(適当)」
マリータ「できちゃいました」
シャナム「!?」

というよくわからん流れの後に、 自己流でスキル「流星剣」を習得する



某王子「まるで流星剣のバーゲンセールだな」



また、同じくフィアナ村で育ったナンナに関しては年が近いこともあって放っておけないのか、エンディングではリーフに告白するよう発破をかけるシーンがあった。


「今、言えなかったらずっと後悔することになるわよ。いつまでも可愛い妹のままでいいの?」


ユニットとしては縛りでもない限り間違いなくエース候補の一人だろう。
前作「聖戦の系譜」をプレイした人には「ホリン父ラクチェのトラ7版」と言えば大体お分かり頂けるだろうか。
力・速さ・技・運という戦士系に必要な能力の上昇率が軒並み高く、レベルがある程度を超えれば、あとは勝手にグングン育ってくれる。
スキルも申し分なく、初期の段階で所持している月光剣と、前述のイベントで取得する流星剣、更にクラスチェンジでは連続も取得する。
しかも、どちらか一つが発生すれば重複発動ができなかった「聖戦」と異なり、この娘は何と「流星剣の最中に月光剣が発動する」という特典まである。
これに加えて、彼女専用装備である「マリータの剣」がその無敵っぷりに拍車をかける。
上述した「暗黒の剣」がサイアスによって呪いを解かれ、まともな武器になったこの剣は高威力&2回攻撃に加え、見切りのスキルまで付与されるというトンデモ性能。
この剣を装備したマリータは、正に死神と呼んでいい存在になる。

難点を言えば、他のキャラと同様、レベルが低い初期は育てるのに難儀するということ。
幸い「マリータの剣」は初期装備なので、序盤はこれを惜しみなく使ってレベルを引き上げよう。
せっかくの貴重な剣、しかも本作は武器の修理にも限りがあるのに勿体無いと感じるかもしれないが、
レベルの上がったマリータは例え得物が鉄の剣でも敵集団をあっさり切り刻んでくれるのでその心配はご無用。
むしろ序盤で下手にケチって育て損ねると、敵が強くなり、かつ他にも育てないといけないキャラが次々出てくる中盤あたりで厄介な事になる。
とにかく中盤戦に突入するまでにはある程度育てておくのが鉄則であると言える。




以下、本編のネタバレ












長い戦いの末、母エーヴェルを石化から救い出した彼女は戦後、魔剣に負けてしまった自分を恥じて世界各地を回る旅に出る
やがて大陸にその名を馳せる剣士となるが、そうなってもなお、「わたしは養母には及ばない」と言い続けたという。





追記・修正は技に心を乗せてからお願いします。

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