Google Chrome完全ガイド:Google Chromeの起動時のページとプロキシ、検索エンジンを設定する

Google Chromeに限らず、Webブラウザを使い込んでいくと、変更したくなるデフォルトの設定があります。そのうち、起動時のページとプロキシ、検索エンジンの設定について説明します。

» 2018年01月15日 05時00分 公開
[島田広道デジタルアドバンテージ]
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連載目次

 前回は「Google Chromeの閲覧履歴やブックマークをPCとスマホの間で同期・共有する」方法を解説しました。今回は、Google Chromeの起動時に表示されるページや検索エンジンをカスタマイズしたり、プロキシサーバ経由で接続したりする方法について説明します。

Google Chromeが起動したときに表示されるページを変えるには

 Google Chrome(以下、Chrome)を起動したとき、デフォルトでは新規ページが表示されます(新規といっても、Google検索の入力フォームと、よく開いているページのサムネイルが載っています)。

 これを好みのWebページに変更することができます。それにはまず右上隅のメニューボタンをクリックし、表示されたメニューで[設定]をクリックします。

Chromeの設定画面を開く手順 Chromeの設定画面を開く手順

 するとChromeの設定画面(chrome://settings/)が表示されます。ここで[起動時]にある[特定のページまたはページセットを開く]を選ぶと、特定のWebページを1枚または複数枚、起動時に自動で表示できます。また[前回開いていたページを開く]を選ぶと、前回Chromeを終了した直前に開いていたページが再び表示されます。

Chromeの起動時に表示されるページの設定 Chromeの起動時に表示されるページの設定

●あらかじめ開いておいたWebページを登録させると簡単

 起動時に開きたいWebページを指定するには、対象のWebページをChromeのタブで開いてから、[特定のページまたはページセットを開く][現在のページを使用]をクリックすることで、Chromeに自動登録させるのが簡単です。複数のページを開いておけば、それらのページ全てが起動時に表示されるようになります。

あらかじめ開いておいたWebページを自動的に登録 あらかじめ開いておいたWebページを自動的に起動時ページとして登録

●直接URLを指定して起動時のページを登録するには

 起動時に表示されるWebページは、URLを直接指定して登録することもできます。例えば、接続元の端末の種別によって自動的に最適なWebページにリダイレクトされる場合は、[特定のページまたはページセットを開く][新しいページを追加]をクリックして、リダイレクト前のURLを登録するのがよいでしょう。

URLを直接指定してChrome起動時の表示ページを登録 URLを直接指定して起動時ページを登録

 複数のページを登録するには、ページごとに上記の追加手順を繰り返します。

●ワンタッチで特定のページに戻れるようにするには

 ツールバーに[ホームボタン]を追加し、それがクリックされると特定のWebページが表示される(戻る)ようにすることもできます。前述の起動時のページと似ていますが、それぞれ別々のWebページを設定できます。

[ホームボタン]をクリックすると特定のページに戻るための設定 [ホームボタン]をクリックすると特定のページに戻るための設定

プロキシサーバ経由でChromeからサイトに接続するには

 企業内システムなどでは、社内設置の「プロキシサーバ」を経由しないとインターネット上のサイトに接続できないことがよくあります。Chromeはもちろんプロキシ経由での接続に対応しています。

 Windowsの場合、ChromeはWindows OSでのプロキシ設定をそのまま利用します。つまり、Windows OS側でプロキシの設定が済んでいれば、Chromeでは設定を追加することなくプロキシ経由で接続できます。

 またWindowsでは、Microsoft EdgeInternet Explorerのプロキシ設定もWindows OSと共通です。そのため、これらの標準ブラウザでプロキシの設定をしたことがあれば、やはりChromeでの設定は不要です。

 Windows版Chromeからプロキシの設定を変更するには、Chromeの設定画面(chrome://settings/)で一番下にある[詳細設定]をクリックしてから、[システム][プロキシ設定を開く]をクリックします。

Chromeではプロキシ設定は「詳細設定」に含まれます Chromeではプロキシ設定は「詳細設定」に含まれます
Chromeからプロキシの設定画面を呼び出します Chromeからプロキシの設定ダイアログを呼び出します

 すると[インターネットのプロパティ]というダイアログが現れます。これはChromeの一部ではなく、Windows OSに含まれる機能です。ここで[LAN の設定]ボタンをクリックして、プロキシの設定を変更します。

Windows版Chromeのプロキシの設定(1/3) Windows版Chromeのプロキシの設定(1/3)

 [ローカル エリア ネットワーク (LAN) の設定]ダイアログが表示されたら、プロキシサーバの管理者から提供されているはずの設定情報を基に、ここを設定していきます。各設定項目の意味については、次のページが大いに参考になります。

Windows版Chromeのプロキシの設定(2/3) Windows版Chromeのプロキシの設定(2/3)

 プロキシサーバを手動で指定する場合は、[LAN にプロキシ サーバーを使用する]チェックボックスにチェックを入れてから、[詳細設定]ボタンをクリックして[プロキシの設定]ダイアログを呼び出します。

Windows版Chromeのプロキシの設定(3/3) Windows版Chromeのプロキシの設定(3/3)

 設定が済んだら[OK]ボタンをクリックしていって全ダイアログを閉じます。

 ところで、上記のダイアログ[インターネット オプション]はコントロールパネルのアプレットの1つですので、Windowsから直接呼び出すことも可能です。Windows 10の場合、以下のような手順で呼び出せます(他のWindows OSでも、スタートメニュー/スタート画面の検索機能を用いて同様に呼び出せます)。

[インターネット オプション]をWindowsから呼び出し [インターネット オプション]をWindowsから呼び出すには

Chromeのデフォルトのインターネット検索エンジンを変更するには

 ChromeはデフォルトでGoogle検索を利用して、インターネット検索を実行します。これをGoogleではなく、BingまたはYahoo! JAPANに変更できます。それにはChromeの設定画面(chrome://settings/)を開いてから、[検索エンジン][アドレスバーで検索される検索エンジンです]にあるプルダウンリストボックスから、検索エンジンを選択します。

Chromeのデフォルトの検索エンジンを変更する Chromeのデフォルトの検索エンジンを変更する

 以後、アドレスバーや新規ページのGoogle検索フォームからインターネット検索を実行すると、上記で選んだ検索エンジンが利用されます。

 さらに、(3)[検索エンジンの管理]をクリックすると、別の検索エンジンを手動で追加できます。それだけではなく、Chromeが自動的に追加した検索エンジンもここで確認できます。具体的には、ユーザーが過去に利用した特定のサイト内検索機能をChromeが自動的に学習し、検索エンジンとして追加登録することがあります。

Google/Yahoo! Japan/Bing以外の追加の検索エンジン Google/Yahoo! Japan/Bing以外に追加された検索エンジン

 この機能の設定方法や詳細については、次の記事を参照してください。


 次回以降は、Google Chromeの設定のうち、プライバシーやセキュリティなどについて説明していきます。さらにその後は、以下の話題を順次解説する予定です。

  • Google Chromeの便利な使い方(ページの保存、タスクマネージャ、履歴消去、キャスト……)
  • Google Chromeの拡張機能
  • Google Chromeのビジネス向け機能
  • iPhone版Google Chromeの使い方
  • Android版Google Chromeの使い方
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人気を博しているWebブラウザ「Google Chrome」。その概要やメリット/デメリットをはじめ、インストール方法や基本的な使い方、設定方法、便利な使い方/機能などを網羅的に解説していきます。またスマホとPCの両方に対応します。まだChromeを使ったことがない人も、利用していてもっと活用したい人にも役立つ連載です。

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