1年間に読んだ漫画の中から面白かったものを選び、Twitterで共有する“超個人的な”年間ベスト企画「俺(が選ぶ)マンガ大賞」、通称「俺マン」。選定基準も参加資格もなし! 参加者の独断と偏見で選ばれた作品群が得票数によって順位づけされ、毎年発表されています。
第7回となる今回の集計結果が、本日1月13日(土)に文禄堂高円寺店で開催された「#俺マン2017 ナイト」にて発表されました。
それではさっそく、さきほど発表されたばかりの「俺マン2017」ランキングのBEST10を見ていきましょう!
▼『鬼滅の刃』(既刊9巻)
舞台は、大正日本。
炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、
家族を鬼に皆殺しにされたことで一変した。唯一生き残ったが凶暴な鬼に変異した
妹・禰豆子を元に戻す為、
また家族を殺した鬼を討つ為、2人は旅立つ。鬼才が贈る、血風剣戟冒険譚!
『鬼滅の刃』(きめつのやいば)は新進気鋭の漫画家・吾峠呼世さんが「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載中の和風ダークファンタジー。本作が初連載となります。前回の「俺マン2016」では第13位を獲得しており、今回さらに順位をあげてのランクインとなりました。
2016年2月の連載開始当初は個性の強い絵柄と暗い内容から「ジャンプらしくない」との評価を受けていましたが、熱く切ないストーリー、独特の台詞回しとギャグセンスがじわじわと人気を集め、2017年に入ってからコミックス単行本の売上も大きく伸びています。
▼『3月のライオン』(既刊13巻)
その少年は、幼い頃すべてを失った。夢も家族も居場所も――。この物語は、そんな少年がすべてを取り戻すストーリー。その少年の職業は――やさしさ溢れるラブストーリー。
過去にマンガ大賞を受賞し、アニメ化、実写映画化も果たした作品なので説明不要だと思いますが、『3月のライオン』は『ハチミツとクローバー』で知られる羽海野チカさんによる将棋をテーマにした漫画です。幼い頃に家族を失い、孤独を抱えたまま暮らしてきた17歳のプロ棋士・桐山零の成長が描かれています。
いわゆる“漫画読み”の方々はおすすめ作品を選ぶときに、過去のマンガ賞の受賞作やメディア化作品を避ける傾向がありますが、それでも選ばれてしまう『3月のライオン』の面白さには凄みさえ感じます。
雷鳴の中、災厄の扉が開かれる――8年前に起こった「箱折連続殺人事件」を追う刑事・阿久津亮平は優秀な医師・四鐘彰久と知り合う。その出会いがまさに新たな運命の扉を開くのだった…。「コオリオニ」の鬼才・梶本レイカが満を持して送る黙示録クライムスサスペンス、ここに開幕!!
前回の「俺マン2016」で、BL漫画『コオリオニ』で衝撃の第1位を獲得した梶本レイカさんの最新作『悪魔を憐れむ歌』が第8位となりました。梶本さんは『コオリオニ』刊行後の2016年3月に活動休止を発表していましたが、本作で待望の復活となりました。
『悪魔を憐れむ歌』は、遺体が箱のように折り畳まれていることから「箱折(はこおり)事件」と呼ばれる凄惨な連続猟奇事件をめぐるクライムサスペンス。残酷な暴力シーン、練りに練られたストーリーやキャラクター設定、絡み合うような心理描写は本作でも健在。続巻が待ち遠しい作品です。
今から遠い未来、僕らは「宝石」になった。彼ら28人は、襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。漫画界で最も美しい才能が描く、戦う宝石たちの物語。
2017年10月にアニメ化された『虫と歌』や『25時のバカンス』で知られる市川春子さんによるアクションファンタジー。不死の身体をもつ人型の“宝石”たちと、月から飛来する謎の敵“月人”との激しい戦いを描いた作品です。
以前より「フルカラーで見たい!」という声があがっていた『宝石の国』。今回のアニメ化によって色が加わったことで、宝石たちの外見的特徴もつかみやすくなり、新たなファンを獲得したようです。