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要点をざっくり
- 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は12日、ハンドルやブレーキペダルなどがない自動運転車を2019年に実用化する方針を明らかにしました。
- すでに最大2500台の車両の運行許可を、米交通当局に申請しています。
- 自動車各社とも、自動運転車の競争が激化しそうです。
2019年に自動車が「レベル4」に到達
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は、ハンドルやブレーキペダルのない自動運転車を製造し運行許可を申請しました。
電気自動車(EV)「シボレー・ボルトEV」をベースとする新型車両「クルーズAV」を自動運転車として使うとのことです。
提供:GM
クルーズAVには21基のレーダーと16台のカメラが搭載されます。
この車は、特定の区画内で走行するなどの条件の下、運転手なしに自動運転する「レベル4」と呼ばれる技術水準の車両になります。
同レベルで「商用化」される世界初のケースとなる可能性があります。
レベル4とは
出典:自動運転戦略本部 2017年6月
これからいくと「レベル4」とは
高度運転自動化(限定条件あり)
システムが全ての運転タスクを実施 (システムからの要請等に対する応答が不要)
条件はありますが、運転手が不要で全てを車がしてくれるということです。
GMは自動運転車の使い道として、当初はスマートフォンのアプリなどで車を呼び出した顧客に配車するサービスを想定しているとのことです。
タクシーを呼び出すアプリ「Uber」のようなものでしょうか。
フィリピンに行った時、現地の人はほとんどタクシーをこの「Uber」を使ってよんでいました。
この車は、乗客を目的地まで無人運転で運ぶだけでなく、利用者のデータを分析し、乗客が好きな音楽や室温を設定できるようにするそうです。
また、万一、衝突事故が起きると、車両は自動で停止、ドアのロックを外し、ハザードランプをつける仕組みになっているとのことです。
数年後にはこの「レベル5」の、どこにでも車の自動運転でいける時代になると思われます。
各社の競争激化
自動運転技術をめぐっては、グーグルの自動運転部門「ウェイモ」が、運転手を必要としない「ロボット・タクシー」について、今年前半に公道で実証実験に乗り出す方針を表明しています。
また、トヨタ自動車も今月8日、宅配やライドシェア(相乗り)向けに自動運転のEVの試作車を公開しています。
出典:共同通信社
2020年東京五輪・パラリンピックで、一部機能を使った車両を投入し、会場での移動などに活用してもらう予定とのことです。
電気自動車は、現在中国も本格的に国家プロジェクトとして推進していますから、中国の自動車メーカーもかなり力を入れて参入してくると思われます。
現在の最高レベルはアウディーA8の「レベル3」
今年、このアウディーA8は日本で発売予定です。
ただし、日本では法整備が進んでいないため、日本仕様車では機能を段階的に採用するとのことで、高速道路上で条件付きで緊急時以外は運転者の操作が不要な自動運転機能は、日本では当面見送ると発表されました。
出典:東京モーターショー
この車は、1000万円以上はするみたいです。
欲しいですが手が出ませんね。
まだ、日本は自動車の進化に法整備がついていっていない状況です。