なんとTwitterに過去の鑑賞記録が残っていて、実に6年ぶりに『運命』全曲を聴く。
1947年5月25日、フルトヴェングラーがベルリンに「復帰」した日の演奏だ。
やはり気迫が凄まじい。
グラモフォンから出ている27日の演奏よりもやはり緊張と興奮で音が硬めで伸びないのだが、その分物凄い轟音だ。楽団員が死ぬ気で演奏しているのが解る。
ティンパニが絶えず咆哮する。
もう出来どうこうより、歴史的瞬間に立ち会えた、という感慨の方が大きい。
この時フルトヴェングラー61歳、戦後の復興に最後の力を振り絞ったのか、その後難聴や体調不良に悩まされ、7年後に他界する。
僕も「復興」のため、力を尽くせるだろうか?
アニメを作るための体力、という意味では「最後の力」となる気もしないでもない。