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ハワイ誤警報

訂正まで38分、住民パニック

避難を呼び掛けるテキストメッセージが送られたスマートフォンの画面=AP

 【ロサンゼルス長野宏美、ワシントン高本耕太】米ハワイ州で13日午前8時7分(日本時間14日午前3時7分)ごろ、弾道ミサイルの脅威が迫ったとして避難を呼びかける警報が住民の携帯端末に誤って配信された。州当局や米太平洋軍は打ち消したが、住民に訂正メッセージが通知されるのに約38分かかり、一時、大混乱した。トランプ米大統領は当時、ゴルフ中で、すぐにプレーをやめなかったことが論議を呼んでいる。

 警報メッセージは「ハワイに向けた弾道ミサイルの脅威。すぐに身を隠して。これは訓練ではない」という内容で送られた。同州の緊急事態管理局は約10分後にツイッターで「ミサイルの脅威はない」と発信したが、住民の携帯端末への訂正連絡は遅れた。イゲ州知事は記者会見で「職員が間違ってボタンを押した」と人為的ミスを謝罪し、再発防止を誓った。

 AP通信によると、警報を受け、ホノルル中心部の高速道路では人々が車を路上に置いて避難するなど、パニックになったという。

 CNNによると、南部フロリダ州のゴルフ場にいたトランプ氏は、ワデル副補佐官(国家安全保障担当)から報告を受けたがゴルフ場コースにとどまり、自身の別荘に移動したのは誤送信から約30分後だった。これに対し「ハワイ州民がパニックに陥る中でゴルフ場に居座った」(ニュースサイト「ハフィントンポスト」)と批判が出ている。

 米ホワイトハウスは13日、「大統領は、ハワイ州の緊急対応訓練について説明を受けている」との声明を発表。誤警報については「あくまで州レベルの運用」と強調し距離を置いた。

 一方、報復攻撃命令が下されずに済んで良かったと安堵(あんど)するかのような皮肉のコメントも出ている。オバマ前政権で国防総省戦略通信部長を務めたグランフィールド氏はツイッターに「大統領がゴルフをしていてくれて本当に良かった」と投稿した。

 「核のボタンが机上にある」と新年の辞で挑発した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に対し、トランプ氏は「私の方が大きなボタンを持っている」と反論したことがある。

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