天才伊藤浩士先生の末の世の憂鬱ブログ

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 29日の北朝鮮のミサイル発射から、テレビは酷いことになっています。こういう場合に御用評論家が酷いのですが、今回は一般市民の声が衆愚のさらけ出しで最悪になってきています。

 ミサイルが東方海上に飛び去ってから何時間も経ったあと、駅でマイクを向けられた人が、「郷里が新潟なんですが、ミサイルが上を飛んで行ったようで、どうなっているのか心配です」と言っていました。人間はここまでバカになれるのかと呆れました。引き籠もりニートのネトウヨだけがバカだと思っていたのですが、会社に向かう有職者も日本人はここまでバカになっていたのです。

 核ミサイルが新潟に落ちて大爆発していれば、東方海上に飛び去ったどころではない大ニュースになっているはずで、なにも起きてないからミサイルが領空でもない成層圏を飛んで行った程度のことを懸命になって報道しているのです。心配する必要など欠片もないことがどうして分からないのか、本当に愚かだと思いますがインタビューに答えていた人たちはみんなこのような考え方なのです。

 落ちて来るはずがない、実験用ミサイルで弾頭はカラだから、万が一にも落ちて来てもたいした被害は出ない、という当たり前のことをテレビで話せる市民が1人もいないのです。愚劣で無意味な不安と、北朝鮮への敵意ばかりを市民が語っているのです。なにも被害が出ていないのに、目を三角にして北朝鮮は絶対に許せないと語る日本人の感覚は、全市民がネトウヨ化してしまったとしか言いようがありません。

 こういう日本人の姿をテレビで見せられると、弾頭がカラだからということに気が付いた私は、洒落でなくて大天才なのではないかと思えて来てしまいます。

 子どものころに、「鉄人28号」というマンガで見た場面を思い出しました。

 A国のミサイルが誤発射された、B国の首都に向けて飛行している、そのことを知らされたB国が誤発射のミサイルを打ち落とすためにミサイルを二発発射する、一発目は外れたが二発目は当って誤発射のミサイルは打ち落とされた。

 そのニュースを聞いて大人たちは大喜びしているが、金田正太郎君という鉄人28号を操縦できる少年探偵が、外れた一発目の迎撃ミサイルはどこに行くのかということに気が付く。そこで鉄人28号を使って外れたミサイルを破壊するといった内容でした。

 今から考えると実に愚劣な内容でしたが、当時の日本人のミサイル観を現わしていて、あれから50年経っても変っていない事実がここ数日の日本人の反応を見てよく分かりました。

 飛んでゆくミサイルには常に核弾頭が付いていて、常に外国に向けて照準されている、と40年前も今も日本人は思い込んでいるのです。今でも中国の核ミサイルは全て日本に照準を付けて用意されている、などと平気で言う人間が大勢います。

 実験用のミサイルに核弾頭が付いているはずがない、誤発射の危険を考えれば平時から外国に向けて照準しておくことはあり得ない、といった当たり前のことが理解できず、ミサイルがもしも誤作動で落ちれば、自分が住む都市がひとつ全滅するような感覚でいるのです。衆愚と批判するのも情けない日本人の姿がそこにはあります。


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