芸人・キンコン西野氏の「はれのひ」騒動を受けて「西野氏のような行動を政治家がまず第一に取るべきだ」と書いたところ、

「西野氏と全く同じことをしたら法に触れる」
「政治家が同じことを出来るわけないだろ」

というなかなか素敵すぎるご指摘を少々いただいた。誰が「まったく同じ行動をとれ」と書いたよ。やれやれ。

通常、こういった言及に値しないレベルのコメントはスルーでおしまいなのだが、考えてみれば改めて言及する価値のあることでもあるし、少し確認しておきたい。

キンコン西野氏の行動には次の特徴があると感じている。

・世間の「困っている人」を的確に見出す力（情報処理能力）
→成人式の日に振袖が届かないのって…確かにかなりのストレスである。まずはこれをちゃんとキャッチアップしている。

・「困っている人」に対する有効な対策手段を考察している（情報分析能力）
→大人社会に絶望しそうな若者に対して「大人社会はそんなだけじゃない」というメッセージ発信をしなければいけないことを即時判断できている。

・対して効果的な方法を編み出す（集積情報に対する対処・提案能力）
→無料でクルーズなどに招待するなど、これがニュースになるだけで「大人社会も捨てたもんじゃない」と判断する若者もいることだろう。かなり的確な対処だと思われる。

・これらを実行する（実行力）
→口先であれば誰でもできる。実際に呼び掛け、これを実行するところがすごいと思う。

・これらをわずか１・２日でやりきっている（対応の迅速性）




世間の皆さんはこの一連の行動を「芸能人のちょっとかっこいい対応」くらいにしか考えていないだろうが、政治の世界を目指す私にとってはちょっと違う見方をしている。

そう。私が最初に思い出したのが3・11の菅直人政権の対応だ。

政治家に最も必要な能力とは、実は上記5つの能力と言われる。

・情報を集積
・その大量の情報を分析・正確に解析
・そのうえで対応策を決定
・実行する
・それらを可能な限り早く行う

これらは多くの方々を救い、混乱を収め、集団を導くためには欠かせない能力だ。
政治家だけではなく、優れた経営者にはこの５つの要素が備わっているケースが多い。

思い出してほしい。
サヨクメディア集団が必死になって宣伝しまくった結果、現在の日本の国会は立憲民主という集団がなんと野党第１党になってしまっているが…

あの面々、もう一度よく見てほしいのだ。


これだぜ（涙）？
頼むからもう一度よく見てほしい。

あの３・１１の時の対応、日本人みんな覚えてるだろ？

情報の収集は大混乱。
その情報に対処するよりも、その時間を使って最優先したのが「自分がヘリで険しい顔で視察をしているアピール」。
的確な対策を打てないまま官邸内すら混乱が続き、今でも被災地で集合住宅で暮らす方々も。

枝野さん以下、彼らの特徴は「口先だけは超ご立派」だということだ。

で、その後立派な口先で、何を実行した？何が出来た？

この集団、ただの「口先コメンテーター」だと思ってるのは私だけだろうか。例えて言うなら彼らは「ダイエット」について２時間偉そうに講演できるのに、自分たちのダイエットは全然やらない「口だけクン」のようなものだ。一番政治家に選んではいけない連中だと思っている。

カッコ悪くてもボコられても、大事なことは「実行すること」だ。「実行」にはリスクが伴われる。バッシングも来る。そんなの気にしてたら人が救えるか？

ボコられてもバッシングされてもネットで悪口書かれても、そんなこと気にする人間には経営もできないし政治もできない。それが私の持論。

微力ながら私もレターポッドを始めさせてもらった。このわずかな金額が「はれのひ」騒動に巻き込まれた若者たちの心を癒せることを期待する。

キンコン西野氏のとった行動の「本質」とは、政治家や経営者にとっても最も大切な資質であることに疑いはないと私は思っている。