2018年01月13日

「俺の文章大好き」以上にブログを続ける理由が存在しない、という話

ところで皆知ってるかも知れませんが、私は自分の文章が大好きです。

私は文章を書くのが好きですが読むのも好きでして、特に好きなのは自分が書いた文章を読むことです。割と残念な記憶力を有しているので、書いてから三週間もしたら自分が何を書いたか忘れます。程よく忘れた頃に自分の文章を読むと、いい感じに新鮮な気持ちで、「いい…」とか「完成度…」とか呟きながらニヤニヤすることが出来ます。

私のブログを一番楽しんでいるのは間違いなく私ですし、私の文章を読むだけでも私にとっては十分な娯楽です。勿論、「自分が好きなものを皆にも見てもらいたい」とか、「この漫画もっと売れて欲しい」とか、「皆にメタルマックスを買わせたい」みたいな動機も私にはありますので、読む人がいて下さればそれに越したことはありませんが、モチベーションの基底にあるのは圧倒的に「自分の文章大好き」という自己満足です。

つまり、私のブログには、一人圧倒的な良読者が固定でついている、ということになります。私です。

だから、仮にこのブログを読む人が私一人であっても、私はブログを続けるでしょう。というか、始めて数年はそういう状況でした。おそらく、「ブログを続ける動機」という点では最強に近いものだと思っています。

ただこれ、本来は皆そうなんじゃねえかなーと思うし、そうなれるんじゃねえかなーと思うんですよね。

すごいむかーーし、こんなこと書いたんです。

ひとり語りは面白いのかどうか、について。

「自分が読む自分の文章」というものは基本的に名文なのである。

自分が自分で読む程には、自分の文章は面白くないのだ。

これ自体は、単なる文章を書く上での大原則という話でして、「自分で読む自分の文章というものは基本下駄を履いているものであって、他人が読んだ時にも面白いとは限らないよ」というだけの話なんですが。

ただこれって、裏返せば、「自分には、自分の文章を楽しむ圧倒的な素質がある」ってことでもあるんですよね。大体において、自分くらい、自分を楽しませる文章を書ける人ってのはいない筈なんですよ。書いた人のバックボーンがダイレクトに脳内に入ってくる!!なんてスリリングなんだ!!!!ってなもんですよね。

っていうか、皆さん自分の文章って名文だと思わないですか?大体、自分が書いた自分の文章って自分にとっては名文になるものなので、恥ずかしがらずにもっと自分の文章は名文だって認めていいと思うんですが。

客観的に自分の文章を評価する、というのは極めて難しいです。自分でおもしれえ!と思った文章でも、他人が同じように感じてくれる保証は全くありません。むしろ、同じように感じてくれることの方が極めて希少でしょう。

ただ、別にお金をもらって書いているわけでもなし、個人の趣味としてのブログなんだから、別に客観視なんてしなくていいんじゃねーか?とも私は思うんですよね。私は楽しんで書いてますし読んでますんで、皆さんは勝手に楽しむなりクソだなーと思うなりしてください、止めません、って話なんですよ。


ただ、そこに、「PVを稼ぐ」とか「お金を稼ぐ」という指標が入ってきて、しかもそれがメインになってきてしまうと、途端にブログって苦しくなるんですよね。

だってうまくいかないじゃないですか、そんなもん。ブログで稼ぎましょう!とか言いつつサロンで稼いでるような人、少なくとも個人のレベルでは片っ端からいなくなったでしょう?よく知らないですけど、今は仮想通貨でもやってるんじゃないですか、そういう人たち。

収益とかPVとか、客観的な指標ってのはまあ残酷なもので、追いかければ追いかける程うまくいかないし、情況としてはレッドオーシャンもいいところです。今から収益をおっかけて、ダシガラの中でちょっとでも残ってる煮干しを探す、みたいな行動は正直あんまり割りに合わないように思います。

ブログで稼ぐなんてやめちまおーぜ、とか思うんですよ。

だからこそ、今だからこそ、「俺の文章大好き」という、一番の基底モチベーションに立ち返った方が、色々上手くいく人も多いんじゃねえかなーと。

こちらの記事を拝読して、そんな風に思ったわけです。



ブログはボトルメールみたいなものなので、流してればその内誰かに届くでしょう。

ただ、誰かに届くかどうかは正直副次的な問題であって、まず自分に届くし、自分に届いた自分のボトルメールを貪るように楽しむという、そういう変態的な行為も案外楽しいですよと。

そんな感じです。


posted by しんざき at 22:17 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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