Excel通知表に悩まされた半年間でした
本年度は通知表がExcelでの作成になり、市の統一フォーマットを自校用に作り直すだけでおびただしい時間が掛かっております。(まだ3学期分もあるので現在進行形)
夏休みには、帳簿開発のスペシャリストの方々にお話を聞いていただきました。
今見てもスゴいですし、夢みたいですね。こういう方々とお話しできたの。
今年の目標にもこの件を進めることを挙げていました。
企画会で来年度の通知表の話が全く出ない
1月5日には企画会が開かれました。管理職と学年主任が集まり、3学期の重点や計画について話し合います。来年度は移行期ですので、外国語活動が英語科になることや、道徳の特別の教科科に向けて、この3学期で準備していく話は出たんです。
が、おわりの言葉が近くなっても、それらの教科化に伴って通知表はどのように変わるのか、誰がどのように検討するのか、については話が出てきません。
なので、通知表についてどうなっているのか、どのように進めていくつもりなのかを質問しました。
「あ…。その件については近日中に提案します。」
完全に忘れ去られていたようです。
ただ、そこで校長先生が言った言葉を私は聞き逃しませんでした。
「今年度は市の校長会で統一した物をと言うことでエクセルになったけれども、来年度の話は出ていないし、そもそも通知表というのは学校裁量のものなので、どんどん変えて良いと思いますよ。」
…ん?
この変えて良いというのは、内容なのか、方法なのか。
内容であれば、道徳や英語科の評価項目を作るという話になってくるし、方法であればExcelから脱却してもよいということも考えられる。
どちらでも動けるようにしておこう
その日中に教材屋さんに連絡し、通知表の電子化について相談、メジャーな物として以下の2つがあることが分かります。
一つ目は光文書院のひまわり先生。
もう一つは文溪堂のてんまる。
埼玉県での採用件数はひまわり先生が圧倒的なようですが、私が教員になってから使っているテスト集計用ソフトはてんまるだったので、悩むところ。
両者とも、
- NASでの運用が可能
- 現在の書式に沿ったテンプレートを作るのは業者が代行(私の負担無し)
- 入力方法の校内研修を開いてくれる
- 料金は無料
- その会社のテストを買えという条件も付けない
という破格の条件です。
いずれにしても、こういうソフトを使って通知表を作っていくことは出来るのでしょうか。ここで、NGが出ると、Excel運用なのでルート42さんに泣きつく必要が出てきます。
校長先生に直談判しにいく
事前に、主幹教諭(教務主任)の先生には相談をし、「個人的には良いと思いますけどね。」という回答をもらってから、校長先生に相談をしに行きました。
あの、校長先生、お仕事中すみません。今お時間よろしいですか?
大丈夫だよ。どうしたの?
先日の企画会で出た通知表の話なのですが、本年度Excelで運用しているのですが、やはり私のメンテナンスが想像以上に大変な作業だったということや、今後のことを考えて行った場合、きちんとしたソフトを用いて作った方が良いのではないかと考えているのですが。
ああ、その件ね。今日○○さん(主幹教諭の先生)から聞いてるよ。今年は本当に大変だったみたいだね。実は、そのソフトについてはね、私も校長会で提案したんだよね。まぁでも、その時はExcelでって流れになってしまったけれども、私は、元々そういうのを使った方がいいと思ってるから。それで、ひまわり先生を私は使ってきているから、それ以外は知らないんだけど、どうなの?
あ、えっと(動揺)、今教材屋さんに聞いたところ、2つのメジャーなソフトがあると言われまして、比較検討しようと思っているところなのですが、どちらも書式自体はあちらが作ってくださり、特に代金を請求したり、テストを買わなくてはならないと言ったような話も無いと聞いています。
そうなんだ。なんか逆にあやしいけど、大丈夫なの?
大丈夫だとは思います。私はてんまるが好きなので使っているのですが、県内ではひまわり先生を使っている学校が多いようなので、両者を比較してみたいと思うのですが、実際に書式を作っていただくといった作業をお願いすること、要するに来年度は専用のソフトを用いて作っていくというような流れのもと、この案件を進めてもよいと考えてよろしいのでしょうか。
元々通知表は校長裁量の物だしね。一年はやったから、もう変えて良いでしょう。ちょうど良い機会だから、そっちで進めて。
え?いいんです?本当に?
これは、来たわ。
と言う訳で、来年度の通知表はExcelからの脱却が決まりました。
どちらに決まったのか、また使い勝手などについてはまたレポートしていきたいとは思いますが、思わぬところで決着がついてしまい、ルート42様には申し訳ありませんでした。(ダメだと言われてExcel運用を覚悟していた)
兎にも角にも、来年度使われることのない3学期分の修正をがんばりたいと思います。
と言う訳で一つ荷が下りたぞー!子どもたちのために時間を使おう!