熱流体要素に関する研究:二相流チーム
二相流に関する研究
Sエンジンの燃料には液体水素が使用されている。供給初期は沸騰しガス化するが、配管内壁温度の低下により液相へと相変化し、流量が増加する。
燃料流量増加によりコアエンジンの起動制御は非常に困難になるため、事前のシミュレーションが必要である。
シミュレーション結果を元に状況に応じて要求水素流量をコアエンジンへ供給できるシステムをSエンジン実機へ搭載することが目標である。
シミュレーションを行うにあたり液体水素の相変化を正確に捉える必要があるため、水素沸騰二相流の熱伝達特性を取得する必要がある。
水素沸騰二相流熱伝達特性取得実験は今秋、JAXAあきる野実験施設にて実施予定である。
亜臨界、超臨界条件下での実験を予定しており、低圧条件においては沸騰状態の可視化も予定している。
現在は水素沸騰二相流熱伝達特性取得実験に向けて計測手法確立のため水-空気二相流を用いて実験を行っている。