■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■

闇に飲まレイプ! 野獣と化した飛鳥くん(♂)
1(特に勇者とか魔王では)ないです:2016/10/10(月) 00:29:06 ID:/q9Wt92g
ASK「ん~、いい時には結構いくね 」
RNK「う~ん 」
ASK「結構楽だった?(先輩気取り) 」

ASK「こ↑こ↓」中二病特有の適当指差し
RNK「はぇ~すっごい大きい…(純粋) 」
クソデカドア開閉音くん「ガチャ!(1STEP目100MC) ゴン!(バニラR)」
ASK「入って、どうぞ」
RNK「おじゃましまーす(いいとこ育ち)」
クソデカドア開閉音くん「ギィー!(2STEP目500MC)ガタン!(バニラR)」
ASK「†悔い改めて†(私怨)」

2ここからほんへ:2016/10/10(月) 00:38:35 ID:/q9Wt92g
やはり、神崎蘭子は愚者なのか。

真夏の暑い午後、コンクリートの上でこのボク—二宮飛鳥は隣を行く人のことを評価した。

中学生ならば少なくともこんな怪しい話には乗るまい、とは思っていたが彼女がこれほどにも純粋だとは思わなかった。

だがそれと同時に、ボクは相当の—いや、それ以下の人間の屑になれることも知った。

3名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 00:39:37 ID:ErePUNPI
なんか始まった!

4名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 01:00:37 ID:/q9Wt92g
話は遡る。

ボクは孤独である。むしろ孤独でいたい。だがどうも孤独ではない様だ。

なんでも「顔が整っている」だとか「雰囲気とか言ってることがカッコいい」だとかその程度の理由に過ぎないが、どうもボクには女子に好かれる要素があるらしい。

こちらからしてみればいい迷惑で、そんな単純な理由でお近づきになる女性はお断りだ。だからこそ捻くれた言葉を使い、休み時間には顔を机に伏せ、リーダーシップと体力のあるジャガイモ共とはなるべく付き合わないようにしている。

…いや逆か。そんなことをしているからこそ今の状況があるのか。ボクにはノイズとサブカルチャーと、理解(わか)りあえる少数の穏やかな友人だけで十分なのだが。何故セカイは許してくれないのか。

だいたい何故ボクを選ぶ。脆弱で、髪を染めた、言い訳がましいカラコン野郎が世の女性と添い遂げられると思っているのか。

世の中は見た目だけじゃない。それは百も承知だろう。

5名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 01:11:20 ID:/q9Wt92g
神崎蘭子は多分ある程度孤独なようであるかもしれない。 こうどっさりと予防線を張っておいたほうがいい。

彼女もまたよく分からない言葉の使い手で(補足:この場合のよく分からない言葉とは、ボクらが熊本弁と呼称する所謂ファンタジー小説や辞書を由来とする一連の語彙及び話法である)、銀髪の、ゴシック=ロリータを好むいわば「はみ出し者(アウトサイダー)」である。

6名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 01:30:41 ID:.ztlq./s
あく

7名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 01:42:49 ID:/q9Wt92g
そんな彼女もまた、ボクに対し俗に言う「おネツ」な女子の1人だ。 ボクは丁重にお断りしたか? 答えはノーである。

厳密には精神的、環境的なものであり、完全に付き合っているかといえばそうではないはずだ。 ボクからすれば。

熊本弁なんか話す女子と真面目に取り合う奴なんかいるまい。 例えば「三の刻に迫りたる試練は如何様か」とか—あくまでも校時の時間割を聞いているだけである。中世の拷問の記録書ではない。

まあそんな物言いを授業中にすれば問題になるのは当然で、彼女もこれを理解(りかい。ここでわかると読ませるとどうも気分が悪い)しているから、あくまでも日常のキャラ付け程度に使っているのは説明しなくても分かるだろう(ここでわかるを使うからか。語彙力が欲しい)。

彼女は純真無垢である。この様なコトバを使うのはおおかた個性が欲しいとかシンプルな理由であろう。 だが世間はそうではない。真に受ける連中も多く、クラスのマスコット扱いされるのも時間の問題で、女子からは大抵可愛がられているのが日常である。

8名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 01:56:31 ID:/q9Wt92g
そんなところに現れたのがこのボクであり、おもちゃにされて窮屈だった彼女は何かシンパシーを感じたのだろう。いまでは時間があれば何かと飛鳥くん飛鳥くんと誰よりもボクの元に近づくのである。

そんなことだからクラスから、学年から、あるいはLINEだとかの親しい関係でのコミュニティでボクたちはカップル扱いされるのだ。

かつてのボクであれば蛇蝎の様に忌避したであろう。近寄るんじゃねえ、とか言う勇気があればすぐ実行していた。だが今はこういう—まあ、悪くないかな。という感じか。(今話題のアイドルのように。 名前は覚えていないが)

9名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 02:22:43 ID:/q9Wt92g
彼女は純真無垢である。よく知る領域だ。

彼女の小難しい言い回しが消失するとき(お化け屋敷などで恐怖を感じる瞬間、あるいは企みを見透かされた時とか)に、年齢不相応な—有り体に言えば子供っぽい素顔が見えるのだ。そこには普段の世界の終焉とか地獄の幕開けとかいうものはなく、ただ神崎蘭子がいる。

10名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 02:31:47 ID:/q9Wt92g
だが彼女から見た二宮飛鳥はいただろうか? いや、いない。

卑怯者で、人の心を弄び、あまつさえそれを悪用しようとする奴ならいる。

そう、ボクだ。 ボクの二宮飛鳥だ。

11名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 02:39:48 ID:/q9Wt92g
ちょっと寝るからAILEくん落とさないで(懇願)

12ボウケンシャー:2016/10/10(月) 03:24:06 ID:???
1レス目からはとても想像出来ない真面目な文章で草

13名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 09:05:28 ID:.ztlq./s
仮に落とされたら
次はスレタイに【SS】と付けると落とされにくいかもしれません

14>>13兄貴ありがとナス!:2016/10/10(月) 10:15:30 ID:/q9Wt92g
—では、年齢を。

「14歳、学生です」

—えー、身長体重ってのは?

「身長は154cm、体重は42kg」

—今回の行為については、自らの意思によるものと見ていいですか?

「いえ、違います。 ボクはやっていません。 あくまでも他人に教唆されたもので…ボク自身がそういう意図を持っていた訳ではありません。 他人です…

15名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 10:46:35 ID:mkRoZHfc
ファッ!?

16名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 11:26:57 ID:/q9Wt92g
他人その1、同級生達。

そもそも神崎蘭子が恵体なのが悪い。この歳でスリーサイズが81-57-80(情報提供M.A.氏)とか有望すぎるにも程があるだろう。しかも本人は純水クラスの純粋チャンで、しかもお構いなしにこっちにベタついてくるときた。そんな女子は小学3年の頃には絶滅したというのが我々カースト下位男子の見解なのだが。熊本娘はピュアなことしか考えないのか。そうとしか思えないぞ。そんなだから男子の妄想の餌食、有り体に言えばオカズにされるんだ。

巫山戯るなよ。普段から人様を夫婦扱いしといて、「そういう」時に限ってアレか?寝取り寝取られって奴に惹かれたのか?何様だ。

だがボクもそう責められるほどの器ではない。第一ボクも男だ。そういう妄想に耽ることもある。想像して欲しい。大して変わらない中学生女子の中にただ1人、とびきりアトラクティヴでチャーミィで、それでもってグラマラスな女子が、それも一番親しい関係だとしたら。それはもうハートがアディクト間違いなしだ。だが口にしないだけマシだろう。 さも煩悩が無いように見せ掛け、実際はそう変わらない…とどのつまり臆病な同志だ。

だから他人のせいだ。ボクは悪くない。

17名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 11:29:16 ID:zNyQBLwQ
ただの淫夢改変かと思ったら結構気合いはいってて草

18名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 11:44:28 ID:YIxGsVzk
確かに14歳であの乳を持ってるクラスメイトがいたらチラ見するしかない

19名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 12:51:02 ID:/q9Wt92g
他人その2はこの季節、夏である。

でもその1の続きに近いから1.5か—まあいい。

日本の学生の夏と言えばプールに叩き込まれるのがお約束だが、これがなんとも腹立たしい。別に泳ぐのが嫌だとかそんなしょぼい理由ではない。学生一同の意見の代弁者としての腹立たしさだ。

あのやたら冷たい水はなんだ。調べると水温+気温≦45~50度が基本のようだが体感温度を一切考慮していない。明らかに理解(わか)っていない。学者及び官僚諸氏は現代の若者に対し無知すぎる。氷点下でもプールを沸騰させれば出来るというのか。そんな日がボクの人生のうちには来て欲しくないが、実際雨上がりの日の風が強い曇り空の朝からやらされる身にもなって頂きたい。

20名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 12:54:11 ID:/q9Wt92g
しかし短所があれば同時に長所もある訳だ。ただし男子に限る、というものだが。

スクール水着はプール教育最大の賜物と言っても過言ではないだろう。あの紺色の地に白のロゴがアクセントとなる、ぴっちりとした、身体のラインの出るあれはまさに男の、いやオスとしての夢を具現化したものだ。これ以上にヒト本来の姿に近い、かつメスに嫌悪を与えない合法的な代物が存在したであろうか?

そんなものを「あの」神崎蘭子が着た日にはどうなるだろうか。最早言うまい、我々はインナーパンツにただ感謝するのみである。

男性の所有するデジタル=デバイスの中にはスクール水着を着用した女性(2次元、3次元問わず)の如何わしい画像が1枚はあるはずだ。ボクだってそうだ。入手経路については「健全な人間こそ不健全な思考を持つ」とだけ言っておこう。

ボクはセカイの理ではない。ゆえに他人のせいである。

21名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 13:10:26 ID:V1rIY07o
情報提供が師匠で草

22名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 22:08:42 ID:mkRoZHfc
闇に飲まれる前に保守

23名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 22:12:46 ID:/q9Wt92g
他人その3は…ボクの家族。 血縁は他人なのか? ボク自身ではないので他人ということにしておこう。

共働きであり、二人して家を空けることも多い。お涙頂戴なドキュメンタリーだったらボクを現代社会の犠牲者として描くであろうが、こちらからすれば一挙手一投足にけちを付けられない分せいせいするものだ。何故週末までああだこうだと指図されなければならないのか。むしろ晴れた休日に親子揃ってハイキング、なんて半世紀前の家庭像を進んで再現しようなんて気の狂いもいいところだ。こちらはもう中学生だ。反抗期だぞう。一通りの家事は出来るつもりだ。愛だなんだは十分わかったから孤独に沈むのを許してくれ。 …ただ提出物の印鑑とかサインは早くしてくれ。もう冷たい目で見られるのはたまらない。

24名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 22:13:37 ID:N12HGYuk
反抗期だぞう。
すごく掘りたい

25名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 22:24:21 ID:k0yWLQBo
ちょくちょく語録改変混じるの好き。昏睡レイプがもう待ちきれないよ!

26名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 22:24:51 ID:.ztlq./s
そろそろ全裸は冷える季節なので早く

27名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 22:48:37 ID:/q9Wt92g
だがそんな父上様母上様のおかげで悠々自適な毎日を過ごすアウトロー気取りがいるんだ。そうでもなければ我が家に屋上—流行りの家庭菜園やソーラーパネルがあるわけでもなし—と地下室—リビングから嫌われた新人ソファ君の唯一の存在理由—は存在しない。

巣立ってからこんな生活を送るためにはどんな仕事をすればいいのか。人生はカネとコネだ。家庭から目を背け全国を駆けずり回る人間なら問題ないだろう。少なくとも進路相談で「大丈夫です、平気平気」などと抜かすノープランな馬鹿者には無理だ。 趣味を仕事に出来ればいいがリスクに比べリターンが小さすぎる。かといって今更謎の方程式や図とにらめっこをして勝てる自信はない。夢は夢で終わるのが大半なのか。その点スポーツ選手は羨ましい。自然とレベルは上がるし良きとも(戦友、宿敵)にも恵まれるからな。体力とセンスを売ってくれ。

28名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 22:56:12 ID:/q9Wt92g
今日は後すー…1、2レスも落としたら終わりだと思います


今日中に第4章に入れる訳ないだろ!いい加減にしろ!
睡眠中の脳内メモから書いてるからこんなチンタラ進行になるってそれ一番言われてるから(寝始めの妄想に自信勢)
全裸兄貴は寝室行って…(眠りに)落ちろ

29名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 23:20:09 ID:/q9Wt92g

…して、今回の行動については全て他人の環境的要因によるもので、ボク自らが計画したものではありません!」

—やっぱり自分の意思で決めてるじゃないか。

「はい」—即答。自己弁護はもうたくさんだ。

結局決めたのは他人ではない。このボクだ。 しかしヒトではない。野獣だ。獅子の如く力を振るい、狐のようにずる賢く、蝙蝠のように卑怯で、食虫植物のように意地汚い、ケダモノだ。

神崎蘭子をモノにせねば。 たとえどんな手を使ってでもだ。

30名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/10(月) 23:56:06 ID:/q9Wt92g
どんな手でも使う。支配出来るならなんでもする。

しかしそのなんでも、という奴が一番厄介だと言われている。自由度が高い分、何をすればいいのかさっぱりになってしまう。そのせいで物事が台無しになるのは世の常だ。自然の摂理としては人の庇護から放たれた生き物だとか—個人的に言えば作文用紙とか。

ボクは神崎蘭子の彼氏様だ。なら愛しのハニーとやらに接触するのは容易いことだろう?ここは無計画でもいい。

だがここからが問題だ。どう彼女を世間から引き剥がすか? そう会ったことがある訳でも無いが、彼女の両親—あの妙に色気のある、それでもって…今はそれどころじゃない。とにかく母親と如何にも外国の血が流れていそうな父親(確かロシアだか北欧だかつまりは寒帯の国由来だとは聞いている)は一人娘を大事にしているに違いない。しかも世間から浮いている様な奴だ。そうしないはずはない。

だが小学生並みに純粋な子だ。こちらとの関係を家に逐一報告しているかもしれない。どこか興奮した様子で、今日飛鳥くんとねー、なんて。

そうであればむしろ好都合なのではないか?ボクは今まで彼女に対しそう悪い印象を与えたことはないと思う。ピュアペアレンツはモアピュアドーターを信用しているだろう。ならその彼氏にネガティヴなイメージが付くとは考えづらい。

その前提が正しければ、お泊まり会なりを提案してこちら側へ引きずり込むのは簡単だろう。ただしこちらのカードを伏せた上でだ。

訂正する。幼稚園児並みに純粋な子だ。こんな見え見えな罠にかかるのを探すほうが難しい。

31名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/11(火) 01:13:47 ID:yrNqlM6U
続き書いて…♥(せっかち)

32名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/11(火) 20:32:10 ID:evkYT.Hs
10時までには投下出来ると思います…(小声)
出来なかったら許して下さい!なんでもしますから(ホモ特有のガバガバ口約束)

33名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/11(火) 20:32:56 ID:lSwaLVlA
がんばれー

34名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/11(火) 22:32:00 ID:evkYT.Hs
事が上手く運んだとして、そこから彼女をどう屈服させるか。

煙に巻いてやるか。こういうのは得意だ。大層な芝居をひとつ打って、ココロを覆う薄皮を最後の一枚まで剥いでやる…

駄目だ。早い話が愛の告白ではないか。そんなことした日には連中の蜚語を自分から事実にするだけだ。それどころか、彼女からすれば悲願が成就したも同然じゃないか。これじゃボクが服従、挙句ゴールまで一直線ってオチだ。残念だが蘭子、こっちの望みはそういう奴じゃない。もしそうだとしても、もっと時間をかけるべきだと思う。恋愛は一瞬の快楽、結婚は一生の拷問ってね。

35名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/11(火) 22:58:59 ID:evkYT.Hs
言葉が無理なら金を積んでやる。

そんなことが出来る財力があれば無論そうしただろうが、生憎ボクは国家第1種指定難病・慢性金欠症患者である。

それもこれも大体この物質社会が原因である。消費者の射幸心、独占欲、その他諸々を煽る生産者が悪い。そうでなければ、今頃ボクの眼前には1束の諭吉先生がいらっしゃるだろう。誰かの頬にビンタを喰らわせてやれば自分を売る奴の1人はいるはずだ。

蘭子も蘭子だ。どうせ奢りぐらいにしか思わないだろう。数日後には耳を揃えて貸しは無くなる。そもそも彼女を相手取る時点で、浪費癖の言い訳をする以前から、贈賄大作戦は失敗に終わっていたのだ。

36名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/11(火) 23:00:06 ID:evkYT.Hs
言葉もダメ、金も無理と来たらもはや直接行動に出るしかない。暴力に訴えてやる。

こちらが訴えられる。リスクが大すぎてリターンがあるかも不安だ。傷付こうものなら即バレる。たかが同級生を籠絡する程度で人生が終わるのは間抜けすぎる。か弱い乙女、しかも仲の良い相手に手を上げるのはやはりヤバイ。

もっとこう無いのだろうか。どうにか肉体を傷付けずに、ショックを与え、精神を蹂躙し、自分好みに書き換えられる手段は…。

37名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/11(火) 23:23:17 ID:evkYT.Hs
…1つだけあった。

性的な手段だ。

確かに外面に傷を付けることなく、ショックを与えることも出来る。

しかし…あまりにも残酷すぎないか?ボクにとっても、彼女にとっても。経験なし、合意もなし、法の遵守もなしだ。

最早四方八方十六方位塞がりだが、そもそもボクは野獣だ。そんなことを考慮する必要はない。あのカラダを貪り、彼女を隷属させる。知ったことか。

素晴らしい。まさに素晴らしい。人生最高の選択だ。何故今の今までこうしなかった?彼女の心を裂き、砕き、割り、削り、抉り、穿つ一番の方法じゃないか。

この手だ。これで行こう。もう止まらない。止めないでくれ、理性よ。道徳よ。愛よ。そして死んでくれ。

来たまえ、闇よ。内なる野獣よ。本能、肉欲、或いは悪意よ。怒りよ。宜しく頼む。ボクを堕としてくれ。

38名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/11(火) 23:55:30 ID:evkYT.Hs
とはいえ、世界を敵に回す以上、理想を具現化する為にはより慎重に、尚のこと臆病にならざるを得ない。これじゃあ野獣どころか穴倉に隠れるプレーリードッグだ。

まず誰にも目撃されない必要がある。神崎家を利用する訳にはいかない。かといってどこか遠くへ向かうのは怪しすぎる。故にボクは両親に対し幾度も出張の予定を聞いた訳だが—週末とそれに金曜日の午後、学生にはうってつけの時間を手に入れることが出来た。しかも2人共だ。人生とはやはり思い通りに行くものだ。その代償として目的を根掘り葉掘り聞かれる羽目になったがいや別に、で済ませておいた。少女を連れ込んだ挙句に犯すなんて口が裂けても言うまい。その時点でぶん殴られてお終いだ。

39名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/12(水) 00:58:21 ID:ELN36QDY
クッソ回りくどいながらもじわじわと四章に向かってるのが草生える

40曇りのち晴れ:2016/10/12(水) 12:50:12 ID:???
ようやくNaNじぇいで飛鳥くん(♂)×蘭子の純愛物が生まれるのか…

41名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/12(水) 21:17:13 ID:hFgCDTcg
目撃者の心配は無くなった。次にどう彼女を襲うか。

ボクの「そういう」知識の中では、大体報復や恫喝として複数人でやるのが基本だが、神崎蘭子に憎悪を抱く人がいるだろうか。ミッキーマウスに殺意を向ける人間がいないのと同じである。仮に成功したとしてもそういう奴らは大抵口軽で、連帯責任という言葉に疎い。この事が漏れてこちらだけが罪を被ること間違いなしだ。というかむしろボクの方が敵の数は多いだろう。真逆の嗜好をもつ奴が「うっかり」紛れ込んでいて状況が一転、こちらの貞操が危機一髪なんて確率のほうがよっぽど高い。そもそもボクの繋がりにそんな気を起こす奴はいない。やはりボク一人で実行するのが妥当だ。

42名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/12(水) 21:40:21 ID:hFgCDTcg
場所もやり方も用意できた。後はその2つを繋ぐシチュエーションという歯車だけだ。

頼み込むのが一番安全で、穏健な案だ。双方の合意があり、はっきりと和姦であるが、当たり前に無理だ。そもそも歳が若すぎる。それに彼女が屈服するとは思えない。それどころか両想いである証拠をタダで与えるようなものだ。ボクのまともな場合の恋愛観を語らせてもらえば、恋人同士のセックスとは神聖で、もっと然るべき段階を踏んだ結果の産物で、故にこんな強姦のためにあるものじゃない。

無理矢理するにしても、機会がそうあるものだろうか。金曜の夜と週末。単純計算では48+α時間だが、あくまで何も考慮しない場合であり、「恋人とのお泊り」らしき体裁を整えれば1日と少々あるかどうかぐらいである。その間に徹底的に調教しなければならないとはだいぶ骨が折れそうだ。

そう考えれば寝ている間を襲うのがベストだろうが、第一彼女がいつ寝るかわからない。逆にボクは夜更かしだ。心配して一々眠らせようとするのは目に見えている。

43名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/12(水) 22:06:34 ID:hFgCDTcg
ならいっそ自然に寝るのを待つのではなく、こちらから眠りに落とすのはどうか。薬を盛るとか。意外といいかもしれない。

市販のものは論外だ。効き目が不安。

ならもっと深い闇(underground)から取り寄せるか。質が安定しない。ことを成し遂げる前に彼女を殺す可能性もある。そんなことでお縄になっては人生を棒に振りすぎて手からすっぽ抜けるレベルだ。そもそも実在するかどうかすら知らないけど。

ここまで来てファンタジーに頼るとは馬鹿馬鹿しすぎる。ここまでの完璧(当社比)なプランが腐って白蟻の巣窟と化した木材くらいにスカスカ欠陥まみれにしか思えなくなる。

それ以前に14歳の子供に睡眠薬を売ってくれる様な場所や人は存在するだろうか?病人ならあるかもしれない。だがボクは健康優良児だ。気を病んでいる訳でもない(そういうキャラを演じてはみたいけど)。

普通ならここでチェックメイトで、壮大な計画はギロチンに掛けられ、海馬から消え去るものだが、ボクの場合は違う。最終段階まで進む算段があった。

44名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/12(水) 22:19:51 ID:La/HBmKE
もうヤれるなら和姦でいいじゃん
飛鳥くんはめんどくさくて卑屈な男、はっきり和姦だね

45名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/12(水) 23:28:00 ID:jfDM9/1Y
飛鳥くん14歳拗らせまくってますね…

46名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/13(木) 21:08:24 ID:bVIsiMO6
学校の帰りのことだ。

ボクは計画を進めるべく、町中を駆け回っていた。 ある人物を探すためだ。

自分を「志希にゃん」だと信じて疑わない、あの女子高生(だがあんなタイプの制服はこの辺りの学校では見ない。おおかた嘘だろう)。行動に何一つ脈絡がなく、バレーボールで植木鉢をかち割り、他人の家の布団の上で枕を抱え、出前のいなり寿司やピザに勝手に手をつけ、何を勘違いしたか順番を抜かし診察室に乗り込み、安っぽい牛肉をトングで焼き、疲れからか不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。
被害者にいちゃもんをつけ、逆に全ての責任を擦りつけた彼女に対し、市民の守護者、役所や警察から言い渡されたのは諦めの言葉であった。
(何故そこで放置するんだ。国外に逃亡しているであろう指名手配犯よりこいつをムショにぶち込むのが先だろう)

そんな彼女であるが、どうも頭が回るらしく、なんでも海外企業から直接取り寄せなければいけないような薬品を自力で調合し、大量に売りさばいているらしい。

常人ならこんな奴に触れることすら拒絶するであろうが、今のボクには救いの女神のように思えた。たとえ不確かなものであろうと、縋ることの出来る存在が欲しかった。

47名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/13(木) 21:10:04 ID:bVIsiMO6
狂人の手を借りるなら狂気に堕ちなければならない。彼女に近付くための文句を考えながら彷徨っていた。

永遠にかかる作業に思われたが、それは河川敷で呆気なく終わりを迎えた。

「アントニー! 助けたかった…」
「検品番号はなぁ、5番だぁ!」
「やんほぬ」
「甥の木村 加速します」
「吸けちゅ鬼だ…クソちゅよい…」
「切り替えていく」
「糞ですか?好きになりましたか?」

語調や声色がころころ変わり、もはや言葉に操られているとしか言えない白衣の背中。そこには長くクセの強い髪がかかっていた。

何もかもが凍りついた。どう話しかけようか再び考え始めた途端ノイズは止み、白衣はこちらを振り向き

「アタシはキミがアタシを見てたのを見たよォ!」

しかもはっきりと、ボクを指差してきたものだからゾッとした。何者だコイツは。

これ以上に1人でいて良かったと思う瞬間はない。第三者がいればボクはあいつの同類扱いされていたところだ。

どうすることも出来ず、ボクの身体と精神が分離しつつある時に更に

「ヘイ構わねえ、 殺すぞ!」

と飛んできたものだからもはや指揮系統は渦を巻いてひっ絡まった。字面通り階段を降り、構わず殺されに向かった訳である。

48名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/13(木) 21:31:38 ID:dqsSwa7I
この周りくどさは飛鳥くんぽくてステキ

49名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/13(木) 23:05:04 ID:bVIsiMO6
「んふふ~、二宮飛鳥くぅん…キミさぁ、さっきアタシのことチラチラ見てたよね?」

あんなものと出会ったら一瞥どころかガン見である。というか何故ボクの名を知っているのか。こんなのと会話した覚えはない。表立って名前を確認出来るものは何一つ身につけていないのだが。

「アタシが何も知らないと思った?こう見えてここら一帯のニンゲンの秘密は知ってるんだけどなあ」

だからそこら中を徘徊してるのか。というか心まで読んでくるとは。

「何がお望みだい?それとも…ナニ?ま、どうせロクなことじゃなさそうだし包み隠さず言ってもいいヨ」

もちろん碌な事では無い。だがやはり気が引けてしまう。もごもごしていると流石に我慢ならなかったのか、

「もー沢山だ!ならイエスかノーで答えて!」

その方が楽だ。なんだかんだ物言いがあるとやり辛い。

「アタシに用がある」 イエス。そりゃそうだろう。
「欲しいものがある」イエス。
「あっそうだ。一つ言い忘れてたけど…ウソはつかないで」イエス。勘のいい奴め。

「他人に使う」 …イエス。
「その人とは親しい仲だ」イエス。
「loveである」ノー。こちらとしてはlikeだ。

「使い道は言いたくない」イエス。
「アーハ、んーふ…」イエス。ただの相槌だろうけど。

「どちらかといえば力押しだ」イエス。
「証拠は残らないほうがいい」イエス。
質問は途絶えた。

「お前ホモかよぉ!」
「ボクはヘテロだ」
訳が分からない。何故そんな結論に至る?こちらにそういう趣味はない。

「いや大体さ、loveじゃないのにゴリ押しプレイってさその…ちょっと隠したい趣味なんじゃないかなーって」
「相手(ひと)が口にする前の質問に答えるんじゃない」
「いやキミの顔からしてさぁ、そっちウケが良さそうだし、そういう生意気自称インテリ系ベッドヤクザな後輩が彼氏だったりしないの?『受け』だけに…」
「いる方が可笑しいだろう」
気持ち悪い。何が悲しくて年下に尻を狙われなければならないのか。

「落ち着くんだボーイ。ジョーダンだって。そうカリカリしないで、ね?」
そんな猫撫で声ではカリカリどころか真っ黒焦げのベーコンになる。冷めた学生にそれは逆効果だってのは分からないのか。天才のくせに。

50名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/13(木) 23:07:45 ID:bVIsiMO6
話が通じなさ過ぎる。もはや埒が開きそうにもなかったので強引に切り出した。奴の塵芥まみれの思考に割り込めるくらい単純に、そして印象的にすることも忘れない。

「少し躾けてやりたい奴がいる。躾の前に黙らせておきたい。だから睡眠薬が必要だ。故にキミの助けが欲しい。分かるか天才さん、え?」
「そんな歳で性の悦びを知ろうとは…許せんぞオイ!」
バレたか。直接的な表現は極力避けたはずだが。

「んもう、最近の子は…そうやってズルいことしてすぐチュッチュッチュワチュワしたがるんだから。そうならね、自分で当たって砕けろって話でしょ?私はそう言いたいですね」
「そういうつもりは毛頭無い」
「ただ主従関係を分からせてやりたいだけだ」
「ほーん…嘘つかないでって言ったのに…」
「正直になるんだドーテー君。ただ彼女とにゃん・にゃん・にゃんしたいだけでしょ~?」
「『あくまでもそれは過程であって目的ではない。思春期の男がそういうことばかり考えていると思ったら大間違いだ』…どう?当たった?」

ドンピシャである。一体どんな生活をしていたらこれだけ他人の心を弄べるのだろうか。

51名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/13(木) 23:27:28 ID:bVIsiMO6
「まあ面白そうじゃん?おねーさん手伝ったげる」

「だから1日。1日待って。そしたら必ず持ってくるからさ」

「ウソつくけど約束破らない、これホント」

こちらの返答を待たず、彼女はくるくるひらひら階段を駆け上がっていった。
今追いかければ素性を知ることが出来るかもしれないと思ったが、流石に恩を仇で返すことになりそうだったのでやめた。

52名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/13(木) 23:57:31 ID:bVIsiMO6
そして次の日の夕方、また河川敷に向かうと、例の白衣は橋の下で口をもぐもぐさせでいた。

何かを食べていたらしく、ボクの姿を見るとちょっと待って、の手振りをした。
「早くしてくれ」
彼女はすぐさま激しく口を動かし、口の中のものを飲み込んだ。

「そういう意味じゃない」
「吐いたからってどうにかなる?」
「だからそういう意味じゃなくて」

「あっとそうだね、キミの要望通りのヤクが完成したんだ…見たい?」
やはり答えを聞かずじゃじゃじゃーん、なんて子供騙しなオノマトペと共に彼女は白衣のポケットから2つの小袋を取り出した。端には数字が書かれている。

「使い方は簡単、1と書かれた袋の中身を適当に飲み物にサッー!と注ぐだけ!」
「遅くとも1時間経つまでにはコロリさ」

「2のほうは?」
「バックアップ用だよ」
「お仕事の片手間に作った奴だからね、効果なし、なんてこともあると思う」
「つまり低品質なのか」
「他人のフィアンセをぶち殺すような真似はしないよ」

だからフィアンセじゃない。

「効き目は?」
「お仕事の片手間に作った奴だからね」

大まかでもいいから教えろよ、この天才娘。それが一番知りたいんだ。

「悪用しちゃダメだからねー、志希ちゃんとのお約束だよー!」

悪人の言葉を背中に聞きつつ、ボクは2袋を制服のポケットに慎重に差し込みながら十数段を踏み超えた。

この時点で水曜日。不安ばかりだがやるしかない。

53名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/13(木) 23:59:04 ID:bVIsiMO6
【朗報】次回からステハゲ編突入(明日書くとは言っていない)

54名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/14(金) 01:23:34 ID:QLVxlcj2
やったぜ。

55名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/14(金) 07:40:48 ID:xUKCLsuE
これもう和姦無ぇな……

56今投下するとは言っていない:2016/10/14(金) 17:09:19 ID:eY2rM4gA
お待たせ!今日は健全成分しかなさそうだけどいいかな?(無能)

57名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/14(金) 17:10:34 ID:MYSnsaCg
おう、あくしろよ(食い気味)

58名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/14(金) 17:21:01 ID:D/y6Z58E
もう待ちきれないよ!早くステハゲ編を出してくれ!

59名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/14(金) 19:32:03 ID:eY2rM4gA
役者は揃った訳だが、成功させるための道程は未だ見えてこない。然らばボクには水曜日の残りを投げ捨て、木曜日の授業を聞き流し、盟友との会話をシャットアウトしてでも脳内で演算を繰り返す必要があった。将来に響くことになるだろうが、今はそれどころではない。(そもそもこんなことをしている時点で進学はおろか人生が詰むことは確定なのだが)

周りのガキンチョは「どう完璧に見せかけるか」を、世に蔓延る大人達は「如何に妥協できるか」を重要視する傾向にあるが、それでは駄目なのだ。ボクは欠け一つなく、満足出来る計画しか認めない。何せボクは14歳だ。子供と大人の中間なのだ。だから子供の純粋さと残酷さを、大人の高潔と卑劣を、そしてモラトリアムの理想と歪みをフルに活用しなければならない。

60名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/14(金) 19:36:20 ID:eY2rM4gA
そして迎えた金曜日、出張とあり朝から両親ともにバタバタしていた。この見慣れた光景以上に、ボクのココロは騒々しかった。

様々な不確定要素を、野獣は1匹ずつ喰い殺していった。だが、まだ完全ではなかった。

ただ一人生き残っているのは、理性という矮小で不細工な、汚らしいせむし男。真っ先に駆除されるべき存在であった。

彼には思考というものが分からぬ。だからボクを縫い針で突き刺してくる。

彼は行動という言葉を知らない。そのせいでボクの足は泥沼に浸かったままだ。

さぞ腹立たしい。何故ボクの邪魔をする?ボクはボクであり、キミではない。キミはボクを陰湿に苛めてくるが、ボクはキミの邪魔をした覚えはない。

何度も屠ろうとした。だが彼は妖精を映す鏡を持っている。そいつが野獣に、ボクに突きつけられる度に、子供に戻され、その場に泣き崩れてしまう。

どうやってでもぶん殴ってやりたかったが、ボクはそんな奴にどこか愛着を持っていた。

矮小なことへの愚弄ではない。不細工に対しての優越感でもない。汚らしさに向けた慈悲の心でもなかった。それ以上の存在の、ボクの内の子供が許していたのだ。

だがその孺子が生きているのも今日が最後だ。魔法は効かなくなる。

卑怯な奴め。もうボクはキミを、いやお前を、いやてめえを許さないからな。覚えておけよ。

61名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/14(金) 21:25:01 ID:eY2rM4gA
とうとう奴にとどめを刺さないまま、霧の中に放置されたボクは母さんにどやされ、登校したのである。そこまで子供じゃない。今日で子供は死ぬんだ。

まともに見えるよう努力したが、ほとんどが手につかなかった。如何なる戦争も、植物も、図形も、行間も、今のボクには乱脈すぎた。

ただ一つ真剣になれたのが午後の水泳であり、彼女のカラダを、精神の無垢さを穢してやれることへの歓喜が先走った。

そして放課後、狼は哀れな子羊を待ち受けていた。

近くの公園で落ち合うことになっていた。だが奥底では、すっぽかしてくれることを望んでいた。あのせむし男の仕業である。

だが望みは叶うことなく、彼女—神崎蘭子はやってきた。どこまで純朴なのか。

62名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/14(金) 23:09:23 ID:eY2rM4gA
水泳のタイムの話だとかの他愛のない話をしながら、ボク達2人は家に向かっていた。

慎重に言葉を選びながら、怪しまれないように。素振りはかえってぎこちないものになっていたと思う。

しかしながら、南中時刻をとうに過ぎたとはいえ風一つ吹かない暑さには参ってしまう。体力が奪われている時は尚更だ。足がもつれないか、アスファルトの上に溶けた脳が流れ落ちないか心配だった。

だが脳が既に漏れていたのか、あるいは魔が差したのか、こんなことを聞いてしまった。

「蘭子はさ、彼氏とか…いないの?」

「ぴぃ!?」特有の怪鳥音。ワンストライク。

「いやぁ…いまどきの女子ってさ、そういう恋とかしてるのかなって」

「っき…禁忌に触れる気か!」突然熊本弁を使い始める。ツーストライク。

「むやみやたらと掘り返したい訳じゃないけど…キミとボクは友人だろう? 秘密にはするからさ」

「あぅ…な、内緒にする?」

「するさ。発言の自由も保証する。言いたくないことは言わなくていい」

「じゃあ!っじゃあ…その、えっとね…」

「その?」

「今隣にいる人かな…って///」ハハァ、ボクのことか。スリー…

なんだって。外すほうが難しいことではあったが、今のボクには理解できなかった。たった一言だ。しかもとびきり分かりやすいものだ。それなのにだ。いつもであれば適当に気障な言い回しで流していただろう。だが出来なかった。永い間ひいひい言いながら準備してきたことが、理想と真逆の形で終わってたまるか。

63名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/14(金) 23:10:44 ID:eY2rM4gA
理性は終に死んだ。野獣が目覚めた。ボクの中にふつふつとどす黒いものが湧き始めた。悪魔の前で何を抜かす。いっそバラバラにしてやる。お前を認めてたまるものか。誰がお前を彼女にするものか。むしろ逆だ。徹底的に嫌ってやる。恐怖と怒りで支配してやる。�いで、蹂躙して、棄ててやる。

会話はそれっきり途切れてしまった。蘭子にはボクが照れているように見えたかもしれない。そうでもいい。絶望との落差が大きくなるから。

もうどうにでもなれ。そう自棄になっている間に家が見えた。

「こっ…こ↑こ↓」我ながら無茶苦茶なイントネーションである。怪しんでもいいんだぞ。

「はぇ~大きい…」おいこら。気付け。

はやる気持ちと苛立ちとで、鍵を開けるのにまでもたついているにも関わらず、彼女は呑気に辺りを見回している。セガールだったら即座にボクを鍵代わりにドアを粉砕していただろう。少々格闘したのち、

「入って、どうぞ」どんな敬語だ。わざとやってるようにしか思えなくなってくる。

64名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/14(金) 23:16:46 ID:dQeNEcHE
また始まってる!

65名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/14(金) 23:31:55 ID:eY2rM4gA
まだまだ書きたいけど力尽きたので今日は終わり!閉廷!ラブアンドピース!
ちなみに明日10月15日はTHE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 4thLIVE TriCastle Story さいたまスーパーアリーナ公演の1日目です
二宮飛鳥役・青木志貴さんも出演するのでこんな場末のホモ掲示板で燻っている現地・LV参加兄貴はしっかりと見てきてあげて、どうぞ(東北社畜民並感)

66名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/15(土) 00:14:59 ID:YJ75rWwk
もう終わってる!
次まで首を長くして待ってるゾ

67そろそろ投下したい(無駄に高い理想):2016/10/16(日) 08:22:33 ID:YjpYevbw
昨日のSSAはヤバかったそうですね…(語彙力0)
今日のCP組も期待してるけど田舎っぺ社畜だから大人しく円盤を待つゾ

68名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 09:17:47 ID:YjpYevbw
家に入ると涼しさと解放感から眠気がどっとのしかかってきた。それは蘭子にも同じだったようで、気を抜くと船を漕ぎ、額をテーブルにぶつけて目を覚ますのを繰り返している。小動物か。

明日以降の計画だとか、家での生活とか—2人きりだから話せることをぽつりぽつり。女の子とひとつ屋根の下。脳内ピンクの思春期にとってはまさに夢のような状況だが、正直この様では熱が入らない。どうせ一晩眠れば忘れているだろう。日が昇ればまた同じ会話をしてそうだ。

身体がだるい。頭がぼうっとする。いつもならこんな時は何もかも頭から捨て、親に呼ばれるか気が済むまで自室で眠るものだが、今は違った。はっきりと、ただ一つの考えだけがボクを支配していた。実行するなら今日だ。逃せばもうチャンスはない、と。

土日に決行することも出来なくはない。だが臆してなどいられない。彼女が隙だらけで、身体能力も低下している今こそ、「植え付け」を行うには相応しいのではないか?

そうとくればやってやる。ボクは野獣だ。本能こそ第一。うんうん考えこんでいては獲物に逃げられてしまう。

69名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 09:19:39 ID:YjpYevbw
薬を使わなくても時間の問題だろう。だがなおのこと確実に時間を稼ぐ為には使うべきだ—そういうことにしておきたい。今迄嘯いていた孤独とは違う。真の孤独だ。このままではボクは押し潰されてしまいそうだ。誰かのせいに、あのロクデナシとの共犯に出来たなら、幾らかは気が楽になるだろう。

あくまで生理的なものを装わなければならない。安心感と帰巣本能が入り混じった睡眠だ。

「うちさ、屋上あるんだけど…焼いてかない?」

「焼くって?」

「言葉が正しくなかったかな。どちらかと言えば…ぼうっと見るに近いかな」
「そろそろ涼しくなってきた頃だ、夕陽を眺めるのも悪くないだろう」

「いいかも…」

「じゃあ決まりだ。エデンの存在を追えるのはごく僅かだ」

自分でもいささか唐突に思えたが、沈む夕陽を見たかったのは事実だ。誰にもけちをつけられず、終わりゆく瞬間をなんとなしに見るのは心地よさそうに思えた。

70名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 09:42:56 ID:YjpYevbw
階段を登り屋上に出ると、茜色の刃はゆっくりと、しかし確実に鞘に収められつつあった。

2人でフェンスに寄りかかっていた。警戒心は持っていないようだ。1つずつ手を打ってみるか。彼女の視界から少しずつ離れ、背後に回り込み、その両肩を揉んでやる。

「硬くなってる…疲れ溜まってるね」

確かに今日は色々とあった。肩が凝るのは当たり前だ。だがその硬さよりも、この二次性徴期から始まる肉付きのほうがよっぽど気になった。

「そうでもないよ」抵抗することなく、さも当たり前のように投げかけられる。

「いや溜まってるって。結構肩凝ってる」

異世界の産物と言えよう白いうなじ。ツインテールにまとめられた銀髪。コントラストを作り上げるゴシック=ロリータ調の私服。それらを上塗りするオレンジのグラデーション。女性特有の清楚な薫に混じる汗と塩素。力が抜けるに従い小さく漏れる吐息。その全てが今の神崎蘭子を構成していた。そしてすぐにでも、これを叩き壊してやれるのが楽しみで仕方がなかった。

やはり疲れを解すのは一仕事だ。こちらも疲れてしまう。恩返しを兼ねて、同じ要求をした。

もちろん彼女は快諾した。何故だ。

んしょ、んしょという呟きを聞きながら、ボクは彼女に背中を委ねていた。

あの柔らかさを帯びた細い指が、ボクの肩に優しく食い込む。この感触はやはり性の違いというやつなのだろうか。気を抜いたらすぐにでも蕩けた声が出そうだ。

71名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 10:21:48 ID:YjpYevbw
ひとしきり疲れを癒した後、闇の先触れが訪れつつある空を眺めていると、ついこんな言葉がボクから出た。

「喉渇いた…喉渇かない?」

本音半分策謀半分といったところだった。帰って来てから水分は摂っていない。そろそろこの茶番を切り上げるか。どちらにしても良い頃合いだった。

あー確かに、なんて反応を見るとすかさず、

「何か飲み物持ってくる。ちょっと待ってて」

と1人下に降りた。正直なところ2人とも戻っても良かったのだが、様々な事情が重なっていた。

彼女は世話焼きだ。その善意は今のボクには不要だ。薬を仕込む隙が無くなる。当たり前に怪しまれるうえ、弁解の余地はない。ここまで来てご破算というのは避けたい。

それに中学生2人が日の沈むなか屋上で肩を揉み合う光景ははっきり言ってシュールだった。思い出すだけで互いに爆笑していたことだろう。その点では、ここを離れるのは賢明かもしれない。

72名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 10:26:41 ID:YjpYevbw
キッチンに着くと、全てが困難に思えた。彼女は何が好きだろうか。変に勘が働かないだろうか。薬がしっかりと混じるだろうか。自然に見せかけるのが、これ程まで難しいとは。

数分悩んで結局手近にあったアイスティーを使うことにした(隣に麦茶があったので一度間違えそうになったが)。なんというか瀟洒で、これなら混じり物も砂糖かその辺りにしか思われないだろう。

手が震えてきた。ガラスコップに注ぐのにすら命を懸けなければならない位の負担があった。目が霞んで、袋の数字を見間違えないか不安であった。

何時間も経ったように思えた。神経を擦り切らしたボクは、何トンもの2つの重りを抱え、のろのろと絞首台へ登って行った。

73名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 11:37:01 ID:YjpYevbw
「お待たせ、気に入りそうなのがアイスティーぐらいしかなかったもので」

あくまで普段通りの姿勢で、何事もなかったように振る舞う。挙動不審に見えないよう必死で、かえって怪しく見えただろう。

「そう変に気を使わなくていいのに」

とりあえずは気づかれていないようだ。ありがとう、なんて飄々と言いつつ頭の中では左右がごちゃ混ぜにならないよう、記憶と知識とを全部ひっくり返していた。確か左だったか。箸を持たないほうだよな。

もはや賭け同然となっていたが、左のコップを渡すことにした。仮にこちらが寝込む羽目になったとしても、彼女は介抱してくれるだろうか。逆にこの目論見に気づいていて、ボクをここから投げ捨てることすら厭わないかもしれない。思考がゴミ屋敷レベルでまとまらない。

コップの結露が冷たい。両の掌が濡れる。少し寒気を感じながらちびちび飲んでいた。一方で隣に座る彼女はまだ手をつけていなかった。もしや勘付いているのか。チラチラ目を向けるのも、そこが不安だったからだ。

「飲まないのかい」

「ふぁ!? あ、いや…」
まさかこっちに見惚れていたのか。この期に及んで何をしてるのだか。
直ぐに顔を逸らし、そして彼女はなんら疑いを持つことなく、アイスティーを飲み干したのである。

74名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 11:53:06 ID:YjpYevbw
ここからが正念場である。空のコップを弄びながら、極力長ったらしい話を試みた。哲学がどうだ、生命がああだと、14年の内にある全てを吐き出した。彼女は大人しく聴いている。睡魔と戦っているだけかもしれないが。

しかしなんとも—率直に言えば、セクシーでエロい。夢うつつでしゃがんでいるだけだが、無音ゆえにかえってその内に残る子供らしさと各所で押し潰され変形している肉体とのミスマッチさに惹かれてしまう。

言葉選びに苦しみ始めた頃、彼女は遂に俯いたまま動かなくなった。念の為大丈夫かい、と揺すってみたが反応はない。やっとか。彼女の手に握られたコップを抜き取り、急いでリビングまで往復し、手ぶらで再び屋上に戻った。

幸か不幸か、もちろんお姫様抱っこの姿勢になったことには気づかれなかった。ここでときめかれては困る。ここにいるのは白馬の王子様ではなく地獄への水先案内人だ。

75名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 12:00:12 ID:IBpps68M
いよいよ昏睡レイプですね…

76名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 12:16:49 ID:YjpYevbw
紳士たるもの淑女の扱いには気を使うべし。それを胸に、身長を縮ませながらボクは地下室を目指していた。

こう言えば聞こえはいいものだが、実際にはひいこら言いながら、其処彼処に彼女をぶつけないよう必死だっただけである。もやし野郎がこんな恵体な女子を、しかも変な気を起こさずに運ぶのは難しすぎる。少なくとも宅配業者にだけはなりたくない。絶対にだ。

やっとこさドアを開くと、部屋の広さに反し、唯一つ形容し難いグリーンのソファだけが鎮座していた。

散々馬鹿にしやがって。こっちを彼氏だと思ってるんだろう?ならその通りにしてやる。お前はボクのモノだ。ただ恐怖と秩序によって隷属する、意思なき奴隷だ。血も涙もない、依存することしかできない人形だ。

これから始まるのは、冷酷で、残虐な、そして完全な支配の一歩となる悪夢である。

そんなことはつゆも知らず、お姫様はソファのうえですやすや寝息を立てている。

全ては揃った。野獣よ、この小娘を喰い殺してしまえ。もうボクを、お前を止める奴は居ない。

さあ、神崎蘭子解体ショーの始まりだ—。

77志貴くんがすっごく飛鳥くんしてた…現地で見たかったゾ(未練深い):2016/10/16(日) 12:55:43 ID:YjpYevbw
ほんへに入る前に皆さんの嗜好を聞いて即反映するネット物書きの鑑…と言いつつ実はこれ以降全く書けていない人間の屑(計画性皆無池沼)

大まかな展開としてはらんらんを無理矢理犯すなかで自身の中にある恋心に気づいてしまって途中で萎えてしまうんだけど却ってそれがらんらんのハートに火をつける結果になって次の日結局イチャラブ逆レで閉廷!ラブ&ピース!なんだけど(ネタバレ)

肝心のプレイが思いつかなくてあーもうおしっこ出ちゃいそう!(半ギレ) 名ライター・プランナー助けて!

78サブカルクソ女パンケーキ:2016/10/16(日) 13:11:19 ID:???
淫夢とか見たことないけど面白いね
続き楽しみにしてる

79名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 13:20:51 ID:gI2luY7g
欲望のままに書いて、どうぞ

80名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 13:41:05 ID:IvBOS8mM
>>78
とぼけちゃってぇ…

81名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 14:04:09 ID:jm.G3PJ.
やっぱり純愛じゃないか

82名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 16:18:25 ID:a0BkkoCs
飛鳥くん(♂)×蘭子の純愛モノとか言う絶滅危惧種すき
やっとお目にかかれるぜ

83名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/16(日) 19:30:38 ID:klhixT.k
やっぱり王道を征く…らんらんによる前立腺開発と亀頭責めですかね…

84名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/21(金) 12:25:16 ID:HzmRFH/6
公判は蘭子サイドの一人称で語られてもいいかもしれませんね

85名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 02:12:40 ID:GzFpPP0Y
あくしろよ(憤怒)

86名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 02:20:34 ID:AwL2t5ME
ACCEERO

87名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 02:22:12 ID:31SH/jVc
http://slow-hand.jp/url/?id=701

88名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 02:25:58 ID:0kgbQ1KY
まま、お茶でも飲んで
作者君もそう急がんでいいから

89名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 17:11:38 ID:Y/ybfuMs
こ↑こ↓数日の勇者飛鳥くん(♂)スレの展開ってやばいっすか? うわぁ…頑張ろう ビッグになろう(KIENAOYM)

という訳で今日こそ投下できると思います

90サブカルクソ女パンケーキ:2016/10/23(日) 19:56:54 ID:???
待ちわびてた

91名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 21:43:56 ID:GzFpPP0Y
2週間近く全裸待機はつろうございました

92名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 21:48:30 ID:/xS8eyQg
やったぜ。

93名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 21:59:50 ID:BVlgKCvc
おし

94名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 23:02:19 ID:Y/ybfuMs
待ちに待った瞬間だ。消えぬ恐怖を、永遠の従属を、こいつに刻みつけてやる。

とは言ったものの、ボクは14歳である。受身である。そんな奴がそれなりの経験を持っているわけ無かろう。性知識なんて大体は親の目を盗んでネットから得たようなものしかない。それ自体もあくまで妄想のレパートリーとしてであり、実際に使うことなんて一生ないものだとばかり思っていた。暴力としてのセックスなんて以ての外だ。

どうすりゃいいのかさっぱりだ。もし目覚めたらどう言い訳すればいい?まだ服は脱がせてないから計画が露呈することはないだろうが、地下室のソファに転がしておいた件は如何ともしがたい。せめてボクがソファに眠るべきで、彼女にはもっとマシな場所が充分ある。

なら早速おっ始めるか?ボクの理想なら—もっと歳を食ってから、恋愛関係の終点としてなら、相手の様子を探りながら少しずつ、丸一晩かけて関係を築いていきたいものだが、それとこれとでは事情が違う。二人の関係は(ボクとしては)まだ友人同士、身体も相手を受け入れられる程には成長していない。良からぬ方法で手に入れた知識しかない。第一同意なし、無理矢理である。あのセクハラ魔神…M.A.氏であれば少々融通は利くかもしれないが、女性の手しかまともに触れない様な男にはハードすぎる。

95名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 23:03:06 ID:Y/ybfuMs
いつ彼女は目覚めるだろうか?あいつ、効き目については全く教えてくれなかったからな。ボクには皆目見当がつかない。そもそも怪人のブラックボックスを中の下レベルの中学生が解析できるはずがない。絶妙に恐怖を与えるタイミングがいいのだが、これも分からない。こっちにそういう経験がある訳でもない。したくないけど。

こう途方に暮れている間にも時間は過ぎていく。悩んでなんかいられるか。頭を働かせるだけ無駄だ。やけっぱちだ。レイプなんだろ?ならいいじゃないか。強引、ゴーインってさ。

だが……人は体験したことのない瞬間に踏み入れることに臆病になる。今のボクもだ。オンナとはどんなものだろうか。オトコとどれほど違うのだろう。想像を超えるか或いは—やめだ。やってみなきゃ分からないのに何故こんなに後ろ向きなんだ。やるしかないだろう。

なんとも無防備な寝姿だろうか。まるで気付く様子もない。だがいずれは目覚めることになる。理想としては好き勝手してる途中くらいで。目を覚ますと想い人が自分のカラダを容赦なく貪っているんだ。これ以上に震え上がることはないだろう。クるものがあるね。

96名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 23:03:05 ID:0kgbQ1KY
気持ちいいぜ!SS再開超気持ちいい! ギンッ ギンッ

97名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 23:03:49 ID:Y/ybfuMs
なんでもしていいんだよな。そうだ、止める奴もいないんだ。なら……脱がすか。

しかし女性の服とは何故これほどまで複雑なのだろうか。なんとも面倒臭い。この分だと下着の方も同じなんだろう。その辺りは男性を見習ってほしい。こんな状況でも眠っているとはどれだけ阿呆なのか、或いは既に見透かされていて反撃するタイミングを見計らっているんじゃないか。ハハア、ああクソ、思い浮かぶこと全てを口に出したくて頭の中がぐるぐるしている。起こさないよう�の如くだんまりを決め込むべきなのだが。何というか思考を放り投げてはまた引っ張り出しているような—早い話が思考と行動とが剥離して、意識を放置したまま明後日の方向に進んでいる。いや、そうでないのかもしれない。自分を何処かに見失っている。それすら違うかもしれない。

変に興奮したまま下着姿にひん剥いてやった。白か……意外とシンプルだ。もうここまで来たらこれも取り去ってもいいんじゃないか—待て……いや、何故待つ?止まる必要なんてないのに。手が震える。迷子だ。道中色々なものを落としてしまったような、そんな不安が蠢いている。逆に笑いたくなってきた。彼女が目を覚ますぐらい派手に。こっちもバラバラになりそうだ。

98名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 23:04:49 ID:Y/ybfuMs
高揚が抑えきれない。四肢の柔らかさを感じながら、終にボクは彼女の身を守るありとあらゆるものを取り払ったのだ。

純白の肌。豊満なる双丘とその先端を染める真紅。細いながらも丸みを帯びた四肢。絞られた腰。陰毛が揃い始めた女陰。大人へと変わりつつある少女がそこにあった。

こちらも脱いでしまおう。戸惑わなかった。ヒトの本能として。原初の楽園のアダムとイヴの如く、この場合は何もない方がかえってまともなのかもしれない。そしてボクだけが罪を重ねるのだ。

しかしこちらの肉体は貧弱である。細い手足に薄い胸板。筋肉とは無縁に等しい。ただ陰茎だけが、目前の獲物に食いつこうと値踏みしていた。

やはり性の隔りは大きい—もはや別の生物にしか思えない。どちらかが本来のヒトで、もう片方はヒトに限りなく似た何かかもしれない。それ位に違う。

99名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 23:06:17 ID:Y/ybfuMs
思春期の男子の躰は、ゆっくりとその肌に吸い込まれた。もっとえぐい手に出ても良かったのだが、彼には刺激が強すぎた……というかやりたいことが多すぎる。正直何をすればよいのやら分からないくらいだ。

触れ合った境に温もりを感じる。やはり人の子なんだな。冷たい色彩とは対照的である。どんな味がするのだろう。その腹に、腕に、腿に、この舌を這わせたい。

それを阻む者はいなかった。舌を滑らせると、色々なものが混じった塩辛さが沁み渡った。このまま全てを拭い取って、ボク色に塗り替えてやる。

しみ一つない躰は無色の唾液で汚染される。裏側に、中身に浸透し、見えない傷をつけていく。

協力者が居なくてよかった、心からそう思う。こっちの取り分が減るからではない。今のボクは自分でも引く位に気持ち悪い。充分承知のことだ。将来タイムマシンが出来れば容赦なく真っ先に撃ち殺しに行く。これの結果として塀の中にいるかもしれないが。

小さく声は漏れるものの、彼女は未だ目を覚まさない。まだ大丈夫だ。

100名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 23:07:21 ID:Y/ybfuMs
もはや考えることもなく、ボクの手は豊かな乳房に向かった。

唾液塗れの脂肪の塊は指にしっとりなじみ、関節の曲がりに従い大きく歪む。やはり柔らかい、何時間でもやっていたいくらいだ……これが本能という奴か。男が女に惹かれるというのは下心とかそんな軽いものではない。幼き日特有の柔らかさを、受け止める優しさを、包み込む温かさを、ココロの奥底からもう一度求めているからなんだ。そういうことにしておこう……今のところは。

新しいオモチャを与えられたボクは邪悪な企みを思い付いた。かける力を変えてみよう。ある時は強く、またある時は弱く。絶え間なく続けるのも、少し間を置いてみるのもいい。乳首を刺激するとどうだろうか。揉むのではなく食んでみよう。楽しくなってきた。

彼女には効果てきめんだったらしく、段々と息は乱れ、悶え始めた。ただうなされている訳ではないようだ。コイツ実は起きてるんじゃないのか?この状況を愉しんでるのか?そう考えると尚のこと苛立ってきた。雌はスケベな事しか考えないのか?クソが。舐めやがって。夢じゃあない、現実だぞ。覚めど眠れど地獄だ。

101名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/23(日) 23:44:21 ID:Y/ybfuMs
もうこうなったら最後まで踏み込んでやる。陵辱し尽くし、子を産めぬカラダにしてくれる。

この年頃の多感な男子にとって「オンナ」とは未知であり、願望であり、終着点(ターミナル)なのである。それをボクは成し遂げようというのだ。

そういう経験は無いわけか、指1本すら入らない。だが濡れている。つまりこちらを弄んでいやがった訳だ。生娘風情が何様だ。むしろビッチじゃねえか。お望み通りにしてやるよ。

狙いを定めると、はち切れんばかりの野心は硬度を増した。これをぶち込んでやるんだ。ペニスがヴァギナに、オスがメスに、打ちつけられるのだ。支配、掌握、征服の象徴だ。残念だったな、男子諸君。神崎蘭子の純潔は戴いていく。お前達の理想の彼女はここで死ぬ。

かなりきついものだったが、もう躊躇しなかった。一気に怒りと劣情の塊を挿入した。この痛みには流石に耐えられなかったようで、絶叫とともに彼女は覚醒した。その顔はまさに「訳がわからない」と物語っていた。

102名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/24(月) 00:30:09 ID:rgtKJWPY
や、やったッ!

103名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/24(月) 00:35:07 ID:.8bCxjbM
とうとうやってしまったか

104名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/24(月) 00:37:48 ID:pIvDHhlc
凄ェ! 流石飛鳥くん!

105名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/24(月) 00:41:24 ID:.8bCxjbM
飛鳥くん(♂)がレイプするのってダンジョンスレ以外ない気がする

106サブカルクソ女パンケーキ:2016/10/24(月) 00:45:32 ID:???
うわー読んでてドキドキする!

107名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/24(月) 19:19:08 ID:y.hR3FHA
ちょっと待って!志希にゃんが語録しか喋ってないやん!
どうしてくれんのこれ?

108名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/25(火) 19:23:30 ID:6uvp8fco
>>107
彼岸島しぶりんスレが成立してるような掲示板だから多少はね?

109名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 13:02:34 ID:Hm3DaURQ
前回の投下からすぐに執筆に使ってたバッテリーガバガバiPhone5くんがお亡くなりになったゾ…(バッテリーが死んだとは言っていない)
仕方なく7に乗り換えたけどバックアップも結構前だったから序盤の下書きしか残ってなかったから書き直しとかふざけんな!(声だけ迫真)
肝心の7くんも充電しながらイヤホン差し込めないとかジョブズ激怒不可避な仕様で頭来ますよ~
しかもJet to the Futureイベの報酬まで逃すしあーもうめちゃくちゃだよ

という訳で今日中に投下出来たらいいかなーって(TKTKYYI)

110名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 13:04:27 ID:7nXddkho
期待しとるで

111名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 18:42:48 ID:2NmaszB2
ヌッ(早漏)

112名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 21:36:13 ID:Hm3DaURQ
「なに……これ?」

いつの間にか知らない場所で眠っていて、痛みと共に目を覚ましたら身包みを剥がれていて、思い人が処女を奪っている。これ以上に己の中の理屈で説明のつかない状況はあるだろうか。

彼女は聡明である。例えどうであれ、自分の居場所を知ることについては猶かし頭が回る。そしてこの状況においても、理不尽を噛み砕いて飲み込もうとしている。しかし、それは不可能だと思い知らせてやらなければならない。

「見ての通りだろうが」

何が見ての通りなのかは欠片ほども思いつかなかった。うすら涙に動揺しては駄目だ。震えが止まらない。怒張した逸物をゆっくりと引き抜く。朱の混じった分泌液で濡れていた。

113名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 21:36:55 ID:Hm3DaURQ
「分かるだろ……一つ一つ思い出すんだ」

「……わからない」

「なんでだよ」

「……わからないから。 なにか……した? 」

至極当然である。だが、それすら苛立ちの材料には充分だった。そして燻っていた憤懣は気管の圧迫として表出した。

「いつもいつもそうやって!ボクを虚仮にして!え!?巫山戯るなよ!はっきりしろって!なぁ!」

蘭子の顔が苦痛に歪む。答えなど期待していなかった。もう何にキレているかも分からなかった。兎に角ボクの内にある有りったけをひたすらにぶつけてやりたかった。

「なあ!答えろよ!なあ!」

「……っあ゛! っがっ……!」

引き剥がそうと腕を必死で押し上げる。酸素の無い中ご苦労だが効果などない。そのまま家鴨みたいにガアガア喚いてろ。

114名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 21:38:04 ID:Hm3DaURQ
とはいえこっちもそこまで鬼ではない。絞め付けていた両手を解放する。障害のなくなった気道が空気を得ようとひゅうひゅうと音を立てる。赤みを帯びた顔には涙と共に怒りが浮かびつつあった。

「なんで……っ゛!」

再び絞め上げる。今度は征服の証を残さんばかりに爪を食い込ませた。

「何言ってんだよお前……何がだよ」

彼女も黙ってはいない。答え代わりに自由である手でボクの顔を掻き、膝を腹に叩き込む。相応の痛みに襲われたが涼しい顔を貫き通した。隙なんて無い筈だ。今のボクは冷血漢なんだ。そんなもの効くものか。

「暴れんな……暴れんなよ」

こちらも必死だ。抵抗が無くなるまで続けてやろうか—そうしよう。

「従順になるまでやるからな……!」

再び手を離したが返答はなかった。恭順の意思と見なし、幾度となく絞めては離しを繰り返した。反撃は段々と減り、脚を止め、腕を下ろし、ただボクに鋭い視線をぶつけるのみとなった。だがこちらの震えは大きくなるばかりだった。むしろ思い通りになるにつれ、かえって何処かで綻びが生じて欲しいような、そんな後ろ暗さが湧きつつあった。

115名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 21:38:55 ID:Hm3DaURQ
最後に手を離した時、もう彼女は声を挙げることすらしなかった。首には細い何本もの線が残り、怨嗟だとか憎悪だとかそんな感情がいっぺんに表れた表情をしていた。ただそれだけであった。

これで終わる訳がない。全てが腹立たしかった。ボクが、蘭子が、常に僅かながら変化し続ける事に苛立ちを覚えた。あるいはその逆で、不変の存在である事に向かっ腹が立った。この怒りはペニスの硬度を益々上昇させた。

語りかける。こんな乱暴されてさ、どうだい。苦しいならいい。敵意を抱いてくれ、憎悪をくれないか。同じくらいぶつけてやるからさ。ひいてはボクを嫌ってくれ。許さないでくれ。理想の二宮飛鳥を見放すんだ。いまここにいるのが二宮飛鳥だ。神崎蘭子の夢にみる様な奴じゃない、分かるだろう。

再び肉棒を彼女にぶち込み、獣の如く前後し始める。もはや諦めたような、悟りきったような、焦燥だけが目に見えた。

彼女はこの悪夢から逃げようとこちらから視線を外そうとしている。しかし、意識に反抗的なものが残っていようと、カラダは真逆の反応をとる。ヒトとしての生殖本能である。侵入した獲物を搾り取るべく、無数の襞が絡みつく。ぎこちなかった滑りは段々と良くなる。まだ羞恥は残っているのかもしれない。喘ぎだけは出すまいと、口を結んだままを保とうとしていたが、腰を打ち付ける度に声は漏れていた。

116名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 21:42:32 ID:Hm3DaURQ
「なんで感じてんだよ、こんなビショビショにしてさ」
「嫌なら嫌ってさ、さっきみたいに歯向かったらどうなんだよ!」

熱病は尚のこと悪化する。何もかもに苛立っていた。自分ですらそれを把握出来なかった。故に、とんでもないことを口走ってしまった。

「蘭子のことが好きだったんだよ!」

発言に責任など持てなかった。頭のどこかから引っ張り出したのか、この熱に浮かされただけかもしれない。少なくとも、この計画のために用意していたものではない。

本当だと信じたかった。赦してくれると思ったから。踏み留まりたかったから。幻でありたかったから。受け止めて欲しかったから。

嘘だと信じたかった。自分を失いそうだったから。もっと進める気がしたから。本物になりかったから。変わって欲しかったから。

117名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 21:43:25 ID:Hm3DaURQ
言い出しっぺは困惑していた。硬直したきり、どうすればいいのか分からなかった。彼女はボクを真正面に呆然と—いわば「あさまし」の状態であった。もう無理矢理切り出すしかなかった。

「なんかもう……どうでもいいや」

動きを止めているうちに、ボクは情けなく精を吐き出していた。興醒めだ。さっきまでの勢いはどこへやら、すっかり萎えきっていた。しかし性欲が失せた訳ではなかったものの、発散しようとは思わなかった。それ以上に心臓が締まり、冷たい痛みが全身を覆った。ソファから降り、この惨状(メイルストロム)から目を背け、ただへたり込んで薄暗い先の壁を見つめることしかしなかった、と言うよりそれ以外出来なかった。

セカイにはすすり泣く声だけが響いていた。熱もとうに引き、思考が冴えていく。海馬の全てが読み込まれ、澱みをを掻き回され、心の奥底に消し去った筈の汚濁まで汲み取られる。

118名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 21:44:20 ID:Hm3DaURQ
逃れられぬ業(カルマ)、許されざる罪(シン)。

なんでこんなことをしてしまったんだ。ボクは1人の乙女の将来を踏み躙ったんだ。しかも彼女の抱いていた好意を利用して、罠に嵌めた卑怯者なんだ。

なんで蘭子は拒まなかったんだ。あんなに感じやがって。 だが—もし、彼女がボクとひとつになることを望んでいて、この機を窺っていたとしたら? いや、第一無理矢理犯されて悦ぶオンナがいるか?そんなことがあるわけないだろ。オトコのエゴだ。

なんでこうも中途半端なんだ。まるでボクの人生そのものだ。後手後手で回りくどい。クスリなんかに頼らないで、後頭部をぶん殴って昏倒させてもよかっただろう。家に連れ込んだらすぐに張っ倒しても大丈夫だったろう。無慈悲で、もっと手早い方法はいくらでもあった。

だが「あえて」中途半端にしたのかもしれない。ボクが「もし」、「万が一」、神崎蘭子に好意を抱いていて、気を引きたいがためだけにこんな大掛かりな真似をしたとすれば、それこそとんでもないというものだ。あちらはわかるくらいに恋愛感情を抱いている。だがそれに乗っかることすら出来なかった。

早い話がただの臆病で知らない素振りをし、彼女が好きなのを隠したくて嘘をつき続け、でもどこかで認めてもらおうとして丈に合わぬ無茶振りをしただけだ。

119名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 22:19:22 ID:Hm3DaURQ
ただボクは黙りこくったまま、全てに対する気力を奪われていた。身体が重い。寒気がする。内にある全てを吐き戻したい。ひたすらに頭を打ち付けたい。後悔先に立たずとはまさに言い得て妙だ。ひとしきり物事が終わって初めて虚しさが生まれる。取り返しのつかない性質の悪い奴だ。

彼女は許してくれるだろうか?比較的寛容とはいえこの週末フルに奉仕してもそうなる確証はない。というか陵辱を許す人間なぞいるほうがおかしい。

もし子供が出来たらどうする?このことは間違いなくバレるだろう。この歳で養育など出来るはずがない。堕ろすことになるだろう。害を被るのはこちらだけにしてほしい。

どう考えを巡らしても気が沈むばかりだ。誰かボクを罵ってくれ。ボクは臆病者さ。異性に気持ちひとつ伝えられない腰抜けだよ。いっそ彼女が刃物を隠し持っていて、今この瞬間に後ろからボクの心臓を刺し貫いてくれないかな。今のボクからは何一つ有益な情報も、カタルシスに至る逸話も出てこない。人の傍に立つべき男ではないね。

120名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 22:20:37 ID:Hm3DaURQ
そしてこの沈黙は小さく、背後から破られた。

「キス……して?」

なんでだよ。なあ。なんでだよ。こんなになってまでなんでさ。滅茶苦茶にしたんだぞ。王子様は眠りを覚ますキスをしたかったんじゃない。眠っている間に剣で貫こうとしたんだぞ。

引っ叩いてやる気すら起きなかった。だが無視も出来なかった。大人しくその言葉に従い、彼女の姿を目に入れる。

白い肌のそこかしこに赤い跡が残っている。
身体は色々な体液でベタベタになっている。
結合部の血は、とうに愛液で薄れていた。

こちらがやったことではあるが、触るのに億劫になる。これ以上穢してもいいのだろうか。更に進もうものなら、この身体は灰になって、はらはらと崩れ去ってしまうのではないか。

髪に、瞼に、頬に、喉元に唇で触れた。色々なものが混じった味がした。汗、涙、唾液、鼻水、プールの塩素、普段使っているだろう洗髪剤……

彼女もまたボクの頭を抱え、同じように唇で触れた。ただ違うのは相手を離さなかった点だけである。

「離して」

「離してって」

彼女は案外あっさりと引き下がった。すすり泣きも止んでおり、随分と落ち着いた息の調子からすると眠りに落ちたのだろう。まさに子供だ。そしてまたボクは現実からの逃避を試みた。

なんだよ、なんだよ。どうしてこうなった。何で失敗しなかったんだよ。ボクも、蘭子も、あのロクデナシも、セカイは何故うまく転がるんだ。ごめんなさい……ごめんなさい……ボクを死刑にしてください……

121名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 22:29:39 ID:Hm3DaURQ
本日分はこれにて終了です…
ここからはねっとりイチャラブ編に突入する予定です

あっそうだ(唐突)
この辺にぃ、新人文豪兄貴の緒方智絵里くん(♂)SSスレ来てるらしいっすよ

【SS】智絵里くん♂レイプ!野獣と化したなお♂かれん♀
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20196/1478178878/

飽和気味の飛鳥くん(♂)スレとはまた違う側面からの男の娘アプローチがなかなか面白そうなのでみんな是非とも見とけよ見とけよ~?

122名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 22:55:41 ID:Sd56h5BE
お疲れ
(次回も)よろしく

123名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/03(木) 23:54:33 ID:GfqyuuhU
ロクに罪悪感を覚えてない野獣ってやっぱ糞だわ

124名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/04(金) 00:04:18 ID:4Ily/eSo
ちょくちょく混ざる語録がいい味出してますね

125名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/04(金) 00:14:15 ID:LlwN5eZI
智絵里スレの更新を待ってたらこっちの再会に気づいてもう気が狂う程気持ちええんじゃ。

126名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/04(金) 01:17:21 ID:2lV2uCkw
次の時代はダーク系なんですかね
更新お待ちしてナス!

127名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/05(土) 17:34:54 ID:3nUdH5Wc
現実世界路線ほんとすき

128名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/10(木) 16:40:13 ID:Agyf4Bpo
ヌッ(せっかち)

129名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/16(水) 23:42:04 ID:3zU.EZJs
首が長くなりすぎてもげそうなんであく

130名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:21:57 ID:530rCXUk
木曜日なので初投稿です
130レスほど遅れましたがこのSSはR-18です

131名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:24:23 ID:530rCXUk
虚無、虚無、虚無……。底なしの奈落に墜ちていく。罪悪感に比べれば死に対する恐怖など余りに軽いものだ。ただ重力に引かれるだけのこの状態が、如何に恐るべきものなのか?ありとあらゆる感覚を失い、方途もなく途方に暮れる。それだけのことさ。己の非力を嘆くぐらいならそのまま死んだほうがマシだ。そのまま──

激しい揺すぶりと共にボクの意識は引き摺り戻された。いつの間にか考えることをやめていた──もとい、眠っていたのである。

「……起きてたのかい」

目前には取調官の表情をした蘭子がいた。さすがに裸ではなく、下着は身に付けていた。床に横たわった男の寝惚け顔に思い切り拳か蹴りを入れて欲しかったが、そんな発想を抱いてはいなかった。あるとすれば……現在の状況を本人から聞き出すことだけだろう。

「ここどこ」

「地下室」

はあ、と返されるが事実だから仕方がない。

「階段上がればすぐだから」

「そう」

「あ、そうだ──」

唐突に邪悪な閃きがボクを支配した。言ってはいけないことだとは認識していたが、報復の渇望と油の差されていない脳が常識の垣根を飛び越えたのである。

132名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:26:50 ID:530rCXUk
「──やっぱり臭い」

「知ってるって……あんなことになったらね」

特段声を荒らげる訳でもなく、据えた目をしたままだった。首根っこをひっ捕まえたりすることもなかった。ボクとしてはそちらを望んでいたが、彼女にとってはその気は無いようである。

「シャワー浴びるなりしたほうがいい」

「知ってる」

「お湯の沸かし方とか……分かる?」

「馬鹿にしてる?」

「いやさ、そっちと違うかもしれないし」

「大体そう変わらないでしょ」

「タオルとか持って来てる?」

「持って来てるって……あとさ」

ついに破滅が訪れるのか──ある種の悲願が成されるやも知れぬことに胸が震えた。しかし、その思いは呆気なく砕かれた。

「忘れないから」

その声はいつもの柔らかいそれでも、不機嫌な時のものでもなく、空虚な奥底から発されたような、こちらの心臓を貫く音であった。それだけであったが、ボクの希望を穴だらけにするには事足りていた。

133名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:27:35 ID:mbVAOZmI
お前のSSを待ってたんだよ!

134名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:27:54 ID:530rCXUk
彼女はドアを閉めたきり、こちらに戻ってくることはなかったが、安堵の類いは一切湧かなかった。それどころかより一層重苦しくなっただけである。普段とは真逆でなあなあになることだけは嫌だった。おおかた着替えてるか冷蔵庫を物色しているかだろう、いつかは戻ってくるよな。この機会で全てを清算出来ればどれだけ良かったか。責められたかった。傷つけられたかった。ビンタの1発でもボクにとっては清涼となり得る。「嫌いだ」とただ一言、それだけ言ってくれれば、この重い枷は外れるのに。……もう悩んでも仕方ない。戻って来ないならやることは一つ。早く証跡隠滅に取り掛からねば。

しかし動く気力は起きなかった。地下室の湿気が、床の冷たさが、そして何よりも心臓の重さがボクをタイルに縛りつけている。

靄は一向に晴れない。あれからそれなりに経っているはずだ。壁の時計は6時を指していた。「普段通りの」休日であればまだ夢の中にいる時刻であるが、原因は眠気ではない。それ以上に深刻な、ボクの深層に根付いたものである。

状況を確認すべく、最早転がると言ったほうが正しい動きで身体を持ち上げた。

臭いは換気扇を回せば大丈夫だろう。床は雑巾がけをすればなんとか。ソファのシミは……拭き取ればそれなりに……ジュースなりをこぼしたと誤魔化せるレベルにはなるはず。蘭子の存在は……ええと、説明すれば分かってはくれるだろう……彼女が口裏を合わせてくれるかは別として。男女が同じ屋根の下とはいえ、ボクがそんなヘンな気を起こす奴だとは疑うまい。……訂正、ある程度は疑われるだろう。両親のスケジュールをしつこくほじくり回したのは流石にまずかったか。

135名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:31:23 ID:530rCXUk
塵の一匹すら声を上げる者はなく、ただ換気扇の稼働音だけがこの場を支配していた。

早くこの悲劇を葬らんとする傍ら、呼吸は段々と深くなっていた。この場の全てが無くなる前に、内に収めておかないと。例え他の誰もがこの事を記憶から消し去っても、これはボクの中に墓碑として遺りつづけるのだ。

そもそも何故二宮飛鳥は神崎蘭子に近づくのか?浮いた容貌の、訳の分からぬ言葉を話す輩と個人的に親しくなろうだなんて正気の沙汰ではない。さっさと手を切るか、あくまでも共有物として扱うのが常人だろう。何故に執着するのか、これが理解出来なくなった。「出来なくなった」のである。「出来ない」ではない。

あの時からぱっと、まるで箱の中身だけが消えてしまったかの状態に陥った。箱自体が存在しなかった訳ではない。箱と中身のどちらも存在していて、その全ての情報を持っていたのだが、ある時を境に内容物が知覚出来なくなった。知り得るのは内なる存在の名称だけであり、その他諸々は一切分からない。

要するに、今より前にとある事物の全てを認知している時期が確実に存在していて、それが突然名前を残して消失してしまった。好きだというのは分かる(それに納得はしていない)、だが何故なのかはさっぱりだ。

136名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:32:41 ID:530rCXUk
ただあの肉体に目がくらんだ訳ではないのは確実だ。それ程に単純な肉欲とやらの持ち主であれば、ここまで回りくどい真似が出来る筈がない。もっと直線的で図太く、諦めも簡単につくだろう。今まさに綱渡りの綱にぶら下がってなお、執念くまた上がろうとしているこのへそ曲がりとはまさに対極の存在だ。

彼女が孤独だったからか?ボクら負け犬とは強者率いる人々の輪に入りあぐねた連中が自然に群れているものであり、排他的である。砂場にやって来た幼稚園児みたいに一々まぜて、いいよ、からの仲良く砂山作りなんてことはしない。狭くて深い関係なのだ。言うなれば店の前にたむろするチンピラである。

まあこれは男の場合であり、女子にそのようなシステムがあるかどうかは知らないが、仮にあったとしてもアイツには無理だ。あの性格だと強者に媚入ることは出来ず、余り物で組み合うのもままならないだろう。こちらが言えたものではないが。

一体彼女の何に惹かれたのか?それについては非常に単純である。バックボーン、ビジュアル、その他の要素全てである。それは分かる。だが、唯一つ──男と女という性の壁をどのようにして乗り越えたのか、それだけが思い出せない。

137名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:33:30 ID:530rCXUk
人はボク達をお似合いのカップルだと持て囃す。でもそれはあいつらがそう思っているだけだ。孤独な奴が、そう派手に恋慕劇を繰り広げることが出来るものか。それ以前に、異性との交流の時点で夢のまた夢だ。

しかし性差というものは大きく、それがよりセカイを不確実なものにしているのだろう。ボクが男である以上、産み出される考えというものは男目線のものである。孤高とは名誉であり、下に見ることができるものが多いほど強い存在とする直列的な物差しで測る。

蘭子は女だ。考えも男とは違う。1人でいることは最大の恐怖であり、同じ境遇をもつ者を近くに集めておいてこそ自分を大きな存在だと認識できる。

性における孤独の意味とは、互いに大きく異なるものだが、だからこそ孤独を抱えて響きあう、とでもいうべき一種の憐憫があったのだろう。明確な関係を、似たようなココロを、自分の手元に置いておきたい欲望を知ってしまったのだ。

地獄を記した空気は段々と薄れ、身体から搾り出された足跡はゆっくりとその姿を消していった。そしてすべてが元に還ってすぐにボクはこの忌々しい地を発ち階段を登る──ことはなかった。

結論を先延ばしにしているだけ、この一言に集約される。口に出す勇気がないだけで、これだけの時間を使う男がいただろうか。かつて殺したはずの、背の異様に曲がった男にすら笑われるだろう。もはや底辺の底辺、人間の屑、クソザコナメクジ、どんな言葉を使っても自分を表現出来ない。最低の人間だ。

これ以上考えるのをやめよう。強く生きよう。馬鹿正直に、素直に謝る。そこからどうにかしてみよう。取り合わなかったらそれが最後だ。

扉を開き、そして地下室の照明を落とした。

138名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:39:14 ID:530rCXUk
投稿ペースに比べてレス数が少なすぎる -114514810893364364点

他の文豪兄貴達が長編をパパパっと書いて、投下!してしっかり完結させてるのを見てるとこんなクッソガバガバペースで一人称SS書いてる自分に頭来ますよ~

次回も性描写は無いと思います
というわけで今回分はこれで終わり!閉廷!

139名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:45:43 ID:530rCXUk
(長い)投稿ペースに比べて(自分の投下)レス数が少なすぎるってことだから勘違いしないで…(小声)

こんな拙文でも反応してくれるホモの兄ちゃん達には感謝してもしきれないってそれ一番言われてるから…

140名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:47:15 ID:mbVAOZmI
謙虚文豪兄貴好き。濃密な文章楽しみにしてるんで無理せず最後まで頑張って

投げだしたら掘る(豹変)

141名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 00:51:13 ID:H35m9gs2
お前のSSが好きだったんだよ!
最近飛鳥くんSSの勢いが落ちてきて悲しいなぁ

142名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 01:03:09 ID:AcbGoFxk
安価に限らず間が空くとレスは付きにくいですからね…
自分のペースでゆっくりやって、どうぞ

143名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 01:03:40 ID:mZl.XM7o
乙かれゾ
(ゆったり待つから)よろしく

144名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 01:06:48 ID:D0d6auG6
見切り発車でスレ立てて、3ヶ月かけてようやく第一部終わらせたようなやつもいるからヘーキヘーキ

145名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/24(木) 01:12:14 ID:O530nxQw
(気長に、尚且つずっと待ってるから無理しないで)よろしく

146名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/28(月) 02:52:20 ID:/zmKDYBs
ヌッ

147名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/12/03(土) 14:53:13 ID:sLNT5bMc
ヌッ

148名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/12/13(火) 01:20:12 ID:Ym3MRRao
待ってる

■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■

x