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勇者飛鳥くん(♂)「女神様、貴女を倒して僕が神になろう」- 1 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:17:28 ID:R/llJDM6
- 女神茄子「な……何を……」(剣が胸に刺さる音葉)
勇者飛鳥「魔王を倒すにはもうこれしか方法が無いんだ、申し訳ないね」
女神茄子「……まさか…こんな終わりを……迎える…なんて……」
勇者飛鳥「思ってもみなかった……かい?だが、もう苦しむことは無い。僕があなたの代わりになろう」
女神茄子「そう…ですか……残念……です……」
勇者飛鳥「さようなら、女神様。今までありがとう」(首を切り飛ばす音葉)
女神茄子「…………」ゴロン
勇者飛鳥「僕の剣は特別製でね、人ならざる者に絶大な効果を発揮するんだ。運が悪かったね、女神様。」
- 2 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:18:08 ID:R/llJDM6
- ズ ズ ズ ズ ……
勇者飛鳥「これは…神の力、というやつかな?女神様の身体から出てきて僕の中に入っていく……」
勇者飛鳥「ふ…ふふふふ……神とはこんなにも絶大な力を持っていたのか…凄まじい力が宿っていくのを感じるよ」
勇者飛鳥「この力があれば魔王なんて目じゃない……いや、世界を手に入れることも容易い……」
ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ……
勇者飛鳥「まだこんなにも力が流れ込んで来る…神というのも伊達じゃなかったということか…」
……ザ……ザ……
勇者飛鳥(なんだ…?流れ込んでくる力に何か混ざりこんでいるような…)
……ザン……デス……
勇者飛鳥(違う…混ざりものじゃない……これは……力が形を変えて……)
- 3 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:19:34 ID:R/llJDM6
- ……残念ですよ……勇者飛鳥くん……
勇者飛鳥「これは…まさか、女神様の……」
女神茄子(……まさかこんな凶行に走るとは……予想していませんでしたよ)
勇者飛鳥「!!!女神様か!まさか…首を跳ね飛ばしたのに生きているとは…!」
女神茄子(いえ、そこの私はもう死んでいますよ。これはまあ、なんというか私の力を形にしたようなものです)
勇者飛鳥「そんな状態でもまだ意思の疎通がとれるとは……死してなお女神様、といったところか」
勇者飛鳥「だがどうするんだい?あなたの身体はもうあの様だ、力もほとんど僕に奪われている」
勇者飛鳥「これが最後の機会だ、消える前の恨み言なら聞いてあげても構わないよ」
女神茄子(そうですか。……では最後に、謝らせてもらおうかと思いまして)
- 4 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:20:30 ID:R/llJDM6
- 勇者飛鳥「謝る?一体何を?」
女神茄子(私はこれまであなたに、幾度ともなく試練を課してきてしまいました)
女神茄子(あなたが死んだら復活させ、また死んだら復活させ…)
女神茄子(あなたがどんな目にあおうとも、ただ復活させ続けて見ているだけでした)
女神茄子(あなたがどれだけ苦しんでいるかを考えもせず…そしてあなたをこのような行為に走らせた…私の責任です)
女神茄子(本当に申し訳ありませんでした。……今更謝って許してもらえることでもありませんが、どうか謝らせて下さい)
勇者飛鳥(僕が殺したというのに何故謝る?謝るべきなのは僕のほうなのに……)
ビクンッ!!
勇者飛鳥(ひゃうっ!!?な、なんだ…?手足の先端から、何か物凄い…)
- 5 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:22:13 ID:R/llJDM6
- 女神茄子(……来ましたね。)
勇者飛鳥「こ、これは一体なんだ…ひうぅっ!!」ビクンッ!!
勇者飛鳥(な、なんだ…?この感覚、まるで魔王美波にやられた時の……)
女神茄子(申し上げたはずですよ?これが最後です、と)
勇者飛鳥「め、女神様の仕業なのかこれは!?僕の身体に一体何をした!」
女神茄子(何かしたのはあなたの方ですが…まあなんといいますか…私の力の影響とでも言えばいいでしょうか?)
女神茄子(…私の力の大元は、いわゆる運気やツキと呼ばれるもので、人の身体に宿って力を発現するものなのですが…)
女神茄子(私の力は少しばかり大きいようでして…人の身体が持つ器では受け止めきれないようなのです)
女神茄子(勇者様は通常の人とは違いかなり大きな器を持っているのですが…今の反応を見る限り私の力の方が大きいようですね)
勇者飛鳥「め、女神様の力が器を、上回っていると…ど、どうなるん…ひっ!」ビクンッ
勇者飛鳥(あ、頭が真っ白になりそうな快感が…身体の末端から上がってきてっ…!!)
- 6 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:23:20 ID:R/llJDM6
- 女神茄子(身体の中の器から力が溢れ出し、器の入れ物である身体に少しずつ影響を与えます。)
女神茄子(影響は手足の先…身体の末端から少しずつ侵食するように力が身体に伝わっていき、身体全体に力が行き渡ると……)
勇者飛鳥「い、行き渡ると……」
女神茄子(……私の力が心にまで侵食し、身体の本来の持ち主である人間の精神が力に呑み込まれます)
女神茄子(呑み込まれた精神は力に侵され、混ざり、溶けて……消滅し、力の糧とされます)
女神茄子(そして一度侵食が始まってしまえば……最早止まることはありません)
勇者飛鳥「そ、そんな馬鹿な……!じゃ、じゃあ僕は…僕の身体は……」
女神茄子(……さようなら。強く、優しく、美しい勇者様。)
女神茄子(どうか、最期の、人生に一度しか味わうことの出来ない快楽に身を任せて……私を恨みながら、消えていって下さい。)
- 7 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:26:10 ID:R/llJDM6
- どこか悲しげな声を最後に、これ以降、勇者飛鳥は彼女の声を聞くことは無かった。
彼が彼女の声を聞けなくなったのか。ただ彼女が喋ることを止めただけなのか。最早そんなことは彼にとってはどうでもよくなっていた。
手足の先…末端から流れ込む逆らう気力すら起きない絶大な力と、快感を受け入れるだけで精一杯だった。
「あっ…あぁ……うぅん、くぅっ…ぁああああぁあ!!!」
幾ら体を動かそうと、どれだけもがこうと、体の奥から湧き上がってくるものを止めることは出来なかった。
「こ、こんなの…た、耐えられな…あぁあ!!」
かつて魔王に犯された時も。魔王の配下に体を改造された時も、調教された時も、拷問された時も、晒し者にされ笑いものにされた時も。
かつて受けた恥辱も、苦痛も、絶望も。全てをまとめて天秤にかけてたとしても、決して釣り合うことのない力。
「がぁあっ…ぎぎぃいい゛いい゛いおぉおおおおぉお!!」
今まで、何度も死の淵に立ったことはある。幾度となく追い詰められたこともある。そして実際に死んでしまったこともある。
だが、その度に、彼女がそこにいた。彼女が手を差し伸べ、救い出してくれた。だからこそ、戦い続けることができた。
彼を助けてくれるその彼女は。自らの血に塗れ、首は胴体と切り離され、まるで眠っているかのように目を閉じ、美しい顔のまま、死んでいた。
もう、彼女は彼を救えない。差し伸べられた手を切り裂き、道を示してくれた口を閉ざしたのは、他ならぬ彼なのだから。
- 8 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:27:07 ID:R/llJDM6
- 「やだっ…こ…こんなっ……誰か……だれかぁあっ!!!」
神の座。地平線の彼方まで何も無い、真っ白な空間。生き物の気配も、自然の音も無い、静かな世界。
いつもは、女神様と少しだけ話をして、教会に転送してもらっていた場所。今やここにあるのは、己と、かつて女神様だったものだけ。
何も無いそんな場所で。彼は一人、踊り狂うように。恥も外見も無く、報われることのない救済の施しを求め続ける。
「ふぅぅうっ……う、うぎぃいいいああああっ!!」
彼のものは、彼の体の中から溢れ出てくる力によって、ひとりでに固く勃ち上がり、そして無様に精を吐き出してしまった。
外からの刺激が全く無い状態にもかかわらず、彼は体の中から感じる力のみで達してしまっていた。
目からは涙が溢れ、鼻からは鼻水が垂れ、口からはよだれを零し、体中から脂汗をかき、性器からは精液を吐き出し、精液を出した後には小水まで漏らしてしまっていた。
今の彼の姿は傍から見ればあまりにもみじめであり、そこには勇者としての威厳も威光も威圧感も何も感じられない。
道端で泣き喚いている子供のほうがまだマシだと思えるほどに酷い有様であった。
ただ今の彼にはそんなことを考える余裕は全く無い。体中の穴という穴からみっともなく体液を垂れ流し、獣のような叫び声を上げ、ひたすらに快感を貪っていた。
- 9 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:28:10 ID:R/llJDM6
- 「ひぃーっ!ひぃーっ!ふーっ!ふーっ!う……!うああ……?」
己の体の中を蹂躙し続けていた力が、急に収まった。
「はぁ…あぁ……ありが、とう……ありがとう、ございます……ありがとうございますぅうっ……」
それは誰に向けた言葉なのか。自ら出した様々な液体に塗れたまま、彼は感謝の言葉をうわ言のように述べ続けた。
そして。
「う……?あ!ああ!!あああぁあああ!!!ああああぁああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
ドクン、と心臓がひとつ高鳴った。それを合図に、今まで感じていた快楽とはまた違う猛烈な波が、彼に襲い掛かってきた。
何かおぞましいような気配を感じた時の、背中を襲うあの感覚。それを数億倍にも高めたような、異常な悪寒。
「あぁああああ!!き、消えっ…ぼ、僕が…消えるうぅ!!」
それはまるで、崖の淵に立った時に感じるような。死ぬ寸前に感じるような。自らが壊れていく時にふと覚える、あの感覚―――。
- 10 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:29:16 ID:R/llJDM6
- 「い、嫌だ…!!ダメだ、だめ、そんな…僕、わたしが、き、消え、きえて、な、なくなって、崩れて、い、いやぁああ……」
魔王に攫われた姫を救うために、勇者として戦いに臨む日々。
魔王に立ち向かうその心にあったものは、何か。正義感か、義務感か、はたまた富や名声、姫の好意を得ようとする欲望か。
無謀な戦いに挑むその心にあったものは、それだけなのか。何か、他に求めているものがあったのではないか。
―――破滅願望。無残に敗れ、死んでみたい。魔王に犯され、尊厳を踏みにじられたい。惨めな存在に成り果てたい。
誰しもが、決して自ら望むことのない願望。その中に身を投じてみたらどうなってしまうのか。取り返しのつかないことになったらどうなるのか。
今、彼は絶望に自ら身を投じた。
「い、いやぁあ、あ、あは、ははは、ひ、ひはは、あ、あ、あぁあ、アハ、ハハハ、あ、ははははははは……」
自分という存在が、圧倒的な力によって、塗りつぶされる。
「あは」
いくらもがこうとも逃れることの出来ない、自分という存在が不可逆的に消えていくこの感覚。
「アハハ」
人生の中で、一度しか味わうことのできない快感を、その身に感じながら。
「あ」
勇者、二宮飛鳥という存在が。
「は」
「…」
この世から、消滅した。
- 11 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:30:16 ID:R/llJDM6
- 女神飛鳥「ふぅ…まさかこんなことになるとは…」
現人神芳乃「勇者殿ー?お一人で何をしてらっしゃるのでー?茄子殿はどちらにー?」
女神飛鳥「……」
現人神芳乃「……どう、されましたかー?」
女神飛鳥「……!フフ……女神様を殺して手に入れた神の力……こんなにも素晴らしいものだとはね!」
現人神芳乃「!」
女神飛鳥「次は君の番だよ、芳乃。神はこの世に僕だけで十分だ」
現人神芳乃「何をしていらっしゃるのでー…?茄子殿ー?」
女神飛鳥「……あれ、バレちゃいました?結構いけてると思ったんですけど…」
現人神芳乃「中身が違うではありませんかー。まさか勇者殿、あなたに手をかけたのでー?」
女神飛鳥「だいぶ追い詰められてたみたいですね。まさか私の力を奪おうとするとは予想外でした」
女神飛鳥「しかしこの体…本当に素晴らしいですね。人間離れした膂力に、圧倒的な魔力…まさに勇者に選ばれし者の器といえるでしょう」
- 12 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:31:07 ID:R/llJDM6
- 女神飛鳥(……あなたにならば、私の力を奪われても良かった。胸に熱さと痛みを感じた時に、そう思ったのは確かなんです)
女神飛鳥(ですが、あなたの力をもってしても私の力は受け止められなかった。……本当に、残念です)
女神飛鳥(私は、これからあなたに……どう償えばいいのでしょうか?私は、どうすればあなたに……)
現人神芳乃「茄子殿ー?泣いて、おられるのですかー?」
女神飛鳥「ん…?ああ、これは……勇者様が泣いてた時の名残ですね。涙どころかいろんなもので体中びしょびしょですけども…」
現人神芳乃「ふむ、これはまた凄まじい跡でしてー。勇者殿はやはり相当な力の持ち主なのですねー。」
女神飛鳥「なまじ力があるばかりに、侵食するまでに時間がかかってしまいましたね…申し訳ないことをしてしまいました」
現人神芳乃「あなたが気に病むことではありませぬー。…おや、どうされましたかー?」
女神飛鳥「……いや、まさかこんな展開になるとは思ってなかったので。やはり、人とは面白いものです」
女神飛鳥「神として長らく味わっていなかった予想を超えた展開…いつの時代も、勇者と呼ばれる者には驚かされます」
- 13 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:32:16 ID:R/llJDM6
- 邪神こずえ「ふわぁー…どうしたのー…?かこ、からだかえたのー?」
女神飛鳥「ああこずえちゃん、ちょうどいい所に。この体もなかなか具合がいいのですが、いつもの姿に変えてもらえませんか?」
女神飛鳥(この体を持つのに相応しいのは唯一人……私が使っていいものではないですから)
邪神こずえ「おやすいごようー。おにくをこねてー、かたちをかえてー…はい、できあがりー…」
女神飛鳥「あぁ^~~生まれ変わるわぁ^~」(嫌な音をたてながら体が変形する音葉)
女神茄子「ふーむ…やはりこの姿がしっくりきますね!さてと、こずえちゃん。次は私の死体を勇者様の姿にしてもらえますか?」
邪神こずえ「はーい…こねこねしてー、くっつけてー、くうきをぬいてー…ゆうしゃさまのできあがりー…」
現人神芳乃「ではこの体にわたくしの造った勇者殿の命を吹き込みましてー」(ぶおおおおー
女神茄子「ちょっとだけ記憶をいじらせてもらって、と…さて、教会に転送しましょうか♪」
現人神芳乃「勇者殿に幸運があらんことをー」
邪神こずえ「がんばれー…ゆうしゃさまー…」
女神茄子(次こそ、彼に幸運がありますように……)
魔王美波「ふふ、どう?気持ちいい?あなたに最高の快楽を教えてあげるわ…」(ギッシギッシ
勇者飛鳥(ん…?確かに気持ちいいけど、こんなものなのか…?昔、どこかでもっと気持ちいいのを味わったような…)
- 14 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:34:37 ID:R/llJDM6
- 長えよ
俺は飛鳥くんと女神茄子さんのイチャラブが見たかったんだよ!
誰か書いて?
- 15 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:35:23 ID:MgDp19xQ
- なんだこれは・・・たまげたなあ
- 16 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:35:30 ID:m3M3Dd.U
- (書くのは)お前じゃい!
- 17 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:39:29 ID:Y7yTV3Es
- ホモは文豪
- 18 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:50:03 ID:iGJm5x0o
- ああやはり畏れ多かったのか…勇者飛鳥くん(♂)が女神茄子に勝とうだなんて
- 19 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:56:12 ID:NC9dGrBs
- 古代の神話並みの神本位な神ですね…
- 20 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 22:57:20 ID:h0TWYDtA
- 神々の戯れすき
- 21 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 23:02:24 ID:g6Sl8nfk
- イイゾ^ーこれ
飛鳥くんが魔王美波に勝つ方法がまた新たに生まれましたね、たまげたなぁ
- 22 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/10/17(月) 23:40:36 ID:lxt/AGlw
- 飛鳥くんの冒険物語のバッドエンドみたいで好き
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