日本維新の会は「自立する日本人」を日本の目標像の一つに掲げている。

かねてから私が「日本維新の会にこだわる必要はないが、維新の提唱する日本像を目指さなければ未来の日本は沈む」と断言している所以がここにある。

日本の最大のテーマの一つは「自立」だと思う。

こういうと、すぐに脊髄反射して「自立できない人間も中に入るのだぁぁぁぁ、このレイシスト(←左翼洗脳軍団が大好きな『差別主義者』という意味の言葉)がぁぁぁ」と叫び始める人たちがいるが、完全に間違い。

「自立できるのに歩こうともしないで守ってもらってるだけ」「守ってもらっているだけなのに文句しか言っていない」人間たちは、そもそも世界では切り捨てられている。当たり前だ。世界では「怠け者は苦労する」という当たり前の世界基準が出来ているからだ。日本はここにシフトしていかなければもう社会保障などは持たない。計算すれば誰でも分かることだ。

そんな前提を持ってニュースを見ていると、こんな記事にはどうしても反応してしまう。

テレビ局の「働き方改革」は進んでいるのか(東洋経済オンライン)

色々と取材して書いているが、そもそもテレビ局に限らず「働き方」などは自分で見つけ自分で選択するものであって、国が主導するようなものでは全くない。
そして、テレビ局での仕事というものは『趣味』なのか「仕事」なのか曖昧なものがほとんどであったりする。

例えば「とくダネ!」でディレクターをしていたとしよう。
そのディレクターが昔から「待機児童問題」に関心を持っていたとしよう。

ディレクターは必死にデスク(←日々のネタなどを決める権限を持っている人間)に訴え、なんと15分の枠を与えられ、待機児童問題を特集していい許可を得た!

ディレクターは必死に取材。
会社の中でも出来るが、会社の外に出て待機児童問題を抱えるご夫婦に密着などをしなければいけない。

朝起きてから夜寝るまで密着。
朝5時に起きて子供たちのお弁当を作っている奥さんの取材をするとしよう。

取材スタッフが起きるのは間違いなく2時だ。
2時に起きて会社に向かい機材の準備をする。
3時半には会社を出発する必要がある。
奥さんの起床から弁当作り、仕事までを密着して旦那さんの方も取材しなければいけない。
保育園の迎えからそのご夫婦の就寝を撮影しなければ意味がない。これで深夜となる。

会社に帰ってそれで撮影スタッフは当然バレ(←解散)になる。が、ディレクターはそこから「起こし」作業に入る。「起こし」とは、撮影した撮れ高のインタビュー内容や映像を文字にして書き起こす作業だ。

そんな毎日が放送までずっと続く。
放送前にはデスク会議や打ち合わせ、さらには直前には編集作業や出演者との打ち合わせ。
放送までの2週間か3週間は家になどほとんど帰れない。

ブラックかと言われれば議論の余地なくブラックだが、そんなことを気にしている人間はテレビマンには皆無だ。ハッキリ言ってブラックだのどうの、など外野に言われるのは迷惑なだけである。

テレビマンはみんな「好きでやってる」のであって、人にとやかく言われても知らないし、知ってもらおう、理解してもらおうとも思っていない。

が、分かって欲しいのは例えば「とくダネ!」の場合はディレクターの作品ともいえる特集コーナーを視聴率5%の方が見てくださった場合、およそ600万人の日本人が見てくださっている計算になる。ネットで600万PVってなかなかいかないはずだ。テレビは無責任なネット記事とはリーチ出来る対象の数が違い過ぎる。

みんな死ぬ気で作っているし、それが嫌な奴は辞めればいいだけだ。それがテレビの現場。ネットでコチョコチョと悪口を書いて「このマスゴミが」とか言ってれば満足する連中は多いのかも知れないが、テレビマンたちは本当に命を削って作っていることだけは忘れないでほしい。

じゃあこれが「仕事」なのか?
いや…仕事なのだが、そもそも自分が興味を持ってる分野の特集をしているのだ。家に帰ってもリサーチもしているが、それは会社にいないので仕事にカウントしなくていいのか?

我々のように取材者として何かあったらすぐに現地に飛ばなければいけない人間などは、ずっとプライベートでもスーツを着用しなければいけなかった。これって仕事なのか?プライベートなのか?



現実的なことを言うと、テレビ局に「働き方改革」とか言うのはそもそもナンセンスであり、議論なんて不可能なことであることを理解してほしい。
電通がどうのこうの、と言われているが、最近は電通マンのほとんどは四の五の言われて面倒なので「家に持ち帰って仕事している」。残業代がつかなくなっただけだ。可哀想に。

だって今までだってそこに働かなければいけない仕事があるので、残業していただけなのだから。

それに耐えられない人間がいるのであれば、それは「自分の責任の下に辞めればいい」だけである。電通に入社してるんだろ?絶対に次の就職先はある。コネであろうが実力であろうが。




忘れてはいけない。
先進諸国の人間たちは「自分の責任と考えのもと」で生きなければいけない。
行動の責任は自分に帰属している。

子供のうちは個人差がありすぎるので、教育費は国(=みんな)で負担するのは当然。なので教育費を無償化することなど、そもそも議論の余地なく当たり前。

が、成人したら自己責任だ。
日本は世界的に見てもこれが完全に忘れ去られている国家だ。

全部国のせい。
政府のせい。
安倍さんのせい。
地方自治体のせい。
テレビのせい。
ネットのせい。
マスゴミのせい。

金をくれないのは人のせい。



全部お前の責任だよ。

私が選挙に落選したのも自分の責任。
ネットで脅迫や殺害予告が殺到して番組を降板になったのも、逆にもちろん、フジの一部とケンカした後に復活をして多くの番組に出演でき、1年半でフジの生涯年収の半分を稼ぎ出したのも全部自分の責任の下で行ったことでしかない。

社会は残酷だ。
でもそんな中でみんな生きてる。
「働き方改革」が聞いてあきれる。

そんなもん、自分でやれ。
国がすることじゃないだろ。

会議の時間があまりに無駄が多いのであれば一言言ってみたらどうだ?
「この会議、時間の無駄ではないですか?」
正しければきっと響く。


響かないのであれば、周囲が絶望的バカか…それともあなたの考え方が間違ってるだけかのどちらかだと思う。