蒲郡クラシックホテルからおはようございます。朝はコーヒーのサービスがあるというのでテラス前でコーヒー飲んでたら、テラスから朝焼けが見えまして。
慌てて飛び出て見たものの、ホテルの敷地からはあまり綺麗に見えない。
坂道を駆け下りると、浜辺からは見事な朝焼け。
そのまま、目の前400m沖にある天然記念物、橋でつながっている竹島へ向かう。
朝の散歩をする人たちが、朝焼けをしながら竹島を目指している。ビュービュー風の吹く橋で、振り返れば蒲郡クラシックホテル
竹島はすべてが八百富神社の境内になっており、お参りしてから
石段を下りてくると、日の出を見ることができました。早起きして良かった
さて、ホテルに戻り
今回の宿泊プラン、朝ごはんもついてるのでメインダイニングに来てみれば
なんか、竹島が見える特等席にご案内されてしまった…
なんか、だんだん、本当に予約した時の値段7,000円でいいの?あれは幻だったのではと思えてきました…倍でも安い、三倍くらい取られるのでは
お皿にホテルの絵が入っている。蒲郡みかんのデニッシュも美味しかったな。
あさごはんを食べて、片付けて、そろそろチェックアウトしましょう。この蒲郡クラシックホテル、ほんとステキなホテルですね…。1934年に蒲郡ホテルとして営業スタートし、戦後に天皇皇后も宿泊、その後経営が傾いて、1980年に蒲郡市に売却、1987年に国土に売却で蒲郡プリンスホテル、2012年に呉竹荘に事業継承で現在に至る、そうです。館内にはこんな写真も
で、チェックアウトしてみたら、本当に朝食税サ込で7000円ぽっきりだった。どうも1室しかないダブルルームが扱いづらくて、格安プランで提供しているみたい。公式サイトを見たら、3か月先まで見て空いている日が2日くらいだったので、土曜日に直前に予約できたことは奇跡としか思えない。これ以外にも比較的お得なプランはあるので、そちらでもじゅうぶん、満足できると思います
ところで昨年、日本クラシックホテルの会が結成された記念に、クラシックホテルパスポートというのが出来まして。
9つの会員ホテルに宿泊してスタンプを集めると、食事券や宿泊券が貰えるそうです
ちなみに会員ホテルは、日光金谷ホテル、富士屋ホテル、万平ホテル、奈良ホテル、東京ステーションホテル、ホテルニューグランド、蒲郡クラシックホテル、雲仙観光ホテル、川奈ホテル。超有名なところばかりですね、やっぱり。
さて、では出発しましょう
海岸沿いを歩いて蒲郡駅へ
駅前に、どーんとヨットがあって、アメリカズカップのかな。でっかいなー
で観光案内所にちょっと立ち寄り。千賀は蒲郡出身なのか、知らなかった
豊橋行きの電車に乗り、さらに乗り換えて浜松へ。ホテルで貰った中日新聞を読んで
中日新聞、星野仙一の訃報に1面トップと社会面と、さらに中に見開き2ページ大特集を組んでて、さらに一面の下の方には豊田達郎(喜一郎の次男でトヨタ自動車元社長)の訃報、3面には豊田家の家系図まで掲載していて、さすが中日新聞。
やってまいりました、浜松市楽器博物館
楽器をたくさん並べているところ…というとみんぱくも大好きで、洗練度合いもみんぱくのほうが…とは思うんですが、さすが浜松は、量も質も半端ない。
でっかいのもどーん、どーん、と並んでいるし、とにかく数で圧倒されますし
地域別にとにかくでかいのがゴロゴロたくさん並んでいて、演奏音源がヘッドホンでたくさん聞けるのがよい…。弦が4本がタンブーラ、弦が5本でシタールなのか?そしてヴィーナは弦が4本だけど、タンブーラとは違うのか?とか考えたり。
もう、いろいろ聞いているだけでいくらでもいられてしまう
階下に降りると欧州のコーナーが広く
管楽器の発達史を豊富なサンプルで見せてくれる展示なんか興奮しますし
謎の楽器が無限に現れて、とにかくもう、楽しい
世界の楽器なので、アフリカもちゃんとあるぞ
そしてさすが浜松、鍵盤楽器の充実ぶりが尋常じゃない。音が出る内部構造の違いとか、やたらと詳しい。鍵盤楽器といっても、音を出す構造は打楽器的だったり、弦楽器的だったり、管楽器的だったり、いろいろなのね。
弦楽器の構造解説が専門的かつ工業的になりすぎていて、素人にはもう、なにがなんだかわからん領域になっている
電子楽器の充実ぶりと、河合とヤマハの紹介があるのも、さすが浜松
浜松市楽器博物館、あんまり楽しくて2時間以上滞在してしまった。体験コーナーも充実してて楽しい、馬頭琴はなかなか音が出ない。これはみなさん、来るべきですね。
すっかり堪能して、さてお腹がすきました。浜松といえば餃子…なので、駅の南にある有名店にいったら、えらい行列であきらめ
どうも浜松、家庭消費は多いんだけど、宇都宮と違って外食の餃子店は少ないようだ。特に駅近には少ない。浜松市、中心市街地のドーナツ化ぶりは聞いてはいましたが、街は駅北に発展してはいるものの、それにしても南出てすぐにシャッター商店街でおったまげる
さて、それではどうしようかと
考えた末、駅ビルにある『五味八珍』で餃子とラーメン。
美味しいけど、まあ、普通です。むしろ、浜松名物、サークルバスターミナルを眺める特等席であることがご馳走だった。
で、その後、アクトタワーからの眺めが素敵と聞いて行ってみたんですが、上階にはバーとかカフェとか営業しておらず、展望台もですね
展望回廊、土日休みってどういうことなの…昔の和光なの…。そしてこの三連休は臨時営業なんだけど、結婚式の貸切が優先されるようです。エレベーターからの眺めで我慢。
まあ、そうか、土日に展望台で小銭稼ぐより、結婚式入れたほうが儲かるよなぁ。そもそもが展望台ではなくて、バンケットが平日空いてるから展望回廊として解放してる、なんでしょうね。なっとく。
浜松をあとにして、普通列車で静岡に移動。3両編成の車両に人がぱんぱん。ぐっすり眠って静岡に着く。今からでは芹沢銈介美術館は間に合わない、静岡市美術館に行くか…と思って美術館までたどり着いたんだけど、美術館内で見たポスターで、急遽行先を変更する。新静岡駅へ
東海道線を跨ぎながら、富士山
目指すは静岡県立美術館。美術館前を名乗る駅からは坂道をかなり上る。美術館の周辺は広い公園になっていて、さすが静岡、チャノキと彫刻のコラボレーション。やぶきたのお茶の木がたくさんある。
さて、静岡県立美術館『アートのなぞなぞ 高橋コレクション展』を見る
アートのなぞなぞー高橋コレクション展|展覧会一覧|展覧会|静岡県立美術館|日本平のふもと、緑に囲まれた美術館
これは大当たり。高橋コレクションも勿論良いのだけれど、所蔵品をうまく並べることで展示全体が重層的に意味を持つものになっている。特に横山大観など富士山の絵と束芋の日の丸や立石大河亞の富士山を並べて相対化したり、静岡県的に挑戦的だ。
冒頭、高橋コレクションの形成された、日本の現代美術が売り出しの時期に、公立美術館は予算が無くてぜんぜん買えなかった、と正直に告白しているところも良い。今回のように収蔵品とのコラボで相乗効果を出すのは、実は良いコレクションを持っている地方公立美術館に新たな可能性を見出せるのでは、と思った。
高橋コレクション展は三部構成で、「いないいないばあ」の静謐と儚さ、「おとなこども」の本当にネオテニージャパンだな!の再確認、「なぞらえ」の皮肉の効き具合…作品を引き立てるような構成もほんとうまいんだ、若冲の高精細レプリカとチームラボ並べたりね、面白くてよくできた展覧会です。
わたし、今回、静岡県立美術館は初めてで、ロダン館の規模にも圧倒された。
そしてそこに、西尾康之の立体と、3Dモデリングでバーチャルに体感する彫刻を並べて見せている。面白い試み
今回の静岡県立美術館の高橋コレクション展、チラシも6種類(確認できた範囲で)も作ってて、図録も構成が良くて、力が入ってる。
しかしこの日、閉館間際とはいえ、ほぼ貸切で鑑賞という、贅沢で有難いけど勿体ないことになっていた。静岡まで来る価値のある展覧会だと思います。その際は、ぜひ、芹沢銈介美術館へも
そろそろ、帰りの時間が近づいてきた。すっかり暗くなった中を静岡鉄道の駅に戻り、新静岡に戻る…途中で、駅の近くによい酒屋はないかな、と検索。と、途中の春日町駅で降りるとよい酒屋が近いとわかり、向かったわけですが
え、なんだこれは。知らずにいったら凄い店だぞ、鈴木酒店。店内もすごいことになっている。絵師さんと契約して自前のコラボ酒とか作ってるのか
しかし、地酒の品揃えがものすごくガチだ。
鈴木酒店、たまたま10分前に検索しただけで、こんなおもろい店に当たるとは。レシートもこんなです
もちろん、こういうお店なので業界的には有名みたいですね、わたしが知らなかっただけで
ツンデレな地酒!?「萌え」な地酒娘が集う注目の酒屋が静岡にあった!|静岡で活躍する方々を紹介・応援するWebメディア「しずおか賢人」
そして、この日、このお店は別のことでも大層話題になっているようだった
はてなブックマーク - 酒ゲーム★鈴木酒店:アプリ製作会社にだまされたかな…
図録とかお酒とか、重くなった荷物を抱えて駅まで歩き、新幹線に乗車。東海軒のサンドイッチに、サッポロの静岡麦酒
このサンドイッチが何の変哲もない感じなのに、なんかめちゃくちゃ美味くて、最後まで幸せな旅なのだった。品川まで乗って、渋谷に出て某所で新年会をして
ずいぶん遅くに帰宅したのです