これまで続けてきた5分間ドローイング100日チャレンジも今回で100日目を迎え、無事最終回を迎えることが出来ました。
今回はいつもの5分間ドローイングをやったあとで、最終回らしく5分間ドローイング100日チャレンジを始めた動機やこれまでの簡単なまとめをやったあと25日目、50日目、75日目にやってきた同一のモチーフで描く「定点観測的なこと」をやって実験結果を見てみたいと思います。
- まずはいつもの5分間ドローイングをやります
- 5分間ドローイング100日チャレンジを始めた動機
- やってみて分かった5分間ドローイングの副産物
- 51日~99日までで僕が個人的に気に入っている5分間ドローイングまとめ
- 定点観測的なことをやります。これが実験結果です。
- 最後に
まずはいつもの5分間ドローイングをやります
5分間ドローイングとはネットで見かけた気になる写真などを
- 下描きなし
- 制限時間5分
- 消しゴム使用禁止
- なるべく自分の絵に変換しつつ描く
という縛りのもとでクリップスタジオと液晶タブレットを使ってタイマー片手にスケッチしていくものです。
その練習法を100日間やってみたらどうなるのか?という実験が「5分間ドローイング100日チャレンジ」です。
1日3カットくらいを目標に淡々と描いていきたいと思っています。
今回はその100日目です。
一枚目
二枚目
三枚目
これで5分間ドローイング100日チャレンジ完走しましたー!
自分で勝手にやり始めたことですが終わって嬉しいです。
最後に一回目と同一のモチーフで5分間ドローイングをやる「定点観測的なこと」をやって100日やってみてどう変化したかを見てみたいと思います。
その前にこれまでやってきた雑感など書きたいと思います。
5分間ドローイング100日チャレンジを始めた動機
ついに100日達成できました。
それもこれもご覧いただいている皆様のお陰です。
ありがとうございました!!!
2017年に初めて液晶タブレットを購入しました。
購入前はデジタルというか液晶タブレットを使って絵なんて描いたことがなかった僕でしたが一日3カットづつのX100日、それと最初の記事で100カット描いたものを合わせると計400カット以上は5分間ドローイングを描いてきました。(少しですが5分間ドローイング以外でのイラストも描いてきました)
「それくらいたいしたことないよ。入口に過ぎない」なんておっしゃる方もたくさんいらっしゃると思いますが今回はちょっとした節目なので、この浮かれ気味な感じもご容赦ください。
そして100日を達成したら書こうと思っていたことがあります。
それがこの「5分間ドローイング100日チャレンジを始めた動機」なんですが、自分としてはある程度の目論見というか戦略に基づいてのものだったのです。
【僕のもくろみ】
- 絵を描くことを習慣化しようとした
- ネタに詰まることなくブログを更新できる
- 日常的に液晶タブレットに触れることで操作や描き味に慣れることができる
- スケッチの数をこなすことで画力の向上を期待する
- 100という数字にインパクトがある
・絵を描くことを習慣化しようとした
5分間ドローイングは1回5分で出来るお手軽な練習方法ですが簡単なゆえにすぐに飽きてしまう恐れがあると思いました。
なので、ブログで100日やると公言することで多少の飽きが来てもなんとか工夫してやるんじゃないかと思ったのです。(習慣化については後ほどもう少し触れます)
・ネタに詰まることなくブログを更新できる
ブログを始めた当初、他のブロガーさんのブログを読んでると「とにかく100記事書いてみよう」なんて文言がよく目にとまりました。
それと同時に「書くネタが無いよー」なんてこともよく見かけましたので「5分間ドローイングを100日やれば簡単に100記事いくじゃん」という単純な発想からでした。(ちなみに現在の投稿数はこの記事を含めて185記事です)
・日常的に液晶タブレットに触れることで操作や描き味に慣れることができる
僕としては10万円以上出して購入したクリップスタジオと液晶タブレットを無駄にしたくなかったし、とにかく使用頻度を上げるにはどうしたらいいだろうと思っていたところにこの練習方法をみつけたので短時間でも日常的にこのソフトと機械に触っていればいずれは慣れるだろうと考えました。
・スケッチの数をこなすことで画力の向上を期待する
練習方法などにより多少は異なるでしょうけど手数を増やせば画力は多少なりとも上がるんじゃないかなとの淡い期待からです。
・100という数字にインパクトがある
習慣化に必要な期間は3週間、いわゆる21日必要だといわれてきたようなんですがロンドンの大学の研究で勉強や運動などの習慣化には平均で66日必要だという研究結果が出たそうです。
でもそれはあくまで平均値です。
どうせやるなら100日という数字の方がインパクトがあるし、より習慣化しやすいだろうと考えたので100日にしました。
以上の理由で5分間ドローイング100日チャレンジを始めました。
最初に思いついた時は一石二鳥ならぬ一石五鳥じゃん!なんて思ったもんですが、途中で飽きたりめんどくさくなったりして始めたことを少し後悔した時もありました。
でも根本的な理由としては「面白そうな実験」だと思って好奇心からくるものだったのだと思います
やってみて分かった5分間ドローイングの副産物
やってみて気づいたことなんですがこの5分間ドローイングやっている間はとても集中力が上がるということです。
結構簡単にフロー状態(集中している状態)になることが出来ると思いました。
集中力については「スタート効果」と「締め切り効果」というものがあり、
勉強など開始5分は集中力の高い状態が持続しやすく、また終了の5分前も集中力の高い状態が続くそうなのです。
考えてみれば学生のころテストを受けていて開始直後の5分間と終了間際の5分間はとても集中できていたように思います。
5分間ドローイングは文字通り5分でなんとか絵をカタチにしようとしますのでいつもあっという間に5分経過します。
もちろん5分以内で余裕で描けそうなカンタンなモチーフを選んでいたら時間は余るし、集中力も上がらないとは思います。
とにかく5分と決めて急いで描く。この「急いで描く」ということが重要なのだと思います。
早く描かないといけないのであれこれ考える暇がありませんので、この思考をすっとばす感じが集中力を上げる要因のひとつだと感じました。
そして消しゴム使用禁止、もちろんアンドゥ・リドゥ(ひとつもどる・ひとつ進む)も使っていないので「失敗できない」という適度な緊張感が保たれ、集中力を上げる要因のひとつになっているのではないかと考えます。
それに早く描かないといけないので筆運びは自然と早くなります。
「失敗しないように適度に緊張しつつ早い筆運びで描く」というところがキモなのだと思います。
一見、5分と聞くと短いようですが積み重ねると長い時間集中していたことになりますのでやってよかったなと思っています。
51日~99日までで僕が個人的に気に入っている5分間ドローイングまとめ
これまで描いてきて僕が個人的に気に入っているというかよく描けてるかなというものをまとめてみました。
1日~50日のまとめはこちらを参照してください。
yoshino-kimiharu.hatenablog.com
53日目の一枚目
58日目の一枚目
オジサン編と称して珍しく中年男性を描いた回でした。
62日目の一枚目
自分で描いといて言うのもなんですけど雰囲気が出てると思います。
65日目の一枚目
なんというかたたずまいが好きです。
66日目の一枚目
入れようか入れまいか迷いましたがギリギリ及第点ということで。
69日目、ゴイゴイスー編の三枚目です。
なんというかパワフルで好きなんです。
71日目、クロちゃん特集リターンズの三枚目です。
安田大サーカスのクロちゃんが大好きなのです。
74日目の一枚目
このころからGペンのサイズを5から10に変えました。
より筆圧のコントロールで強弱をつけてみようとの試みです。
83日目の二枚目
全体の雰囲気がすごく好きですね。
三枚目
良い感じだと思います。
86日目の三枚目
ギリギリ及第点ですかね。
87日目の三枚目
よく描けた方だと思います。
89日目の二枚目
全体的にまとまりがいい気がします。
89日目の三枚目
良い表情だと思います。好きです。
93日目の三枚目
手の感じがすごく好きです。
95日目の三枚目
かわいくまとまってる気がします。
96日目の二枚目
これは自分でも特に気に入っているヤツです。
96日目の三枚目
これも好きですね。
98日目の一枚目
ちょっと迷いましたけどギリギリ及第点ということで。
99日目の二枚目
腰が好きです。
以上がこれまで描いてきたなかで個人的に僕が好きなやつだけを選んだまとめでした。
定点観測的なことをやります。これが実験結果です。
そもそも5分間ドローイングの始まりはこの記事からでした。
yoshino-kimiharu.hatenablog.com
上記の記事の内容をおおざっぱに説明しますと漫画化でイラストレーターでもある江口寿史先生がやってる練習方法で気に入った写真などを5分間と決めてスケッチする練習方法があると知りました。
やってみたところ酷い出来だったので「じゃあ、同じモチーフを100回描いてみたら1回目との違いはあるのかやってみよう」という内容でした。
そして僕が一番最初に描いた5分間ドローイングがこれです。
これがスタート地点になります。
そして上記の記事内で同じモチーフで100回描いてみました。
100回目との比較がこれになります。
この記事の最後で「じゃあ今度は違うモチーフで100日描いたらどうなるかやってみよう」ということで、5分間ドローイング100日チャレンジがスタートしました。
そして回を重ねて5分間ドローイング100日チャレンジの25日目に同じモチーフで描いた5分間ドローイングがこちらです。
【25日目】
あんまりよくないですね・・・
続いてまた回を重ねて50日目に描いた5分間ドローイングがこちらです。
【50日目】
ちょっとはマシになったかなといった感じです。
そしてまたまた回をかさねて75日目に描いた5分間ドローイングがこちらです。
【75日目】
微妙ですがなんとなく変化は感じられると思います。
そして今回100日目を迎えましたのでまた同じモチーフで描いてみたいと思います。
この5分間ドローイングが100日チャレンジの実験結果になります。
【100日目】
これを描き終えたとき本当に100日チャレンジが終わったと思いました。
たいしたことない絵ですけど僕はこの絵がかわいくてたまりません。
改めて比較してみたいと思います。
イラスト練習法・5分間ドローイングを1日3回 X 100日やってみた結果・・・
こうなりました。
これにて実験終了です。
改めてここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。
・・・と、ここで終わりではなくもう少し続きますが、一番最初の同じモチーフで100回描いてみたの記事のあとに同じモチーフでイラストを描いてみたというのをやりました。
yoshino-kimiharu.hatenablog.com
それで今回は5分間ドローイング100日チャレンジ完走記念ということでまた同じモチーフでイラストを描いてみようと思い立ちました。(厳密に言うとポーズが違うので同じではありませんが・・・)
モチーフにしたTWICEというグループのツウィさん(台湾出身)は2017年度版の「世界で最も美しい顔100人」の中の第3位に選ばれた超美人さんです。
彼女の美しさをどれだけくみ取れるのかは分かりませんが頑張って描いてみようと思います。
完成したものはまた後日このブログでアップする予定です。
今回はラフのみですみません・・・
※↑これは5分間ドローイングではありません。消しゴムたくさん使ってます。
最後に
長々とお付き合いくださいましてありがとうございました。
5分間ドローイング100日チャレンジを始めた当初は割と軽く考えていて「途中で投げ出したりしなければいつか終わるだろう」くらいに考えていました。
でも正直、このチャレンジは誰にも言わずに自分の中だけでやっていたらここまで続いていなかったと思います。
それもこれもご覧いただいている皆様のお陰だと思っています。
何度も言いますが本当にありがとうございました。
僕のこのブログはブクマとかコメントがそんなにたくさん付くほうではありませんがそれでもなんとなくではありますがご覧いただいている皆様の暖かいまなざしのようなものは感じていました。
そのまなざしを裏切らないようにしようと思ったのでここまで続けてこれたのだと思います。(僕の勝手なひとりよがりの想像かもしれませんがそれでもいいのです)
100日チャレンジは今回で終わりましたけど5分間ドローイングは今後も続けていこうと思っています。
今回の実験で変化を実感できましたし個人的にはいい練習方法だと思っています。
ただこれまでのようにこのブログでいちいちアップしていくようなことはしないである程度まとまったらまとめてアップするとか、もしくはツイッターとかインスタグラムの方でアップしていくとか考えています。
ツイッターはこのブログと連携させてる以外はほとんどノータッチですのでちょっと考え中です。
インスタグラムに至ってはアカウントすら持っていません。(アカウント作ろうか考え中です)
まあしかし、なんだかんだいっても終わってみれば感慨深いものがあります。
やっと終わり。
下描きをアップし続ける日々が終わりました。
ん?下描き?
と、ここで新たな考えが浮かびました。
これまで5分間ドローイング100日チャレンジでいろんなモチーフを300カット以上は描いてきました。たくさんあります。
「下描きがたくさんあるってことは今度はそれに色を塗ればいいじゃん」
というわけでよせばいいのにまた倍プッシュです。
次は
「5分で描いた絵をカラーイラストに仕上げる100本ノック」と題して100カラーイラストを目標に頑張ってみようと思います。
わりとパッと思いついたので出来るかどうかは分かりませんが・・・
僕はデジタルで絵を描き始めて「塗り」というものにニガテ意識をもっていました。
今度はその「塗り」をたくさんすることによってニガテ意識を克服できないかなと考えたのです。
詳細はまた後日このブログで記事にしたいと思います。
また終わらない旅が始まるのかもしれません。
長くなりましたけど、ご覧いただいてありがとうございました。m(_ _)m