この時期、テレビをつけると、至るところで、今年起こった様々な出来事がまとめて紹介されています。それを見ながら、「こんなこともあったな」「あ、これって今年のことだったっけ?」と、改めて一年を振り返る、そんな方々も多いことでしょう。

 

或いは、一年をゆっくり振り返る余裕などなく、ギリギリまで仕事と家事に追われ、28日までに間に合わなかった年賀状の宛名書きと、終わりそうもない大掃除に忙殺されるケースも多いに違いありません。或いは「今年こそは整理を!」と、押入れから引っ張り出してきた荷物に埋もれ、その片付けで年を越す、なんてこともあるのではないでしょうか?

 

多忙な大晦日。私も落ち着いて「ブログ」を書いている場合(汗)じゃありませんが、今年はそれでも、一年をしっかり振り返り、「新年」を迎えられたら、と思っています。起こってきた出来事があまりに多く、考えさせられたことも多かったからです。

 

一年間、様々なニュースが世間を賑わせましたが、「我が家」の議論の中心は、政治家の失言でも、相撲界の不祥事でも、米大統領の発言でも、北朝鮮のミサイル問題でもありませんでした。「真の家庭と統一運動の今後」について、です。それは一般社会から見たら「教団内の問題」に過ぎず、テレビのニュースで流れることもなければ、世間の話題に挙がることもありません。が、復帰摂理を知る者として、それは今後の私たちの「歴史」を左右する、最重要課題と思えてなりませんでした。

 

昨年、母が最初の書簡を出してから、いえ、正確には3年前、弟が顕進様に触れてきてから、我が家は常に議論の場となりました。当時、弟は「顕進様の真実を伝える」という思い一つで、韓国に家族を置いたまま、仮事務所で寝袋生活をしながら、資料をまとめ、ブログを書き、機会を見ては、我が家を訪ねて来ました。

 

大体、私が忙しい時に限って、家に帰ると彼がいて、「兄貴、話し合おう」となりました(汗)。今でこそ笑って話せたりもしますが、当時は深夜まで激論が続き、時には口論にもなりました。私も母も弟も、それぞれ歩んできた信仰人生があり、生半可な思いで歩んできた訳ではなかっただけに、意見が一致することは容易ではありませんでした。しかし、一つだけ共通していたことがありました。それは、御旨に対する思いであり、父母様に対する愛情です。

 

ここで細かな証しをしたいとは思いませんが、母や私が行動に出た動機は、最終的には「父母様に対する思い」でした。私は顕進様の真実や正しさについては、以前から気付いていましたが、それでも立ち位置を変えなかったのは、父母様に対する、教会に対する思い故でした。しかし、私が今、弟に最も感謝していることは、彼が、私などでは到底及ばない、顕進様の父母様に対する、食口たちに対する、深い「愛情」を伝えてくれたことです。

 

私は弟に、「顕進様が正しいことは分かる。が、『正義』では解決できないものがある。今の問題を解決するには『正義』よりも『愛』が必要なんだ!」と言い放った時、彼はこう答えました。「顕進様の動機は『正義』以上に『愛』だよ…」。「どうしてそう言い切れる?」という私の質問に、彼は何の躊躇いもなく、確信をもって答えました。「顕進様に触れたら分かる」と。

 

今月初旬、韓国での顕進様の集会に参加し、顕進様の実体に触れながら、私は弟が語っていたことを「実感」しました。私が行動に出たのは、顕進様の愛と真実を「信じた」からですが、本当の意味でそれが「実感」となったのは、この時だったのかもしれません。

 

一年間、本部の激務に忙殺されながら、常に「自分はどうすべきか」を思い続けてきました。9月の祝福後、自ら声を挙げた以降も、教会(家庭連合)に対する強い思いを断ち切れず、自分が責任を持つべきは「教会」じゃないかと、どっち付かずの立場で孤軍奮闘してきました。教会との関係が整理されてからも、顕進様の真実を「教会」の兄弟姉妹に伝えるには、それでも中立の立場に立つべきじゃないかと、その可能性を模索していました。しかし、今月上旬の一連の行事を通して、また顕進様の心情やビジョンに触れる中で、自分の心の中の霧が晴れ、自らの思いも明白になりました。

 

顕進様と共に、FPAで本然の文化を創り上げていく―。今はそう思っています。

 

本当は、FPAが創設された今、顕進様の願いから見ても、こうしたブログで過去を明かすことよりも、今後の新しい文化作りに努めることのほうが重要なんじゃないだろうか、とも思われされました。ただ、私が最初に声を挙げたのは「顕進様の真実を明かすため」であり、親しい兄弟たちにそのことを伝える―、それが私の最初の使命感でした。どのみち、私が正式にFPA側の職員となれば(もう少し先になりそうですが)今のように自由に発言することもできなくなるに違いありません。それまでは今暫く、自分が見聞きし、触れてきたことを、今まで言わずに来たことを、責任をもって、皆さんに伝える努力をさせて頂きたいと思っています。もう少しだけお付き合いください。

 

そして一通りのことを書き終えたら、改めて、顕進様の文化作りに本格的に同参したいと思います。たとえそれがゼロからの出発だとしても、神が共にあれば、必ず導かれ、神の摂理を推し進める基台となり、本当の意味で、ご父母様をお守りし、お支えし得る基台になるだろうと、固く信じています。

 

変化の多かった2017年、大晦日。

 

これまでの一年間の皆さんの苦労が天に記憶され、天の祝福に満ち溢れた新年となることを、心からお祈り申し上げます。

 

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