『バック・トゥ・ザ・フューチャー』タイムパラドックスが抜群にハマる「ジョニー・B・グッド」誕生の瞬間!
2017.12.23
Index
ダンスパーティーを盛り上げたロックンロールの超名曲
リズムはブルース、Bで入って合わせてくれ――これは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)で、マイケル・J・フォックス扮する主人公マーティがクライマックスのパーティーのシーンでバンドに向かって言うセリフだ。大袈裟に聞こえるかも知れないが、このひと言の重要性と影響力の大きさを、世間はあまり気づいていないように思えるので、多少やかましいかもしれないが熱弁を振るいたい!
1985年、どこにでもありそうな町ヒルバレーに暮らすロック好き高校生のマーティ・マクフライは、変わり者の科学者ドクが作った自動車型タイムマシンで30年前の1955年にタイムトラベル。そこで若き日の両親が運命の出会いするはずの現場を邪魔してしまう。このままでは両親は恋に落ちず、自分が生まれる未来もやってこない! マーティはなんとしても2人を結び付けようと奔走するのだが……、と、誰もがよく知る『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のストーリーである。
マーティは、両親が初めてキスをするはずのダンスパーティーを盛り上げるために、怪我をしたバンドのギタリストの代役として演奏する。そこでバンドから「お前もなにか一曲やれよ」と催促されて「懐かしいオールディを一曲、いや、僕がいた場所ではオールディです」と、ロックンロールの元祖的ミュージシャン、チャック・ベリーの名曲「 ジョニー・B・グッド」を弾き始めるのだ。
(C) 1985 Universal Studios. All Rights Reserved.
「タララ、タララタララララ、タラララララ♪」とカタカナで書くとバカみたいだが、誰もが聴いたことがある超有名なギターリフで始まる同曲は、1977年に打ち上げられた無人宇宙探査機ボイジャー1号2号に積まれたレコード盤に収録されていることでも知られている。いつか宇宙人がボイジャー号を回収してレコード盤を再生したら、彼らが最初に聴くロックンロールは「ジョニー・B・グッド」なのである。
公式SNSをフォロー