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お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、任天堂がスマホゲーム「白猫プロジェクト」を製造販売しているコロプラ(3668)に対し特許侵害で配信差し止め請求と損害賠償を求めたという大ニュースが飛び込んできました。
コロプラは1月10日、同社が運営するスマートフォンゲーム「白猫プロジェクト」が任天堂の特許権を侵害しているとし、同ゲームの配信差し止めと約44億円の賠償を求める訴訟を、任天堂によって東京地裁に提起されたと発表した。
コロプラは争う姿勢だ。
このニュースを聞いて、管理人はコロプラは何を馬鹿なことをしてしまったんだと思いました。
任天堂には、全世界のIT業界が震え上がる任天堂法務部があります。
任天堂法務部はこれまで数々の訴訟のすべてに勝ってきた無敗の伝説があります。
コロプラの未来を、白猫プロジェクトの未来を憂えます。
コロプラの株価も、2018.1.11東証株式市場で一番の大暴落です。
(引用:ヤフーファイナンス)
株式投資は、1秒後に何が起きるかわかりません。
コロプラに投資することを検討していた管理人は深く胸をなでおろしています。
これからのコロプラの行く末と株式のリスク管理のあり方について考えてみます。
1 コロプラとは
コロプラとは、2008年に携帯ゲームに参入した新興企業です。
スマホブームに乗って、2014年に発売した課金型スマホゲーム「白猫プロジェクト」が大ヒットしています。
現在まで1億回以上のダウンロードがあり、今年度もコロプラのDL第一位の主力ゲームです。
2017年9月期決算は、売上高52,246百万円 営業利益12,932百万円 経常利益12,901百万円の優良企業です。
ただし、白猫プロジェクト後のスマホゲームは大ヒットまではいかず、2016年9月期よりもマイナス58.7%と厳しい期末決算となっています。
ゲーム業界は当たればでかく、株価が暴騰するという博打的な株価の動きが多いのが特長です。
ミクシィ モンスターストライク
ガンホー パズルドラゴン
KLab ラブライブ
任天堂でさえ、スイッチ発売前は、9,800だった株価が48,000にまで上がっています。
早4年も前になります。
管理人は9800円のときにあこがれの任天堂を100株買おうかなと迷いました。
当時はパズドラやモンスタなどスマホゲームの大ブームのときで、テレビゲームの時代は終わったとまでいわれていました。
まさかポケモンGOで息を吹き返すとは夢にも思いませんでした。
任天堂のコンテンツ量の豊富さに関心の高まる中、スイッチを発売し、一気に大ブームに持っていった手法はさすがとしかいいようがありません。
管理人は相変わらずのチキン野郎です。
買っていれば380万円も資産が増えていました・・・。
(引用:ヤフーファイナンス)
2 コロプラの経営状況と株価
報道によれば、2016年9月に任天堂から特許を侵害していると打診があり、説明を続けてきたが、合意が得られず提訴に踏み切られたそうです。
損害賠償額はなんと44億円です。
さらにコロプラの稼ぎ頭「白猫プロジェクト」の配信差し止め請求です。
コロプラの2017年9月期の経常利益は129億円、剰余金は60,835百万円あり、もし敗訴となっても返せない額ではないと思います。
ただし、白猫プロジェクトで売上高の約45%を叩きだしているので、もし配信差し止めとなれば、売上高も営業利益も半分になってしまいます。
コロプラは白猫プロジェクト以降ヒットに恵まれていません。
白猫テニス、ドラゴンプロジェクト、魔法使いと黒猫のウィズ・・・。
また世界的に課金ビジネスは違法との批判の声が高まっていて、新たなビジネスモデルの確立が必要となっています。
(引用:ヤフーファイナンス)
株価も、白猫プロジェクトが爆発的にヒットした2014年以降は下降が続いており、4975円が1000円(2018.1.11)と株価は1/5に下がっています。
高値掴みしてしまった人は、煉獄と地獄の毎日のことでしょう。
3 任天堂が怒った理由
任天堂が、何の特許を侵害したかというところは、まだ報道はありません。(2018.1.11現在)
2018.2.16の第1回弁論まで非公開としているそうです。
ネット上のうわさの段階で、不正確ですが、2004年にDSを発売する際にとった特許に抵触するらしいです。
こういったIT業界は、特許をとった方が勝ちです。
任天堂は、ゲーム業界の盟主としてハードとソフトを業界のトップランナーとして牽引してきたことから、さまざまなキラー特許を持っています。
キラー特許とはその特許を使用しなければ、参入できない基本特許のことで、特許者からの承認と特許使用料の支払いを行わなければ参入自体できなくなります。
コロプラは、何か任天堂の逆鱗に触れてしまったのではないでしょうか?
4 恐怖の任天堂法務部
管理人はファミコン世代で育ち、若い頃はファミコンソフトだけで3ナンバーの新車を買えるくらいお金をつぎ込みました。
任天堂法務部の話はその頃からよく雑誌に載っていたものです。
ファミコン中毒依存症だった管理人には懐かしい事件の数々です。
キングコングVSドンキーコング著作権侵害訴訟事件
天下のアメリカ映画配給会社ユニバーサルが、ドンキーコングは、キングコングのパクリであり、ドンキーコングの売上げのすべてをユニバーサル社に支払うよう訴訟。
キングコングはすでに著作権は切れていること、ユニバーサル社が販売しているキングコングゲームこそパクリであると逆提訴し、全面勝訴160万ドル獲得。
世界から見ればNintendo WHO?の時代に、天下の映画会社ユニバーサルを相手に全面勝訴したのは快哉でした。
ユリゲラーによるユンゲラー訴訟事件
超能力者ユリゲラーが、ポケモンキャラのユンゲラーはキャラクター権を犯していると主張するも全面勝訴。
あなたが超能力者なら目の前で超能力を見せてみろと任天堂側の弁護士が言い放ち、ユリゲラーはぐうの音も出なかった逸話は有名です。
あのスプーン投げは、誰が見ても・・・。
セガVS任天堂テトリス争奪事件
セガはATARI社からテトリスの使用権を取得し、任天堂はソ連貿易協会からテトリス使用権を確保して、訴訟合戦に発展しました。
ATARI社のテトリスの特許権はIBM機のみであることが判明し、任天堂の全面勝訴。
以降テトリスは任天堂以外ゲーム利用ができなくなりました。
マジコン違法認定事件
当時、マジコン自体は違法ではなかったため、輸入することができ、違法なDLが横行していたのに業を煮やした任天堂法務部は、マジコンそのものを違法とし、輸入会社全社を訴訟し、全面勝訴しました。
以降、マジコン輸入は全面禁止となり、マジコンブームは終焉しました。
また、一方で横行していたDLサイトをひとつずつつぶして壊滅させるとともに、ファームアップにより、マジコン自体の使用を壊滅させました。
我が家にもありますが、使えません・・・。
これら事件を通じて、任天堂法務部とディズニーだけは敵に回してはいけないことを世界中に知らしめた事件となりました。
5 コロプラの歩む道(想像)
コロプラ側としては、全面的に戦うといっていますが、これまで無敵の任天堂法務部の力からすれば、おそらく勝つのは大変厳しいと思います。
あるのは和解への道ではないでしょうか。
損害賠償金44億円の支払いと「白猫プロジェクト」の配信中止以外に従うしかないと思います。
ただし、これはあくまでも管理人の見立てであり、法廷で判断されるものです。
おそらくはこれからのコロプラの株価の動きが、訴訟の結果を先取りしていくことになるかと思われます。
6 まとめ
株式投資家にとっては、投資先が或る日突然訴訟を起こされ、資産が18%も下落したのではたまったものじゃありません。
特に最高値よりすでに8割も下がっている企業に、訴訟が起されたのでは、投資家は弱り目に祟り目もいいところです。
投資は、一寸先は闇です。
今回の件は、すでに2016年9月から話し合いを続けてきたと報道されています。であればもっと投資家に開示するべきではなかったのかとも思います。何も知らないで購入した投資家は、寝耳に水の話です。今回の任天堂の訴訟は、株式投資の怖さをあらためて教えてくれるものです。
それでも、明日を信じて株式に投資しなければ資産形成はできません。
命の次に大切なお金を株式に投資するからには、できうる限り投資先の企業をリサーチして、慎重に投資したいものです。
しかし、一方では、タイミングを逃すと機会逸失となりかねません。
株式投資は、天使のように大胆に、悪魔のように細心に進めなければなりません。
まあ、これができていれば、管理人はとっくの昔に「億り人」です。(^^;
投資はくれぐれも自己責任でお願いします。
それでは
細々と管理人の株式運用嘆きブログを再開しました。
興味のある方は遊びに来てください。お待ちしています。(^^)/