LGBT温泉旅
放送日
12月10日(日)夜7:00
再放送12月15日(金)0:00(木曜深夜)
出演者
はるな愛、一ノ瀬文香、倉本美津留、西川史子ほか
内容
出演者
- 西川史子さん (医師・タレント)
- ベビー・バギーさん (ドラァグクイーン/ゲイ)
- 三橋順子さん (性社会・文化史研究者/トランスジェンダー)
- 万次郎さん (芸人・トランスジェンダー)
- はるな愛さん (タレント・トランスジェンダー)
- 倉本美津留さん (放送作家)
- 一ノ瀬文香(あやか)さん(タレント・レズビアン)
- 長谷川敦也さん (大学院生・ゲイ)
【VTR出演】
男湯? 女湯? あなたはどっち?
6人のLGBT当事者たち(はるな愛 一ノ瀬文香 万次郎 ベビー・バギー 倉本美津留 長谷川敦也)がやってきたのは、西日本でも人気の温泉地・白浜。多様な性を学びたいという創業100年の老舗温泉宿の協力のもと、接客係の児玉さんに、6人がそれぞれどちらの湯に入るのが良いか、“見た目”で決めてもらった。すると、女湯には、はるな愛、一ノ瀬文香、男湯には、ベビー・バギー、長谷川敦也、倉本美津留、万次郎という結果に。
夢が叶った万次郎
「体は女、心は男」の万次郎。普段は周りの混乱を避けるため女湯に入っていたが、今回、“見た目”で男湯に振り分けられ、正々堂々と念願の男湯へ!!脱衣所でパンプアップをし、体を作って服を脱ぐものの、性別適合手術やホルモン注射をしていない体には、女性らしい乳房が残っている・・・。そんな体を見て落ち着かない様子の倉本、バギー、長谷川。そこで、児玉さんに許しを得て、女湯に入ってみた万次郎。男湯に入ったときは、「夢が叶った」「違和感がとれた」と盛り上がっていたが、女湯では所在なく、やはり居心地の悪さを感じてしまう。
ドラァグクイーン・バギー、素顔を初公開!?
万次郎が抜け、倉本、長谷川、バギーの3人になった男湯。そこでは、これまで「すっぴんNG」だったドラァグクイーンのバギーが、なんと化粧をおとしていた!「ドラァグクイーンは、普段からこういう格好で(化粧したまま)お風呂入ってるのかなという(誤解を与える)のもいかがなものかと思って」とバギー。思い切ったすっぴんぶりを、同じくゲイである長谷川に「カワイイ」と褒められ、喜びを爆発させたのだった。
浴場は気を使わないと行けないところ
スタジオで、夢が叶った万次郎に、改めて質問。「やっぱこんな気持ちいいんやな、落ち着くんやな」と男湯に入れた満足感を吐露する万次郎。一方の女湯はと言うと、周りの視線よりも男の自分が女湯に入って申し訳ないという気持ちがあるそうだ。
実際に20年ほど前にニューハーフ10人ほどで温泉旅行に行った性社会・文化史研究者の三橋順子さん(トランスジェンダー)の話では、宿の指示で戸籍どおりの性別で浴場に向かうと、見事なまでに先客たちが出て行った体験も。それぞれが、リラックスしたい場でリラックスできない現実が、まだまだありそうだ。
戸籍、性的指向で分けてみると・・・
次に試してみたのが、戸籍上の性別で入ってみるという実験。女湯は、一ノ瀬と万次郎。男湯は、倉本、バギー、はるな愛、長谷川と見るからにおかしなことに。そこで、性的指向で分かれて見ると、見た目にはだいぶ違和感があるが、バギーのように「家族みたい」という安心感を得た者もいた。
慣れパワー
男・女というくくりに当てはまらず“中性”という性自認の一ノ瀬もいるなど、簡単には解決できない問題。「男湯、女湯、間湯、に分ける?」や「混浴だけにしたら?」などのアイデアが出てきたが、どれも解決策とはいかず・・・最後に“慣れ”というのはすごく重要であるとの見解も登場。性的マイノリティーだけの話ではなく、いろんな人がいることに慣れる、というのが前進へのひとつの道筋になるの…かも!?