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ゆるく長続きする社内勉強会を運用するノウハウ

こんにちは。shobyです。

2015年8月から約2年半、Fablic社内でshobynightという非公式の社内勉強会を主催しています。*1

今では毎回、社員の1/3程度が参加し、3〜5名程度が発表する盛況なイベントになっています。

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今回は、ゆるく長続きする社内勉強会をどうやって運営してきたのか、そのノウハウをご紹介します。

概要

  • shobynightとは
  • 社内勉強会を継続する難しさ
  • shobynightの目指すところ
  • 長続きする勉強会を作るためのノウハウ

shobynightとは

Fablicで行われている非公式の社内勉強会です。 社内で情報共有を行うための場として運営されています。

shobynightには唯一「毎回shobyが必ず発表すること」というルールだけがあり、 参加不参加も自由で、発表するしないも自由、発表内容も自由という勉強会です。

最近では以下のような発表が行われています。

  • iOSで発生したバグの詳細について
  • システム障害の原因となったRedisの高負荷の原因について
  • 今年度のエンジニア採用状況について
  • 最近読んだ本の感想
  • ビットコインのチャートの読み方
  • ふるさと納税の活用方法

こちらは、タービン型インターチェンジについての発表が行われている様子です。

このように、誰でも「これを話したいな」と思ったら気軽に何でも話せる場として、社内の情報共有を活性化しています。

社内勉強会を継続する難しさ

社内勉強会は立ち上げるのは易しく、継続させることが難しい種類のイベントです。 多くの場合、少しずつ参加者が減っていき、一部のメンバーのみが残るか、自然消滅となる場合が多くなります。

社内勉強会が終わるパターンは、以下のようなものが考えられます。

  • 参加の敷居が高く、メンバーが集まらない
  • 参加者の負荷が高く、業務やプライベートに支障が出る
  • 主催者の負荷が高く、継続を断念する

そのため、参加の敷居が低く、参加者の負荷が低く、主催者の負荷も低いイベントを考え、開催することにしました。

shobynightの目指すところ

shobynightは、「参加者が有意義な知識を得られること」を勉強会の目的とせず、 「知識共有のための場を作ること」をゴールに設定しています。

参加者が有意義な知識を獲得するためには、知識を提供する側に多くの準備が必要になり、負荷が高まるためです。 知識共有のための場を提供し、維持し続けることを最優先として考え、勉強会を運営することにしました。

長続きする勉強会を作るためのノウハウ

勉強会を長続きさせるために、以下のことに気をつけて運営をしています。

  • 強要しない
  • ハードルを下げる
  • ついでに参加してもらう

強要しない

気軽な場になるよう、強要しないようにしています。 参加・発表は任意、スライドの使用も任意で、何かを準備する必要はありません。

また、会社として主催するのではなく、個人の名前で非公式イベントとして行なっています。

これにより、面白そうな話だけを聞きに参加したり、 話したいことがある時だけ参加することができるようにしています。

ハードルを下げる

毎回自身が最初に気軽な発表をし、ハードルを下げ、参加しやすい空気を作るようにしています。 なるべくエンジニア以外でも分かる話や、業務に関係のない話をすることで、活発な発表の呼び水となることを狙っています。

これには、主催者の敷居を下げるという目的もあります。

ついでに参加してもらう

社員全員が集まる週次の振り返りミーティングの後に開催し、ついでに参加できるようにしています。

勉強会のために時間を作り、わざわざ参加するのは、負荷の高い行為です。 そのため、集まったついでに参加してもらうことで、参加の敷居を下げています。

shobynightにより変わったこと

Fablicは「想いをオープンに」というコアバリューを掲げ、オープンさを重視した組織ですが、 そのオープンさの一端をshobynightが担うようになってきました。

fablic.co.jp

情報共有の場が存在することで、仕事やプライベートにおいて、考えていること、興味があること、問題だと考えていること、多くのことが共有されるようになってきました。

今までは共有されなかった情報が、場が存在することによって表に出てくるようになり、オープンさという文化に貢献しています。

まとめ

Fablicではshobynightという非公式の社内勉強会が開催されています。 極力ルールを廃し、気軽に参加できる場を作ることで、組織のオープンさに貢献しています。

*1:なお、命名したのは僕ではなく、気づいたらそう呼ばれていました。