【時論】韓日合意を破棄せず幸い、凝りは残る(中央日報)
カン・ギョンファ外交部長官が会見をした直後に、河野外相が「受け入れられない」というコメントを発しました。
そのエントリで「どうもムン・ジェイン政権が再交渉を求めないってことから韓国では『日本との外交関係は問題なく進み、関係改善の第一歩となった』という空気というか、雰囲気になっている」という話をしました。
報道の全体から受ける印象とか、韓国政府筋のコメントからそういった全体のイメージを受け取っていたのであって、具体的な話はなかったのですが。
このコラムで大体の空気感というのは理解してもらえるのではないでしょうか。
こういう考えが拡がっているというのは間違いないですね。ついで、こんなツイートが廻ってきまして。
南北会談とほぼ同時期に発表することで慰安婦合意に関して韓国国内でのニュースバリューは減じているのは確かなところ。
まあ、それが平昌五輪後ともされていた慰安婦合意に対する後続措置発表を大幅に前倒しした理由なのでしょうけども。
南北会談をする、しないで日本の立ち位置が変化したりするわけがないんだよな……。
南北会談なんて日本に対する外交カードとしてなんの意味もない。「再交渉を求めない」なんてことが日本への貸しにはならない。
どれもこれも「韓国自体の価値」というものを過大に見積もっているからこそ出てくる勘違いなのですよ。
「二国間関係をマネージ」されている相手に過ぎないということを自覚されたら外交相手として手強くなってしまうので、このくらいの勘違いを続けてもらえているほうが幸いでもあるのですけどね。
プロフェッショナル・ネゴシエーターの頭の中―「決まる!」7つの交渉術
藤井一郎
東洋経済新報社
2011/10/12
もし合意が破棄されれば、韓米関係はもちろん、国際社会で韓国の位置づけに悪影響を及ぼす余地があった。
文大統領は歴史は歴史として真実と原則に基づいて扱っていき、未来志向的な協力のために正常な韓日外交関係を回復していくという、いわゆる「ツートラック接近」を明らかにした。再交渉を要求しないという今回の政府の措置で全般的な韓日関係が正常化することを期待する。
北核脅威の深刻化、中国の浮上、米国の新しい同盟観などを考慮すると、韓日の戦略的協力の必要性は増大している。韓日首脳会談と安倍首相の平昌(ピョンチャン)訪問のための道もひとまず開かれた。
(引用ここまで)
カン・ギョンファ外交部長官が会見をした直後に、河野外相が「受け入れられない」というコメントを発しました。
そのエントリで「どうもムン・ジェイン政権が再交渉を求めないってことから韓国では『日本との外交関係は問題なく進み、関係改善の第一歩となった』という空気というか、雰囲気になっている」という話をしました。
報道の全体から受ける印象とか、韓国政府筋のコメントからそういった全体のイメージを受け取っていたのであって、具体的な話はなかったのですが。
このコラムで大体の空気感というのは理解してもらえるのではないでしょうか。
こういう考えが拡がっているというのは間違いないですね。ついで、こんなツイートが廻ってきまして。
南北会談とほぼ同時期に発表することで慰安婦合意に関して韓国国内でのニュースバリューは減じているのは確かなところ。
まあ、それが平昌五輪後ともされていた慰安婦合意に対する後続措置発表を大幅に前倒しした理由なのでしょうけども。
南北会談をする、しないで日本の立ち位置が変化したりするわけがないんだよな……。
南北会談なんて日本に対する外交カードとしてなんの意味もない。「再交渉を求めない」なんてことが日本への貸しにはならない。
どれもこれも「韓国自体の価値」というものを過大に見積もっているからこそ出てくる勘違いなのですよ。
「二国間関係をマネージ」されている相手に過ぎないということを自覚されたら外交相手として手強くなってしまうので、このくらいの勘違いを続けてもらえているほうが幸いでもあるのですけどね。
藤井一郎
東洋経済新報社
2011/10/12
それに応じた対処が必要…だけど,こっちに正常化バイアスがかかりがちなのが心配。意外と真面目に。