草津市が風力発電施設を撤去へ
草津市は、長らく停止したままになっているびわ湖岸の風力発電施設「くさつ夢風車」について、再稼働を断念して撤去する方針を決めました。
草津市の烏丸半島にある「くさつ夢風車」は、国内最大級の風力発電施設として平成13年に稼働しましたが、羽根の損傷が見つかったあと停止したままとなっていて、ことし耐用年数を迎えます。
市の審議会は去年9月、「撤去すべきだ」とする答申を橋川渉市長に提出し、これを受けて市は市民から意見を募集していました。
その結果、25件の意見が集まり、「再稼働」が4件だったのに対し、「事業廃止」が15件と多数を占めたことから、市は風車の再稼働を断念し、来年度にも撤去する方針を決めました。
撤去には2億400万円かかると見込まれていて、市は来年度の予算要求に盛り込むことにしています。
草津市環境課は、「『くさつ夢風車』に思い入れを持つ市民も多いので、一部を残してモニュメント化することも今後、検討していきたい」と話しています。