色覚異常者です。
もう手遅れかもしれませんが、本当に本当に辛い思いをしている人間を、さらにその希望まで踏みにじるようなことは止めてください。
残念ながらこの製品はフェイクであり、この体験記もフェイクです。
それがフェイクであることは、このサイトの中で簡単に証明できます。
http://www.neo-dalton.com/side/check/
色覚異常者であるわたしは、一般とされている画像が52と読めます。
(健常者に確認を取ったわけではありませんが、ここにはおそらく89と書かれているのではないでしょうか。)
そして画像の番号が進むと同時に89という文字が視認できるようになります。
わたしはA7で視認できました。
お気づきでしょうか。
89は確かに読めました。でも、これが色覚異常者が見たいと願う色の世界でしょうか。
52と読めてしまう背景には、健常者であれば区別できる色の違いが色覚異常者には区別できないことに原因があります。
健常者であれば区別できる数色が、色覚異常者には緑のような茶色のような灰色のようなどれとでも取れるような色に見えているのです。
それを色覚異常者でも色の区別ができるようにするには、こうして世界全体の色を替える以外に手段はありません。
つまり、この画像が色覚矯正メガネをかけて見える世界ということです。
世界から緑をなくせば紫に転ぶし、赤をなくせばシアンに転びます。DTPをやったことある人間ならすぐにピンとくる話だと思います。
確かに青ははじめよりも青く感じるので一概に元の増田が嘘とはいえませんね。
色覚異常とは、ある特定の色に対してそれ以上の彩度を感じられない症状のことをいいます。
つまり、どれだけ色のバランスを整えたとしても、今まで感じたことのなかった彩度以上の色彩を感じることはありえません。
ところが元の増田も、また、その増田のブコメでいくつか言及されていた色覚異常者が色彩に出会って感動する動画も、それらのリアクションは全て未知の色彩と出会う驚きによって演出されています。
おかしいですよね。今以上の彩度を感じられる器官を持たないのに、メガネをかけると見えるだなんて。
つまりそれらは矛盾であり、感動ポルノを作り出すための演出であることがわかります。
これらを組み合わせて、この製品が嘘だという最大の根拠を一つ示します。
特定の色の彩度を下げることで鮮やかな世界を作れるとするのであれば、どうして症例にあわせた作例が一つもないのでしょうか。
レタッチソフトを使えばRGBのバランスを変えることは造作も無いことです。
それぞれの色覚異常の症例にあわせて、その人がメガネを掛けることで見える世界を簡単に再現できるはずです。
それが出来ないのだから、残念ながらこの製品がフェイクであると言わざるを得ません。本当に残念です。
もしこれが配色を変えることで色の境界をわかりやすくする程度の製品であれば疑いません。
しかし、今以上に鮮やかに見えると謳うのであれば、それは詐欺でしかいいようがありません。
色覚異常に同情し、それが解決できた気持ちを喜んでくれることは本当にありがたいことです。
だから、元の増田にブコメが沢山ついたことも、あの動画に沢山の感動が寄せられたこともとても好意的に思っています。
しかし、残念ながらその行動が、詐欺を助長してしまう結果になっていることは本当に遺憾です。
始めの頃は肌色が再現できずに相当悩みましたが、いまではあえて特定色の彩度を下げることで自分にしか見えていない世界を写真として表現するようになりました。
その独特の色彩感覚が人には面白いらしく、むしろ被写体の色が湧き上がってくるような写真だと周囲からもとても好評です。
自分が色覚異常者として生活を続けることでたどり着いた結論は、「失うことは得ることと同意」ということでした。
普段人ができないような何かを失う経験そのものが、かえがたき貴重な経験として得られるものだからです。
それならばないことを嘆くより、得られたものを喜べたほうがよいですよね。
そういう様に考えるようになってからは、自分が人よりも劣った存在だとは感じないようになりました。
これは同じ問題に悩む人間全員に一番に伝えたい事でもあります。
そうはいっても例えば紅葉が綺麗だと言われる度に、他の人が見えている世界を見たいと願う自分がいます。
だからこういう製品や記事が流れる度に、どこかに期待してしまう自分が否めません。
もしこれが詐欺だったときに涙をながすかもしれない人を想像してもらえるなら、ほんの少しだけその感動を安直にシェアするべきか踏みとどまって頂けたら幸いです。
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全部89やで~以上だとちがう数字が浮き出て見えるんだな そりゃ大変だ
これ52が仕込まれてるって気づかないのはそれはそれで重篤なアレでは?
性格異常補正レンズはどこかに売ってないんですかね…
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