米Intelは1月10日、「Meltdown」「Spectre」と呼ばれるCPUの脆弱性について、クライアントで緩和策を適用した場合に、パフォーマンスに及ぼす影響を調べたベンチマークの結果を公表した。
今回の脆弱性は3日に発覚した。米国時間10日の時点でまだ、この問題を突いてユーザーのデータが盗まれる被害は確認されていないという。
Intelは今回、第6~第8世代の「Core」プロセッサとWindows 10を搭載したマシンのベンチマーク結果を公表した。それによると、SSD搭載の第8世代プラットフォーム(Kaby Lake、Coffee Lake)でオフィス業務やメディア作成などを行った場合、パフォーマンスに与える影響は6%未満だった。
ただ、例えば複雑なJavaScriptを伴うWebアプリケーションなどを使う場合は、最大で10%の影響が出る可能性もある。一方、ゲームのようにグラフィックを集中的に使う作業や、金融分析のように処理能力を集中的に使う作業では、影響は最低限にとどまるとしている。
第7世代のKaby Lake-Hを搭載したモバイルプラットフォームでは影響は7%程度、第6世代のSkylake-Sでは8%程度だった。Windows 7の場合も影響は6%程度で、HDDを搭載したシステムでは影響はさらに低かった。
Intelはこのベンチマーク結果を踏まえ、「一般的なホームPCやビジネスPCで電子メールの使用や文書の作成、写真へのアクセスといった通常の作業を行う場合、動作速度が目に見えて遅くなることはないはず」と説明している。
サーバプラットフォームについてのデータは数日中に公表予定。「業界のパートナーと連携して、出来る限りパフォーマンスへの影響を抑えるためのクリエイティブな解決策に取り組む」とも表明した。
Intelのファームウェアアップデートは12月上旬からOEM向けに提供を開始しているという。過去5年の間に導入されたIntel CPUの90%以上については、1週間以内にアップデートを公開する見通しで、残りについても2018年1月末までに公開を見込んでいる。
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