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2018年に待ち受ける5つのUIトレンド

Emily Stevens

Emilyはイングランド出身で、大学でフランス語とドイツ語を学んだあとベルリンに移住しました。CareerFoundryで執筆していないときは、旅行やフラフープ、読書を楽しんでいます。

この記事はUsabilityGeekからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Top 5 UI Trends for 2018 (2017-12-11)

2018年のUIデザインの世界には何が待ち受けているのでしょうか?

冒険好きなデザイナーの皆さんには、朗報です。2018年は反乱の年になるでしょう。UIの限界を超え、既存のルールを破り、リスクをとるべきときなのです。

ここでもっとも重要なテーマは、「Big and bold」です。これは、フルスクリーン表示、大胆さ、全体の没入感に関係しています。

しかし、上位5つのトレンドを紹介する前に、2018年、そしてその先のUIを形作るものは何か見てみましょう。

仮想現実(VR)拡張現実(AR)は、これからのUIにおいて大きな役割を果たすでしょう。INADEV CorporationのVikrant Binjrajka氏は、「ブランドのロイヤリティの勝敗を決めるのは没入感となるでしょう」と発言しています。彼は次のようにも述べています。「ユーザーが選択したどのような体験においても、ユーザーを完全に没入させることのできる人たちが、今後のUIやUXを掌握するでしょう。」

彼は話題となりつつあるトレンドに目を付けており、良いところに気づいていました。VR/AR市場は飛躍的な成長が期待されています。もちろんこれはUIに対して影響があります。デバイスとのインタラクション方法が変化するだけでなく、ユーザー体験に関する水準も引き上がるのです。

単調でつまらない体験ではもう効果がなくなります。私たちは単にものを見たいと思うだけでなく、それを本当に体験したいと思うのです。2018年、UIデザイナーはユーザーを魅了し、インタラクティブな冒険へと連れ出さなければなりません。

ではデザイナーはどう対処すれば良いのでしょうか?

1. フルスクリーン動画

かつて大きく失敗してしまったものが、いまのUIにおいて急速に流行となってきています。フルスクリーン動画が流行をさらっていくでしょう。多くのデザイナーにとって、驚くことではありません。フルサイズのイメージを私たちデザイナーはずっと見てきたので、フルスクリーン動画が流行になるのは時間の問題でした。

しかし没入型動画の何が私たちを夢中にさせるのでしょうか? ユーザーは実際にどのように感じているでしょうか? 

動画はブランドの究極のストーリーテラーとしての役割を、今まで以上に独占するようになっています。実際に、大きくて目立つHD動画ほど人々を魅了するものはありません。ブランドにとって、メッセージを発信する上で高い効果を持つ媒体です。

ところが、フルスクリーン動画について新しいことは何もありません。変わるものといえば、おそらくユーザーの態度でしょう。かつてフルスクリーン動画は非常に煩わしく、うるさい音を出して邪魔をするような存在でした。ところが、AR/VRの発展のおかげで、今日のエンドユーザーは完全な没入型体験をより受け入れやすくなっています。

UIデザイナーにとって、フルスクリーン動画はさらなる自由を意味しています。2018年は、高解像度で映画に匹敵するような動画がデバイスの画面を大々的に占拠するでしょう。Scotch & Sodaのようにです

2. 脱グリッド

2018年、私たちはグリッドに別れを告げるでしょう。もちろん、完全にではありません。しかし私たちはルールとする数多くのものを曲げることになります。

もっとも重要な来年のトレンドの1つに、ボーダーレスデザイン(=ベゼルレスなディスプレイ)があります。スムーズなストーリーテリングのために、ボーダーを取り除くのです。

多くの人が、iPhoneXはこのトレンドの恩恵を受けていると言うでしょう。このiPhoneXのWebサイトは、iPhoneXと同様に滑らかなボーダーレスデザインの素晴らしい事例です。ベゼルレスのスマートフォンは、2017年を通して何度も話題になったので、なぜボーダレスデザインが人気なのか理解することは難しくないでしょう。

従来、デザイナーは論理的で統一性のある設計図を作成するのに、グリッドを基礎としたシステムを利用してきました。しかし「エッジレス」なスクリーンに関する新たな傾向を受けて、根本的に新しい考え方が起こっています。2018年を通して、UIデザイナーはグリッドのさらに先へと挑むでしょう。厳格なラインへの注意が薄れ、代わりにより流動的なデザインに挑戦していくのです。

事実、目立つUIこそが、ユーザーにとってシームレスなフローを作り出すためのすべてです。そして、ボーダレスデザインによって新たな高い段階へと導くでしょう。

3. 特大サイズのタイポグラフィ

2018年にサイズが大きくなるのは動画だけではありません。UIデザイナーが特大サイズの見出しを積極的に採用していくことで、タイポグラフィも間違いなく大きくなります。

UIにおけるほかのすべてのことと同様に、この大きく目立たせるトレンドは、すべてユーサビリティに関連するものです。結局テキストは読むために存在するものなので、大きければ大きいほどユーザーはすぐに見つけることができます。よって探す時間が短くなり、読むことに使われる時間が多くなります。これはUIにとって大きな利点です。

これは間違いないことですが、なぜ突然巨大なテキストの流行が来るのでしょうか?

巨大なテキストはフラットデザインのトレンドを受け継いでいます。フラットデザインはミニマルでシンプルなタイポグラフィを重視します。スタイルのバリエーションがないため、テキストサイズを大きくすることはユーザーの注意を引くための1つの方法なのです。2018年、フラットデザインはそれほど流行の話題にはなりませんが、大きなテキストはその高い地位を維持し続けるでしょう。

4. 鮮やかなカラー

先程述べたように、フラットデザインは途中から勢いがなくなりました。または、進化したとも言えるかもしれません。

落ち着いたトーンや控えめなカラーパレットは忘れましょう。UIの世界において、2018年は色の年になります。ホットピンクやネオングリーンからアシッドイエローまで、鮮やかな色の組み合わせを再び目にすることができるでしょう。

それだけではありません。グラデーションも復活します。SpotifyやInstagramが主流となったおかげで、グラデーションが大きなトレンドになるでしょう。さらに、グラデーションのオーバーレイや2色のオーバーレイ、より繊細な色の変化など、ツートンに手を出すUIを見かけることもあるかもしれません。

このトレンドのもっとも良いことは何でしょうか? それは個性を出しやすいことです。実験の余地がたくさんあるので、2018年は間違いなくたくさん火がつくでしょう。見逃さないようにしてください。

5. ロング型コンテンツ

トレンドと捉えるか、試練と捉えるかは人それぞれですが、いずれにせよ2018年はロング型コンテンツが席巻します。

ロング型コンテンツの長所は、複数ある画面を切り替える必要がないことです。スクロール動作だけで、ユーザーは必要な情報をすべて入手できます。スクロールという単一の流れる動作は、メニューをクリックしたり複数のリダイレクトを行き来したりするより、ずっとユーザーフレンドリーです。

特にモバイルユーザーにとって、この機能性は画期的なものでしょう。

SEOにも有効なので、どのブランドもロング型コンテンツにとても熱心になります。

ではUIデザイナーはどのようにして、すべてのテキストに対処すべきでしょうか? もっと言うと、Above the fold(=ファーストビュー)のルールに何が起きたのでしょうか?

これは2018年に、徐々にデザイナーたちが直面するであろう難題です。ロングスクロールは非常に重要になりますが、ロング型コンテンツの流行はさらに革新的な解決策を必要とするかもしれません。UIでどう対処すべきでしょうか? それは時間が経てばわかるでしょう。

まとめ

2018年のUIはどのようになるでしょうか? 全体的には、私たちはより実験的なデザインへの移行を見ることになるでしょう。動画に対する消極的な姿勢を払拭して、本当に夢中になれるユーザー体験を作り出すための方法を、デザイナーは模索するでしょう。

いくつかのテーマは2017年から引き継がれますが、私たちは間違いなく従来のルールが破られるのを見ることになります。UIデザイナーになるのに、これほどワクワクする瞬間はかつてありませんでした。そしてこれら5つのトレンドは、氷山の一角にすぎないのです。