メルケル氏に試練、大連立への予備協議の最終日は「厳しい1日」に

  • 11日をSPDとの連立に向けた予備協議の最終日と位置付け
  • 協議は12日まで続く可能性-シュルツSPD党首

ドイツの議会選挙やり直しを避け4期目の政権を発足させようと取り組むアンゲラ・メルケル氏にとって、11日は厳しい1日となりそうだ。同氏はこの日を、社会民主党(SPD)との連立に向けた予備協議の最終日と位置付けている。

  メルケル氏のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が辛うじて第1党となった選挙から3カ月余りがたっても政府ができない状態に、国民は疲れ、企業幹部からは膠着(こうちゃく)打開を求める声が強まる。政権樹立のためにメルケル氏はまず、SPDとの予備協議を本協議へと進ませなければならない。

  独紙ビルトは社説で、「国民は新政府を100日以上も待った。もううんざりだ」と論評した。

  この間暫定首相を務めているメルケル氏は11日、ベルリンでの協議再開前に記者団に「ドイツにとって正しい政策を見つけようとしている。今日は厳しい1日になると思う」と語った。SPDのシュルツ党首は協議が12日まで続く可能性を示唆した。メルケル氏とシュルツ氏主導で両陣営は7日から協議を行っている。

原題:Merkel Faces Crunch-Time Redux in Search for Her Next Government(抜粋)

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