2018/01/10(術後28日目)
そこそこ極限状態だと思う。もうすぐ手術してから1ヶ月だ。はる君はずっと寝ている。まさか、こんなことになるなんて。
例えばの話、交通事故に遭ったとき、自分がガンだとわかったとき、自分の子どもが命にかかわる重大な病気だとわかったとき、落ち着いていられるひとがどれくらいいるだろう。みんな、まさか自分がこんな目にあうとは、って思うんじゃないかな……。自分だったら、どう?それを受け入れられる?(やつあたり)
今日のはる君
人工呼吸器の設定と酸素飽和度
FIO2 | 100% |
---|---|
プレッシャーサポート | 14 |
換気数 | 30 |
SpO2 | 70% |
SpO2…経皮的酸素飽和度、血液中の酸素の値。基準値は100%。
FIO2…人工呼吸器の吸気に含まれる酸素の濃度。
ローションを塗りました
どうでしょうか。ちょっときれいになったかな。主治医のおはなし
左肺のところに再びドレーンを刺しけてた。腹水と胸水が合わせて500〜600ml漏れている。菌に感染して、その菌の出す毒素の影響かもしれないとのこと。腹水の漏れによる血圧低下も心配だ。
CRP(炎症反応の指標となるたんぱく質)
1/9 | 5.24 |
---|---|
1/10 | 5.14 |
微減だけど、抗生物質の効果が出ているのかは不明。効いてくれ……。
人はどんな困難をかかえていても
幸せを見つけ生きることができる
これは自閉症の作家、東田直樹氏の言葉。彼は音声で会話することはできないけど、キーボードを使って自分の言葉で語る能力がある。とてもいい言葉。長男は発達障害で支援教室在籍、次男は5歳児検診でひっかかったので春から療育、三男はる君はこのとおり心臓病だから、外から見たら「障害児だらけ、大変そう、人生詰んでる」と思われるだろう。でも、想像するよりはずっと不幸じゃなかった。想像するよりは不幸じゃなかったけど、今はすごく悲しいし不幸だって感じている。
はる君、おうちに帰ろう。
- 作者: 東田直樹
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