私には1歳11ヶ月離れている姉がいる。
頭が良くて友達の多い姉だ。
およそ2歳離れているが、年度の都合で学年は1つ違いだった。
幼い頃からできた姉とよく比べられてきた。
お姉ちゃんは言うことを聞いてくれるのにお前はなぜ聞き分けが悪いんだ。
お姉ちゃんは勉強して成績が良いのにお前は漫画ばかり読んでるんだ。
家では当たり前に比較された。
幼稚園小学校中学校に入学すると、まず先生から姉ちゃんの妹と呼ばれた。
そして姉の友達にも姉ちゃんの妹と呼ばれる。
先生からも先輩からも、顔が似てるだとか、性格は違うとか、姉ちゃんはそんなことはしないとか毎日言われていた。
年賀状の枚数が姉の方が多いとか、姉は友達といろいろなところに遊びに行っているだとか。
通知表の成績が姉の方がいいとか。
最初は私も追いつこうと頑張った。
だけど毎日毎日姉ができるのになんでお前はできないんだと言われて劣等感でいっぱいになった。
このことの最初の変化は、家族でトランプをして私が1番にならないと、トランプをめちゃくちゃにして怒り泣き叫んだ。
家族で出かけるのを嫌がり、外で寿司を食べなきゃ行かないと言っていた。行ったら行ったで、帰りたいつまらないとずっと言ってた。
姉がいなくなればいいのにと毎日祈ったし、姉の宿題プリントをめちゃくちゃしたり隠して意地悪をするようになった。
しかし親は1人で遊んでることが心配だったようで、姉に、あねと姉の友達と私とで遊んでやってくれと頼んだ。
当然よく知らない姉の友達と遊んで楽しくもなく、漫画が読めないからイライラが募り姉の友達と大ゲンカになった。姉はこの喧嘩を黙って見ていた。
そして太った同級生の女の子をいじめた。この頃の私の思考は、太っている=だらしない、で、私よりダメなくせに楽しそうに笑っているのが許せなかった。
それでもたまに親は私のことを褒めることがあった。
姉ばかり褒めてばかりだと平等ではないと感じたそうだ。
このころの私は褒められても嬉しくなかった。
それよりも、親が姉に対して、妹はできるのになんでお前は出来ないんだと言って欲しかった。
皆大嫌いだった。全員敵だった。
親には嫌なら家を出て行けと言われた。
それからは親に話しかけられるまえに急いで部屋に駆け込むようになった。
こどもを比べると家庭が崩壊する。
意外にも1番傷つき被害を被ったのは姉だった。
元来穏やかで繊細な気質の姉は、唯一私の気持ちに気付いていたようだった。
しかし親や周りのすることを止めることもできず、私には無視され散々だったろう。
姉は良い子を止めることは出来ず、マイナスな感情は見せずにいた。
誰もが知る名門校に入り順風満帆に見えたが中退し引きこもり始めた。
親にも怒鳴り散らすようなり、親は困惑し、あんな良い子だったのにどうしてと嘆いた。
姉と比べられるのは苦しかった。
年子だと比べられる期間が長こと、体格が同じ感じだから比べやすいのだろう。
会社で毎日後輩はできるのになんでお前は出来ないんだ、と言われたらほとんどの人は鬱になるか退職すると思う。
なぜ親は、人は、大人には言わないことを子どもには言うのだろうか?
今日も女は毒親叩き
匿名性のために女子になってるだけでは