コアラを柱にねじで固定 豪東部の公園で

事件を受け非難の声が多数上がった Image copyright KOALA RESCUE QUEENSLAND
Image caption 事件を受け非難の声が多数上がった

オーストラリア東部クイーンズランド州で10日、死んだコアラが公園の木造あずまやの柱にねじで固定されているのが見つかり、動物保護当局が捜査を始めた。

ソーシャルメディアには柱を抱くように固定されたコアラの写真が投稿され、「異常」だとする批判など、多くの人々から怒りの声が上がっている。

コアラは地元自治体の職員によって発見された。豪王立動物虐待防止協会(RSPCA)によると、犯人は動物虐待の罪に問われる可能性がある。

コアラの死因は現時点で分かっていない。毛は血で固まっており、ゴムの木の葉が前にぶら下げられていた。

NPO団体コアラ・レスキュー・クイーンズランドのマリー・チェンバース氏はBBCの取材に、「ただただ異常だ。吐き気をもよおさせられる」と語った。「この仕事を始めて10年になるが、こんなのは見たことがない」。

同団体はコアラの写真をフェイスブックに投稿し、犯人を見つけるため協力を呼びかけた。投稿は何千ものユーザーによって共有された。

コメンテーターのサンディー・フィオレンティーニ氏は、「人間の私たちが無防備な生き物にこんな残酷な行為ができるなんて、とても悲しい。(中略)世の中には異常な人たちがいる」と述べた。

「生きていたのか

チェンバース氏は、車にひかれたコアラだった可能性があると語った。公園は、主要都市ブリスベンから北に120キロ離れたインビルを通る道路近くに位置する。チェンバース氏は、「私の勘では、(車に)ひかれたんだと思うけれど、木造建物にコアラをねじで留めたりするだろうか」と話し、「さらに、その時は生きていたなんてことははないのか」と語った。

地元メディアによると、建築に使われるねじが使われていたという。

RSPCAの広報担当者マイケル・ビーティー氏は、捜査の一貫としてコアラの検死を要請したと明らかにした。

(英語記事 Koala screwed to post sparks anger in Australia