「宝生永夢ゥ!」は言うまでもなく『仮面ライダーエグゼイド』第18話「暴かれしtruth!」の名シーンである。
今ではネタ構文として一部界隈ではすっかり定着してしまい、もはや「そのネタいい加減しつこい」といった不毛な争いにまで発展している訳だが、そういうのは抜きにして、本当に好きなシーンなんですよね。
『エグゼイド』の持つ「ライブ感」の真骨頂というか、「敵がただの腹いせで主人公のゲーム病感染を告げる」というシーンがあそこまで妙に盛り上がるのが面白くて。瞬間最大風速がすごすぎる。
ただ、まあ、「そういう演出だから」というのは百も承知で、観る度に思ってしまうのが、「飛彩たちが間に合わなかった」という点なんですね。
位置的にかなり間に合いそうな間合いで「それ以上言うなー!」「やめろー!」と駆け出す訳ですが、なんと黎斗が高笑いをしているシーンでも飛彩と大我はまだ彼の元に到着できていない。そして少し遅れてマジ切れなパラドが黎斗の胸倉を掴む。
あの間合いなら普通は、黎斗は最後まで言えなかったと思うんですね。「君が世界で初めて・・・」あたりで飛彩たちが追い付いて「バグっうむむむヤメんんんん~」って口を塞がれて、「研修医、なんでもない」「エグゼイド、コイツに惑わされてんじゃねーよ」「そんなことより永夢、俺と遊ぼうぜ」のフルコンボが決まっていたはずなんですよ。
でも結果として間に合わなかった。一体なぜ間に合わなかったのか。
実際に検証してみた。
まず計測するのは、3人の走行時間。
飛彩が「それ以上言うなー!」と叫んで走り出し、間に合わずに止まるまで、23.31秒。
約4秒遅れで大我の「やめろー!」、これが止まるまで19.8秒。
大我より更に4秒遅れたパラドは、走り出して17.5秒後に胸倉を掴む。
つまり、こういう時間差になっている。
次にそれぞれの立ち位置だが、前後のシーンを観るに、およそこういう位置関係。
文部科学省の調査によると、成人男性の50m走平均タイムは、7.32秒とのこと(平成27年度)。あくまで平均タイムだが、医師免許取得のためにあまり運動をやっていなかったであろう彼らが全力で走ったと仮定して、この値を参考にしたい。
そうすると、実際に彼ら3人がどのくらいの距離を走ったか、計算することができる。
その結果が、こちら。
なんと、飛彩は約160mも走っている。すごい。
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大型バスの横幅が1台12mなので、約13台分だ。この距離の全力疾走は結構キツい。明らかに大型バス13台分以上の距離は無いように見えるシーンだが、こんな結果が出てしまった。もしくは、飛彩たちが一般的な成人男性より極端に足が遅いという結論にせざるを得ない。
ということで、検証終了。多分、物凄く距離があったんですね。
「見た感じ、たかだか10mくらいしか離れてなさそう」、君はそう思った。
演出を重視したツケだ。その望みを・・・ 絶つ。
宝生永夢ゥ!
なぜ檀黎斗が「宝生永夢ゥ!」を最後まで言い切れたのか・・・
なぜ飛彩と大我は間に合わなかったのか・・・
なぜパラドは全てが終わった後に胸倉を掴んだのか!
その答えはただひとつ・・・
宝生永夢ゥ!
その距離が・・・ 最大で160m以上も・・・
離れていたからだァ!!!!!!
飛彩「嘘だ・・・ 全員そろって鈍足? 俺たちを騙そうとしている・・・」
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