BiSからプー・ルイが卒業する。
これはかなり驚くことなんだが、どうも伝わっていない。
プー・ルイは、アイドルグループBiS(新生アイドル研究会)の初代メンバーであり、中心メンバー。
復活した現在のBiSでも中心となって活躍してる。
それが突然の卒業宣言。
今回の話題にしろ一部のファンの間でしか話題になっていない。
だからこそここに書くわけだが。
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DiET OR DiE
プー・ルイといえば去年、ダイエット企画を行い、活動休止になるアングルがあった。
そこに「女性にダイエットを強制させグループから抜けさせるなんて!」とハフィントンポストの女性記者が噛みつき炎上。
azanaerunawano5to4.hatenablog.com
もちろん、女性記者は単にダイエット企画に噛み付いただけ。
炎上は「記者が言いたいこと」に都合よく利用されたに過ぎない。
BiSや被害者のはずであるプー・ルイの進退になんて興味はない。
だからその後は話題にもしない。
そもそもBiSなんて一曲もまともに聞いたことがないんだろう。
謹慎だったプー・ルイは、ライブ中、カミヤサキに呼び戻され連続パプリカ(曲の間中、スクワットをやる振り付け)で事実上の禊を行い、なし崩し的にグループに復帰。
しかしそんな謹慎期間「己を見つめ直した」プー・ルイは、今回の脱退宣言に至ることになる。
BiSBiS
だがプー・ルイはBiSであり、BiSはプールイ。
果たしてプー・ルイのいないBiSはBiS足り得るのか。
などと書くと「バグったか?」と思われるかもしれないが、そもそもソロシンガー志望のプー・ルイがマネージャー渡辺淳之介を困らせるため「アイドルをやりたい」と言いだし、結成されたのがBiSだという経緯を振り返ればBiSというグループのレゾンデートルがプー・ルイの存在なのは当然。
BiSには、プー・ルイがいることが当たり前。
でも、それは当たり前ではなかったらしい。
2010年、結成された初代BiSはゴタゴタしたまま2014年7月「BiS解散LIVE BiSなりの武道館 騙された気分はどうだい?」を最後に解散した。
BiSHから新生BiSへ
その後、渡辺淳之介が「BiSをもう一度始める」ために結成された”新生クソアイドル”BiSHは、本人らの予想を超えてブレイクスルーを遂げる。
BiSになるはずだった新生クソアイドルは、アイドルという肩書から「楽器を持たないパンクバンド」に代わり、ブームを起こしつつある。
幕張メッセでのライブを成功させ、アニメの主題歌を歌い、セブンイレブンとコラボ、Mステに出演。
今年5月には、BiSが解散した横浜アリーナでのワンマンライブ「BiSH“TO THE END”」を予定している。
今や名実共にWACKを代表するグループ。
渡辺)そういう感じはあるなって。だから折角だからそれを細胞分裂させまくっていったら面白いかなってのは思ってるよね。
あ!あと“BiS”と“BiSH”で明確に違うってところだとBiSHはもうメジャーだから、世間の目とかあるからあまり大それたことはできないけども、“BiS”はまだできるからちょっと警察に捕まっても大丈夫かも知れない。
-それは言いすぎですけども(笑)じゃあインディーズの頃の“BiS”のような動きを“BiS”はやっていくんですね。
渡辺)“BiSH”は初っ端からメジャーレーベルが何社も来て一気に売れちゃったから派手な動きできなかった、というか。
会社立ち上げて2年くらいだったからとりあえず置きにいったところもあるよね。やっぱ、人に嫌われるようなことしちゃいけないよ!
“BiS”再結成!“BiSH”はどうなる!?日本エンタメ界のエスぺランサ“BiSH”プロデューサー渡辺淳之介にインタビュー! | avex portal(エイベックス・ポータル)
一気に売れたBiSHでやれないことをやるために、BiSは再度始動することになる。
こうしてBiSのリベンジだったはずのBiSHと新生BiSは、同時に並ぶことになった。
新人と共にオーディションを受けプー・ルイは、新生BiSに加入。
そして間隙を抜いギャンパレことギャングパレードが登場。
元BiSのカミヤサキを含むプラニメが前身となるグループ。
色々ゴタゴタあり、二度の改名*1を経て、こちらは長い間、3番手に甘んじていた印象がある。
だがそれも過去の話。
新生BiSのオーディションに合格したアヤエイトプリンスがギャンパレのカミヤサキと無期限の期間限定トレードで加入。
丸坊主になったカミヤサキはBiSの、アヤエイトプリンスはギャンパレの重要な主力メンバーになった。
ギャンパレは、WACKの中で最も勢いを増しているグループとも言えるかもしれない。
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BiSHはいわゆるオルタナロックのトラックにパンキッシュなライブパフォーマンスが魅力で、ギャンパレはEDMな時にはポップ時には激しい打ち込み系サウンド。
対してBiSはどういう方向に行くのか今ひとつ方向性が見えない。
そしてWACKは、2017年に第四の矢として新グループEMPiREを発表。
こうして2018年のメジャーデビューを控えたBiSは、他グループと比べても(炎上騒ぎ以外で)話題や決め手に欠けるまま現在に至り、後発のBiSHやギャンパレの後塵を拝することになった。
WACK
そこへきて今回のプー・ルイの脱退。
WACK is FXXの歌詞にある「僕らの描く夢はどんな時もあと少しで逃げてく」はプールイのことかもしれない。
たとえるなら*2解散したSMAPを再結成するとマネージャーが言い出し、オーディションを行ったところキムタクが参加し、合格。
新メンバーと共に新生グループを結成。
そして中居も期間限定で復帰。
しかしメジャーデビュー直前、中居の参加期間が終了。
キムタクがグループから卒業すると発言した、というと伝わるか。
もちろんBiSは、SMAPのような国民的アイドルグループではない。
だが研究生*3からすれば一大事。
自分は、研究生でもなく清掃員*4でもなく遊び人*5でもなくエージェント*6でもないが、これまでのBiSとプー・ルイの経緯を知っていればこれが一大事なのはわかる。
いっそこれが渡辺淳之介とプー・ルイのお馴染みアングル*7であればお騒がせでも構わないのだが、今回ばかりはどうだろう。
BiSへ無期限レンタルトレードだったカミヤサキはギャンパレに戻り、アヤエイトプリンスと入れ替わる。
そしてプー・ルイが抜ける。
新生BiSのメジャーデビュー時、今二人いる初代BiSのメンバーは誰ひとりいない。
まったく新しい「新生BiS」という名に相応しくはある。
主柱であるプー・ルイの声がない未知のBiSがどうなるのか。
BiSに戻るアヤエイトプリンス次第という感じがしなくもないが。
2018年もWACKは目が離せない。
BiSのブレイクスルーポイントにプー・ルイは本当に必要ないのか。
プー・ルイの歌声が好きだったのに。
結果的にも、あのダイエット企画は必要なかった。
”後悔は先には本当立たない*8”。
卒業して次はどーすんだろうかなぁ……本当に残念ですわ。
しかも卒業までのこの時期にメンバーのうち四人がインフルエンザって……。
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