CES2018:スマホだけでなくニンテンドースイッチも使える(?) ノートPC風ドック「Mirabook」が面白い
これさえあればどこでも簡易ノートPC環境が手に入る。フランス産らしいこだわりもあり
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最近のスマートフォンは外部モニタに接続して、PCやMacのようなマルチウィンドウ表示で利用できるものが増えています。
サムスンのGalaxy S8/S8+/Note8のようにドッキングステーションを使うものや、ファーウェイMate 10のように直接HDMIケーブルでTV出力できるものなどがありますが、いずれにせよ、スマートフォンの狭い画面ではなく、大きいディスプレイを使って、デスクトップPCのように活用できるという機能です。
CES2018に合わせて開催されたイベントDigital Experienceでは、Miraexessというメーカーが
こうした機能をどこでも使えるようにという狙いを持った、ノートPC型のドッキングステーション「Mirabook」を展示していました。
一見すると13.3インチの普通のノートPCに見えるMirabookには、CPUは搭載されていません。重量は1kgをやや上回りますが、スタイリッシュな外観とあいまって持ち運びやすそうな本体です。
閉じた状態で右側面を見ると、ケーブルが本体背面からキーボード側に収納されているのがわかります。こちら側にはUSB端子とHDMI端子を備えています。また六角形の端子はMirabookに接続できるアクセサリ用のもの。スマートフォンを立てかけるためのスタンドをここに取り付けて、Mirabookのすぐ横にスマートフォンを立てかけておくことができます。
本体左側面にはUSB Type-C端子やマイクロSDカードスロットも備えます。
本体を開くとノートPCそのもの。しかしキーボード右下、パームレスト部分にUSB Type-Cケーブルの収納部分があります。ここからケーブルを伸ばし、その先にスマートフォンを接続するというわけです。
さっそくスマートフォンを接続。まずはGalaxy S8を繋いでみました。
するとMirabookの画面にGalaxy S8のディスプレイが表示されます。しかしよく見るとスマートフォンの画面そのままではありません。
Galaxyは専用ドッキングステーションのDeX Stationを使うことで外部モニタ出力ができ、しかも専用のデスクトップ画面となりますが、Mirabookに接続したときも、DeX Stationを利用したときと同じ状態になるのです。
続いてファーウェイMate10を接続してみました。今度はMate 10をモニタに接続したときと同じデスクトップ画面がMirabookに表示されます。Mate 10本体の画面表示はタッチパッドに切り替わります。外部モニタに接続したときと同じことが、Mirabookでも再現されるわけです。
このようなスマートフォンを外部モニタに接続して簡易PC的に使えるソリューションは、マイクロソフトがWinndows 10 Mobileで「Continuum」として提供していました。MirabookにWindows 10 Mobileを接続すると、Continuum機能が再現され専用画面が表示されます。このようにMirabookは、USB Type-C端子で外部モニタに接続できる端末に、モニタとキーボードとマウス環境を提供できるわけです。
スマートフォンだけではなく、ドック経由でTV出力できるNinendo Switchも同様に接続できます。なおキーボードの動作については完全な検証は済んでいないとのこと。Ninendo Switchの場合はMirabookを単純な外部ディスプレイとして使うのがよいのかも。
本機を開発したMiraxessはフランスの企業。Mirabookのデザインにもちょっとしたこだわりがあります。Type-Cケーブルを収納するパームレスト部分のパーツを交換することができるのです。カラーは赤、黄、緑、青の4色。このパーツは側面からもチラ見できるので、持ち運び時にもちょっとしたアクセントになります。
MirabookはクラウドファンディングのIndiegogoで資金調達に成功、間もなく出荷予定とのこと。早ければ3月くらいには出せるとブースの担当者は話していました。今後対応するスマートフォンも増えるでしょうから、スマートフォン利用者にとって必須アクセサリにもなりそうです。