たこ足配線対策!電源タップにつないでよいのは最大何個まで?
時代が進むにつれて私たちの生活はIT機器がたくさん普及してきています。家にパソコンはもちろん、タブレットやスマートフォンといったものが、沢山あふれています。
そのため、一つの部屋のコンセントでは足りないことも多く、どうしてもコンセントが必要なときには便利な電源タップを使用している方も少なくありません。しかし、この電源タップは正しく使わないと火災などの事故につながる恐れがあります。
コンセントの容量に注目
それぞれの電気機器には電気容量がどれくらい必要なのかという定格というものがあります。本体や説明書などにその数値が記載されており、ワット数やアンペアなどで表示されています。もちろん電気タップなどのコンセントにも使用できる合計での容量の上限値が記載されています。
記載されている容量は一度に使う電気製品の電気容量の合計のことを指します。この合計値は、構造部品や配線の太さなどの設計でどれだけ電流に耐えれるのかということから計算され、決められているのです。この表示はたこ足配線対策にもつながっています。
しかし、この容量を守らない方も少なくないようです。タップの限界を超えた状況になっていると、電源が切れたり、重大な事故につながるおそれもあります。
そのため、容量が大きい電気機器は単独で壁などから専用にコンセントを確保するのをおすすめします。沢山の差し込み口がある電源タップなども同時に使用できない場合があります。それぞれの電気機器は、しっかりと消費電力を見極める必要があるのです。
壁にあるコンセントへの正しいつなぎ方
通常壁のコンセントの差し込み口は2つあります。その片方で、消費電力が高い電気器具を使っているのならば、もう一つの差し込み口には消費電力が少ない充電器などのコンセントを使用することをおすすめします。
2つ差し込み口があるとはいえ、ブレーカー回路自体は一つになっているため、片方で消費電力が大きい電気機器を使っていると、制限容量に近づいているおそれがあるためです。
また、同一の部屋にある他の壁面コンセントやその裏側にある隣の部屋のコンセントが同一回路からきている場合もあります。同一回路上が20A がMaxとなっている場合は、15A(1500W)の器具を2台同時には使用することはできません。消費電力が多い電気器具を部屋内の別の壁面コンセントで分けて使えば大丈夫というわけにもいかないのです。
また、15Aの電源タップを2本つないだから合計で30Aまでいけるという限界容量の判断を間違っている方も多いのです。構造的に上限が上がるわけではなく、延長で何本つないでも限界が15Aということは変わることはないのです。
そのため、たこ足配線対策として、壁からコンセントをつなぐときも注意が必要となるのです。
実はいくつつないでも問題はない
たこ足配線の対策としてよく聞くのが、タップを沢山使用しないことではないでしょうか。実はつないだ機器の数で、危険になることはないのです。見た目の配線がたこ足配線になっていたとしても、つないでいる電気機器の容量計算がきちんと計算できていて、タップの容量を超えていなければ問題ないのです。
しかし、いくら容量を守っていても、配線が沢山あると配線に痛みが出てきます。また、ホコリには注意が必要です。ホコリはトラッキング現象を起こします。
トラッキング現象とは、湿気をもったホコリが、電源プラグとショートし発煙したり、発火してしまう現象です。分岐が多くなればなるほど、トラッキング現象を起こしやすいので、ホコリっぽいところで、コンセントを使用する場合は注意が必要となってきます。
容量を超えると最悪火事になることも
たこ足配線は容量オーバーで使用すると危険です。
容量を超えている電源タップは、タップ本体や配線が高温になり、最悪の場合は焼損などを起こして発煙し、最悪の場合、火事になるおそれもあります。電源タップなどを使用する場合にはきちんと容量を守る必要があるのです。
また、先述のようなトラッキング現象も起こしやすく、非常に危険で、実際にこの現象による火災も多く、自宅にいないときに起こることも多いのが最大の特徴となっています。
トラッキング現象の原因として、コンセントの差しっ放しによる発火が最も多く、ごくまれに猫や犬などのペットの尿による発火も起こっているのです。
このような事故を防ぐためにも、自宅にいないときや長く使用しない電気機器などはコンセントを抜くようにし、こまめに掃除することをおすすめします。
また、たこ足配線対策の一つとして、コンセントを増設する手段もあります。コンセントの増設はしっかりとした業者でなければ行うことができません。詳しくは過去コラム「コンセントを増設して快適度UP!各種コンセント工事の種類と費用」に記載してあります。あわせてご覧ください。
まとめ
たこ足配線対策は、自分が普段使用する電気機器の消費電力をきちんと知る必要があります。また、知らない間につなぎ目や電線の被覆が異端で中の配線が見えていたりすることもあります、他にも折れていたり、ねじれていたりすると、大変危険です。
自分が知らない間に漏電しているおそれもあります。漏電していると、火災だけでなく感電事故にもつながり、最悪場合命にかかわってくる場合もあります。そうならないためにも、電気料金などを注意してみることが重要です。
もし、普段と変わらない電気機器の使用なのに、電気料金が急に上がっていたら、漏電している可能性があるのです。漏電は大変危険です。早めに業者に依頼することをおすすめします。
漏電改修を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「漏電改修」をご覧ください。