絶好調マツダCX-8が安全の問題で「スタッドレスへの交換」が大変との声
キッチリサイズを合わせないと正常に安全装置が作動しない可能性
2017年12月14日に正式発売となったマツダCX-8。2017年9月14日の予約受注開始から同年12月10日までの3カ月での累計予約受注台数が月間販売計画台数1200台の約6倍となる7362台と、好調に推移しているとのことである。
正式発売から少し経った12月下旬に、あるタイヤ業界関係者から「CX-8が結構面倒なことになっている」との話を聞いた。
CX-8には、衝突時に歩行者への被害を軽減させるためのエネルギー吸収構造などを採用したボンネットまわりやフロントバンパー、そしてアクティブボンネットが全車に標準装備されている。
前出の関係者は「アクティブボンネットシステムを正常に作動させるためには、4輪とも同一指定サイズのタイヤを使用しなくてはなりません。そのため市販スタッドレスタイヤへの履き替えで問題が発生しています」とのこと。
一般的にはスタッドレスタイヤは、夏タイヤとは別のホイールにスタッドレスタイヤを履かせて購入し、ウインターシーズンになると、ホイールごと夏タイヤと交換することが多い。だがCX-8は厳密にサイズ指定されており、夏タイヤのホイールからタイヤをはずしてスタッドレスタイヤを履かせるか、純正ホイールをさらに4本購入してスタッドレスタイヤを履かせるかしか、対処法がないと問題になっているというのだ。
確かにマツダのウエブサイトには、同一指定サイズの使用が明記されていた。
CX-8に限らず、マツダ車の多くはタイヤサイズにかなりこだわっているケースが多く、汎用品で探すのが大変とされている。「タイヤ探しが大変ですね」というのが、マツダ車オーナー同士の挨拶になっているという話も聞く。
タイヤサイズにまでこだわって、走行性能の向上を追求する姿勢はいかにもマツダらしいのだが、降雪地域では必需品のスタッドレスタイヤ装着に難儀が発生しているとなると、さすがにいかがなものかとも言いたくなってしまうところである。好調な販売が続いているとのことなので、早急な対策を行ってほしい。