<iframe src="//www.googletagmanager.com/ns.html?id=GTM-5M48NC" height="0" width="0" style="display:none;visibility:hidden"></iframe>

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

大阪・焼き肉店

つまようじボーガンで従業員の顔突き刺す

男性従業員が暴行を受けていたとされる焼き肉店=大阪府泉大津市松之浜町2で2018年1月10日午後3時56分、村田拓也撮影

大阪府警、経営者ら3人を傷害や暴行容疑で逮捕

 焼き肉店内で男性従業員(35)の顔に玩具のボーガン(洋弓銃)で多数のつまようじを撃って突き刺したり、体に熱湯を浴びせたりしたなどとして、大阪府警は10日、大阪府泉大津市北豊中町3、焼き肉店経営、向井正男容疑者(42)ら男女3人を傷害や暴行の疑いで逮捕したと発表した。昨年7月以降に激しい暴行を繰り返していたとみて実態を調べる。

 ほかに逮捕されたのは、店長の御園生裕貴(みそのお・ゆうき、25)=同市若宮町=と、向井容疑者の妻で飲食店従業員の岬(26)の両容疑者。

 逮捕容疑は昨年7~10月、玩具のボーガン(全長約10センチ、幅約12センチ)を使って、男性の顔面に数十本のつまようじを突き刺したり、尻や太ももに熱湯をかけて全治約3カ月のやけどをさせたりしたなどとしている。さらに、両手に針金を巻き付けてティッシュを差し込み、火を付けて指にやけどをさせたほか、角材で顔を十数回殴ったなどともされる。

 捜査1課によると、多数のつまようじが顔に刺さった男性の写真や、暴行の様子を映した動画が向井容疑者らの携帯電話に保存されていた。向井容疑者らは「男性が店の金を使い込み、勤務態度も悪かったので昨年5月ごろから暴力を振るうようになった」と説明。ボーガンについては「ネット上の買い物サイトで購入した」と供述している。府警が鑑定したところ、時速91~102キロでつまようじを発射できたという。

 男性と向井容疑者は別の職場で知り合い、向井容疑者が2016年夏、泉大津市松之浜町2に「焼肉ぎゅうぎゅう」を開店した際、男性に店長を任せたが、その後、降格させていた。男性は「歯も抜かれた」と話しているという。

 事件は、男性の様子を心配した家族や知人が昨年9月、府警泉大津署に相談したことがきっかけで発覚した。男性は当初、暴行について語らなかったが、同10月末に向井容疑者らから逃れ、11月になってようやく詳細に語り出したという。

 焼き肉店の近所の人も男性の異変に気付いていた。70代の女性は「最初店長だったのにいつの間にか別の人に代わり、顔が腫れたり、ゆがんだりするようになった」と振り返る。店の前のわずかな段差も、つらそうにまたいでいたといい「痛々しかった」と表情を曇らせた。店の前で立たされていた男性が新しい店長に自分の財布の中身を差し出すところも目撃したといい、「何があったのかと心配していた」と話した。【山田毅、村田拓也、藤河匠】

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです