あなたは、老後の生活が不安ですか?
公益財団法人 生命保険文化センターの「生活保障に関する調査 平成28年度」によると、自分の老後の生活に「不安を感じる」と答えた割合は、なんと85.7%と9割近いのです。
理由のトップは、「公的年金だけでは不十分」が80.9%と最も高くなっています。
このことから、老後の生活に不安な人は、主に金銭面の不安を抱えていることがわかります。
では、老後の生活に必要なお金はいくらなのでしょうか?
ゆとりのある老後の生活を送るには
ゆとりのある老後の生活を送るには、月に30万円は必要と言われています。
公益財団法人 生命保険文化センター「生活保障に関する調査 平成28年度」によると、ゆとりある老後生活費は平均34.9万円です。
仮に月に30万円が必要だとし、65歳に退職して90歳まで生きるとすると、1億2600万円かかります。
老後の生活資金は3つ
老後の生活資金には、公的年金、退職金、貯蓄・資産の3つがあります。
この3つで1億2600万円を補う必要があります。
公的年金
「20代のサラリーマンが40年後にもらえる年金をレポート」によると、20代のサラリーマンが40年後にもらえる年金は、月12万円〜15万円だと想定されます。
仮に月12万円だとし、65歳に退職して90歳まで生きるとすると、5040万円もらえます。
退職金
日本経済団体連合会の「2016年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果」によると、学校卒業後に入社し60歳で定年退職した場合の退職金は、大学卒で2374万円、高校卒で2047万円です。
だいたい2000万円はもらえると思っておけば間違いないでしょう。
貯蓄・資産
ゆとりのある老後の生活を送るために必要な1億2600万円から、公的年金の5040万円と退職金の2000万円を引くと、5540万円になります。
だいたい5000万円〜6000万円持っていれば、間違いないでしょう。
老後の生活には5000万円〜6000万円の貯蓄・資産が必要
上の試算によると、ゆとりのある老後の生活には5000万円〜6000万円の貯蓄・資産が必要になります。
まずは、この現実を受け止めた上で、「じゃあどうしたら5000万円〜6000万円の貯蓄・資産を準備できるか」を考えましょう。
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