蹴球探訪
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【プロ野球】清宮、いきなり6発 自主トレ初日早くも規格外2018年1月10日 紙面から
日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=東京・早実=が9日、新人合同自主トレ初日を迎えた。プロ野球界注目のルーキーは全体練習後にロングティーを敢行。120メートル級の大飛球を次々と放ち、スタンドイン6本とけた外れのパワーを見せつけた。報道陣40社121人、ファンも500人が集まった。やはりこの18歳、タダモノではない。 乾いた打球音とともに、白球が高らかと舞い上がる。落下地点は右中間フェンスの向こう側。全体練習後、球場に現れた清宮は同期の難波(創志学園高)とともにロングティーを敢行。一塁ベンチ前から120メートル級の大飛球を次々と放ち、89スイングで6サク越え。“プロ初アーチ”に球場の外周で見守っていた子どもたちから「ナイスバッティング」と大きな声を掛けられ、「笑っちゃいました」と思わず頬を緩めた。 「割と振れていたんで良かった。ロングティーは力の伝え方ですね。しっかり飛距離も確認しながら、どれくらい振れているのかを確認したかった。(屋内など)閉鎖的なところだとどれくらいパワーを出しているのか分からないので」。この日は午前10時前から新人7人でアップ、キャッチボールやティー打撃、ノックなどで汗を流した。その後午後3時半からロングティーをすると、屋内練習場でフリー打撃。すべての練習を終えたのは午後5時40分。2時間の居残りを終えると、外は暗闇に包まれていた。 初日からトータル251スイング。それでも「いつもこれくらい打っているので。別にって感じです。疲れもない」とサラリ。最後は報道陣に「なんか遅くまですみません」と笑顔を見せる余裕もあった。入寮した前日も「興味があった」と夕食後に屋内練習場で打撃練習を行うなど、気力、体力ともに充実しまくっている。 規格外の打球を見せつけた清宮に具体的な目標もできた。栗山監督は2月17日に沖縄・国頭(くにがみ)村で1、2軍合同の紅白戦を行うことを明かし、「ここから実戦的な勝負になるところが大きい」と語った。清宮は「具体的な日にちを聞いて、正直なところあまり時間ないなと思った。自分はどこまでやれるかが勝負。しっかり準備したい」と開幕1軍への最初の関門へ向け、気合を入れた。どんな未来を切り開くのか-。ワクワク感だけが清宮の周囲を包んでいる。 (土屋善文)
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