年明けに中学のときの同級生と飲んで色々新鮮な思いがしたので。備忘録も兼ねて、医学部に特異的と思われることを書いていく。
とりあえず私のスペックは
・両親とも医者
以上である。とりあえず思いつくことから色々書いていこう。医学部を目指してる人とかに読んでもらえると嬉しい。
・授業内容が難しい
よくネットとかでも言われていることである。正確には「難しい」のではなく「暗記量が多い」。何の繋がりもない骨や筋肉の名前を日本語と英語の両方で何百個も覚えないといけない。それを覚えたら今度は神経、血管の名前、次は疾患の名前……とひたすらに暗記。そこに思考が挟まる余地はない。特に解剖の時とかに暗記量の多さに発狂する人が多い。
・留年率が高い
これもよく言われている。私立医学部は偏差値が低いほど留年率が高い傾向にある(国立は知らない)。ひどいところは卒業までストレートにいけるのは学年全体のうち半分ほどのところもある。国試合格率を上げるために、低い学年のうちに出来の悪い生徒を留年させるためである。受験生はちゃんと行きたい学校の留年率も調べた方がいいと思う。
留年の原因の多くは勉強量が凄まじいからであるが、一定数いるのが「医学に興味がないやつ」である。
この二者は非常に留年しやすい。前述した通り医学部の勉強はほぼ暗記なので、高校生の頃は天才的なひらめきのみで点数を取れていた所謂「努力を知らない天才」が潰れていくことが多い。こういう人達は医学そのものに関心がないことが多いので(なぜかはわからないが)、勉強が進むわけないよな……と個人的には思う。
「医学の勉強が好きかどうかなんてわからんわ……」って人は世界仰天ニュース見よう。あれの難病特集を楽しんで見ることが出来たら、医学の勉強を楽しむ才能はあると思う。
・みんなプライド高い
我が強い人が多いし、みんな多かれ少なからずプライドを持ってる。勉強してるアピールしたりとか成績よかったアピールしたりとか。
あとそれに加えて人格崩壊者も多い。発達障害者も多いと思う(こういう人達は大体留年してくからわかる)。マジでこいつが医者になるの?って人が本当にいる。医学部の入試での面接はもっと改善した方がいいと思う。不適合者を全然はじけてないぞ。
これは私立医学部だからだと思う。「親がベンツ買ってくれるって言うから免許取るわ」とか、「親がマンション買ってくれた」とか言う奴が学年に10人はいる。すげえ。あと親が医者って人はもっといる。
・学年全員知り合い
一学年に100人ほどしかいないので、全員の顔と名前が一致する。あと成績関連の情報は爆速で学年中を駆け巡る。友達1人に自分の成績教えたら、1週間後には学年の半分がその情報を知っている。あと恋愛関連の情報も回るの速いな。
・多浪は常識
同じ学年の生徒でも一浪から五浪くらいしてた人まで年齢は様々である。中には再受験と言って別の大学に入学してからまた医学部に入学した人もいる。私の学年の最年長は34歳である。
ただ、やはり浪人していた年数が長いほど留年しやすい。再受験生は成績めっちゃ良い奴とくっそ悪い奴といった風に二極化している気がする。
ひとまずこんなもんかな。医学部は実力がない人から留年していく非情な世界だと思う。入りたい人は入る前にマジで下調べしておいた方がいいよ……。6年間は何にしても長すぎるから。
両親医者なのにベンツすげえって辺り、両親医者でも意外と金無いものなんだろうか。 父親が普通の勤務医、母親はバイトをちょっとだけ、とかならそうでもないのかな。