なぜあの商品は売れた? 行列研究所が謎に迫る

水曜インタビュー劇場(ユニーク公演):「アイロンいら~ず」ヒットの裏に、サンコーの“まずは売ってみる”戦略 (1/6)

» 2018年01月10日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

 仰向けに寝ながらでもノートPCが使えるスタンド、USBに接続すると足元を暖かくしてくれるスリッパ――。

 ユニークな商品ばかりを扱っているサンコーが、家電にチカラを入れている。2017年にお茶碗2杯分のご飯を炊くことができる弁当箱サイズの炊飯器を販売したところ「ひとり暮らしの男性を中心に売れた」(サンコー)。ハンガーにかけるだけで温風によってシャツや靴下などを乾かすことができるアイテムも「予想以上に注文が入った」(同)という。

 そんななかで、昨年最も売れた商品は何か。「アイロンいら~ず」(7980円、税別)である。「なにそれ? 変わったネーミングだなあ」と感じた人も多いと思うので、簡単に商品を説明しよう。アイロンいら~ずを使えば、シャツを洗濯したけれどもアイロンをかけるのが面倒……といった不満を解消してくれるのである。使い方は簡単。脱水後のシャツを乾燥エアバッグにセットして、電源を入れると吹き出し口から温風が出てくるので、30分ほどでシャツのシワを伸ばしてくれるのだ。

 布団乾燥機のシャツ版のようなこの商品は、なぜ売れたのか。サンコー広報部の○(土へんに谷)晋介(えき・しんすけ)さんに聞いたところ、アイデア勝負だけではなく、ヒットの確率を高める手を打っていることが分かってきた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

2017年にサンコーが発売した商品の中で「アイロンいら~ず」が最も売れた
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<div style="clear:both;margin:15px 0 0 0;padding:10px;">「売れている商品の裏には、こんなストーリーがあった!」<br>マーケティングだけでは、決して生み出せないヒットの法則。必要なのは「視点のズラし方」だ。<br><br>編集部の土肥義則が、いま注目のビジネスの裏側に斬り込む人気連載。<div style="background:#eee;padding:5px 10px;font-size:small;margin:5px 0px 0px 0px;">※こちらのページには2015年7月以降の記事を掲載しております。<br>それより前に掲載された記事にをご覧になりたい方は「 <a href="http://bizmakoto.jp/makoto/series/1822/" style="color:#369;">2015年6月以前の記事一覧</a> 」をご覧ください。</div></div>

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