冷え対策

暖かくなってきたのに冷える・・・春の冷え性の原因と解消法は?

  • LINEで送る

2016年から2017年の冬にかけて、厳しい寒さが続きましたが、ようやく春が訪れ、桜の開花宣言もニュースや天気予報で報じられていますね。
とはいえ、次第に日中は暖かくなってきていますが、朝晩はまだ寒く感じられませんか?
季節の変わり目は一般的に寒暖差が激しくなります。そんなときに心配になるのは、冷え性です。
「え? 春に冷え性?」と思う方も多いでしょう。実は、冷え性は冬だけに起こるものではありません。

女性の冷え

冷え性になるメカニズム

女性にとって最も大きな悩みのひとつ、冷え性。
冷え性が原因と考えられている症状には、主に次のようなものがあります。

  • 手足の冷え
  • 体のだるさ
  • 肌荒れ
  • 頭痛
  • 腰痛
  • 便秘
  • 肩こり
  • むくみ
  • 生理痛
  • 生理不順

冷え性を引き起こす最大の原因として、「血行不良」「血行障害」が挙げられます。
男性と比べて女性は、①筋肉量が少ない②皮下脂肪が多い③自律神経が乱れやすい④女性ホルモンのバランスの変化といった理由で、冷え性になりやすいといわれています。
特に寒い冬は、血のめぐりが悪くなるので体温も下がり、自律神経や女性ホルモンのバランスも崩れてしまいます。

また、夏は多くのお店・職場、そして通勤・通学の電車内もクーラーが効いていて、冬と同じように冷えの症状が出てしまう女性も多く、暑い季節とはいえ冷え対策が必要です。
ところが、寒い冬から暖かい春への季節の変わり目にも、冷えの症状が出てくることが多いのです。それは一体なぜでしょうか?

春に「冷え」を感じるのはなぜ?

冷え性といえば寒い冬かクーラーが効きすぎる夏・・・と思いがちですが、春に冷えを感じることがあります。その要因と思われるものは、主に次のとおりです。

  • 寒暖差が激しい
  • 生活習慣の変化
  • 食事内容の変化

寒暖差が激しい

冬から春に季節が移る3月ごろは、最低気温と最高気温の差が10℃以上になることもあります。
朝は寒く、日中は暖かく、夜にまた寒くなる・・・この時期に体調を崩しやすいのは、寒暖差が大きくなると自律神経に影響を及ぼすため、ともいわれています。
自律神経が乱れると当然、冷えにつながりますし、また冷えがさらに自律神経の乱れを引き起こすことにもなります。

最近では「寒暖差アレルギー」にも注目が集まっています。
季節の変わり目で、風邪や花粉症でもないのに咳やくしゃみが多くなるのは、大きな寒暖差が鼻を刺激し、アレルギー性鼻炎のような症状を起こすことがあるそうです。
これを「寒暖差アレルギー」と呼んでおり、春の冷え性とともに注意したいですね。

生活習慣の変化

日中は暖かくなる季節なので、寝る際や朝出かけるときなど、冬のような防寒対策をやめてしまう人も多いのではないでしょうか。
確かに日中はコートも必要ない気温になるかもしれませんが、やはりまだ朝晩は寒いので、体が冷えてしまいます。
一方、春になるとお風呂でも湯船につからず、シャワーを浴びるだけという人も多いようです。しかし夜はまだ寒いので、シャワーだけだと体が温まりきらず、冷えにつながる可能性があります。

食事内容の変化

春になって突然暖かくなると、冷たい水分を補給したくなるはずです。もちろん水分補給はとても大切ですが、冬の間は温かいものを飲んでいたのに、いきなり冷たい飲み物ばかりが入ってくると体も驚きます。
飲み物だけでなく食べ物についても同じことが言えますが、そうなると表面だけでなく芯から冷えてしまうでしょう。
さらに、食事の内容が急に変化すると、ただでさえ寒暖差が大きいために弱ってしまう内臓も、その変化についていけなくなってしまい、体調が崩れる要因となるようです。

春の冷え解消

春の冷え症を改善しないと・・・

では、こうした「春の冷え性」を改善せず、そのまま放っておくと、どうなるのでしょうか?
たとえば、冷え性は肩まわりの痛み・腰痛や生理不順・生理痛を引き起こしたりします。
足元が冷えると、ふくらはぎがむくみ、次第に痛みを伴うこともあります。
自律神経の乱れが原因で冷えが起こっている場合、冷え性を改善しないということは、自律神経のバランスが崩れたままの状態にあります。
すると自律神経失調症、さらには自律神経が要因となって更年期障害が出てくる可能性もあるでしょう。
寒い冬の症状だと思っていた冷えが、春にも起こるなんて・・・そこで、症状がひどくならないうちに、ぜひ春の冷え性を改善しましょう。

春の冷え性を改善する3つのポイント

多くの女性にとって、冬だけでなく春も怖い「冷え」。そんな春の冷え性を改善する方法は、主に次の3つです。

  • 自律神経のバランスを整える
  • 足元から体を温める
  • 生活習慣と食事の内容を見直す

自律神経のバランスを整える

冬と同じく春の冷え性も、原因のひとつは自律神経の乱れです。
そこで自律神経のバランスを整えるため、日々のイライラを解消し、質の良い睡眠をとることを心がけましょう。
さらにマッサージで血流を良くして、体を内側から温めることも大切です。

足元から体を温める

冷えは上半身よりも下半身に感じることが多く、それは空気の性質も関係しています。
温かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まるため、下半身のほうが冷えを感じやすくなるのです。もちろん、上半身を冷やすのも禁物です。
まず下半身は足元から温めましょう。冬に使っていた毛糸のソックスなどは片付けず、引き続き部屋のなかでは厚手のソックスを履くのがおすすめです。
つい素足になってしまいがちですが、特に足の甲や足首を冷やさないことがポイントです。
また、上半身も薄いシャツでも半袖ではなく長袖のものを着てください。腕の冷えも末端から起こります。できるだけ腕全体を包んでくれる服を着てください。
足の冷え

生活習慣と食事の内容を見直す

夜は体を冷やさないよう、できるだけ湯船につかり、寝るときも体を温める繊維や血流をよくするインナーなどを着るのも効果的です。さらに、朝早く起きて太陽の光を体に取り込みましょう。
食事も、温かい食べ物を摂ることはもちろん、体のなかから温めてくれる食材を選ぶのも重要です。
春といえば、緑の野菜が豊富にとれる季節。そのままではなく熱を通して食べると、効果が増します。また、春に摂れるニンジンやニンニクなども、体を内側から温めてくれます。

このように、春の冷え性は、ちょっとしたコツで改善しやすいものでもあります。
暖かくなってきたのに体が冷える・・・そんな悩みをお持ちの方は、ぜひプロのエステティシャンにご相談ください。

SNSでもご購読できます。