IntelやAMDなどの主要プロセッサに「Meltdown」「Spectre」と呼ばれる脆弱性が発覚した問題で、米Microsoftは1月9日、対策パッチがWindowsマシンのパフォーマンスに及ぼす影響についての調査結果を公表した。
この脆弱性に対処するため、Microsoftは9日までに、現在サポートしているWindowsの45エディションのうち、41エディションについてWindows Update経由で対策パッチを配信。残るエディションについても近くパッチを配信する予定としている。
こうした対策パッチがPCやサーバのパフォーマンスに与える影響については、Microsoftのベンチマークテストの結果、「2017-5753」(Spectre)と「2017-5754」(Meltdown)の脆弱性については影響は最低限にとどまるものの、「2017-5715」(Spectre)の脆弱性に対処したパッチでは、パフォーマンスへの影響が確認されたという。
特に、IntelのHaswell(開発コード名)などを搭載した2015年代以前のPCについては、ベンチマークで相当の減速が確認されたといい、Windows 10では「一部ユーザー」が、Windows 8とWindows 7では「大部分のユーザー」が、パフォーマンスの低下に気付くだろうと予想している。
また、Windows Serverではプロセッサの種類を問わず、緩和策を適用すればパフォーマンスに相当の影響が出ることが分かった。このため、Windows Serverのインスタンスごとに慎重なリスク評価を行って、セキュリティとパフォーマンスの間でバランスを取る必要があるとしている。
一方、IntelのSkylakeやKabylakeなどのCPUを搭載した、2016年代以降のWindows 10マシンについては、1ケタ台の減速が認められたものの、ミリ秒単位の遅延であるため、ほとんどのユーザーは気付かないと説明している。
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