東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

最高裁判事 初の旧姓使用 宮崎氏「選択肢が大事」

 弁護士出身の宮崎裕子氏(66)と、前東京高裁長官の深山(みやま)卓也氏(63)が9日、最高裁判事に就任し、宮崎氏は同日の記者会見で、最高裁判事として初めて結婚前の旧姓を使用することを明らかにし「今まで弁護士としても使っていたのだから、旧姓使用は当然のことだ」と語った。

 宮崎氏は「私は選択的別姓なら問題ないのではないかと思う。価値観が多様化する中、可能な限り選択肢を用意するのが重要だ」との考えを示した。最高裁は2015年、夫婦同姓を強制する民法の規定を合憲と判断している。

 最高裁は昨年9月から従来の運用を改め、全国の裁判所が作成する判決や決定など裁判文書で、裁判官や書記官の旧姓使用を認めた。

 宮崎氏は会見で、この制度変更について「遅きに失した」と批判した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】